表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/50

<28>

「様子を見るって、それまで私ら、どうしてればいいんですっ、管理官っ!?」

 口橋(くちばし)の鋭い追及に手羽崎(てばさき)はバタバタと羽根を動かすでなく、苦笑して片手で頭髪を撫でた。^^

「私に訊かれても…。ともかく、今後の捜査方針は庭取さんと詰めますよ…」

「それにしても署長、どこへ行かれたんでしょうね?」

 鴫田(しぎた)が口橋の横から訊ねた。

「そうだな…。まさか、神隠しに遭われたってことは…。いやいや、そんなことはないな、ははは…」

 口橋は小さく(わら)ったが、顔は引き()っていた。

「ミイラの消滅といい、署長の行方知れずといい、私にはどう考えていいのか分かりません…」

「管理官が分からないんですから、私らにはサッパリです…」

「あなた達は刑事なんだから、目星とかそういうのは浮かばないんですか?」

「署長は行方知れずになる前、署内におられたんですよね、管理官?」

「はい、庭取さんからそう聞いておりますが、それが何か?」

「だって、(おか)しいじゃありませんか、署内で消えるっていうのは…。ここは治安の最前線の警察ですよっ! 最後に署員が署長を見た場所は?」

「煎餅を買って戻られたとき、エントランスで立哨警備していた署員が見たということです」

「ということは、署内におられたんだ…」

 鴫田が話に加わった。

「だな…」

 口橋は小さく頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ