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広島市現代美術館 鑑賞記録  作者: 三桝隆一
6/11

阿部展也ーあくなき越境者

阿部 展也


あくなき越境者


看板に偽り無し...


まあ、よく分からない作家さんですが

一応、亡き本人のために書いておくと


衝動


平面に於ける立体構築(影)と、

立体物の解体(漢字の解体の要諦)

を同時に具象化させている点は


スタイルの獲得と、また現代詩に対する

(特に吉本隆明)活字からの立体イメージ具象

(固有時との対話)に対する挑戦でもあった


戦後、フィリピンから帰還した後


在ることからの問いかけに呼応するかのように

油絵で、素直なレアリズムを問うた


その後、レアリズムから、線のデザイン

に派生し、さらに、在るもののデザインから

それを解体する


まさに、活動初期の創作に対する意識を持つ


その後、デザインの中でも、色と円・線

に特化しながら、可視光線への問いかけ

眼球運動を作品の裏手に忍び込ませる


さらに、モンタージュの綿密さの中に

ペルシャと古代ギリシャ文字の意味を問いかけ

ながら、世界の芸術に呼応する


最後は、方眼紙で、円と線を描く

綿密さの極致的作品のオンパレードであった


赤瀬川原平 たち


70年代の作家が驕らず、何故、

芸術に傾倒し続けるのか?


答えは、阿部展也の生き様にも

通じていく話なのかもしれない

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