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 %-&-$地点はЙ3番星人が乗り移った[憑依した]鳩村(はとむら)と老婆だけが分かる地点で、地球上に生きる普通人間には分からない地点だった。地球上に生きる普通人間から見れば、%-&-$地点は世界地図には存在しない地点だったのである。Й3番星人が乗り移った[憑依した]鳩村と老婆は確認を終えると霊安室を出て署長室へ戻った。署長室には庭取(にわとり)副署長や手羽崎(てぱさき)管理官、それに口橋(くちばし)鴫田(しぎた)の二人の刑事の四人がいた。

「署長、ご説明を…」

 庭取が状況説明を求めた。

「いやなに…そう大したこっちゃないんですよ、庭取さん」

「と、申されますと…?」

「ははは…すべてが何もなかったってことです」

「すると、捜査本部は?」

「解散します。ミイラが消えて存在しない以上、捜査の必要性は消えましたから…」

 口橋は黙って鳩村の説明を聞いていたが、だったら、今までの俺達の捜査は何だったんだ…と、少し怒れていた。

「人騒がせな一件でしたね、署長…」

 手羽崎が両腕を擦りながら、美味そうにひと言、口を挟んだ。

「ええ、訳が分からない一件でした」

「捜査本部の解散は?」

「今日はもう時間が遅いですからやめましょう。明日、朝一に招集して下さい…」

「分かりました…」

 庭取は手帳にメモ書きすると、連絡のため署長室から首を前後ろに振りながら鶏のように消えた。^^

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