第一話『同室』(1)
草間は二階建ての建物を見上げながら、明日からの高校生活に思いをはせていた。想像するだけで思わず笑みがこぼれてしまう。
(男子校。しかも二人一部屋の相部屋寮付。これ以上のネタの宝庫どこ探したってあるもんか)
あれは中学一年の夏休みだった。
(なんだろう、これ?)
書店に並ぶ数ある雑誌の中でそれは一際目を引いた。立ち止まって表紙をじっと眺めていると、自分の中の好奇心が揺さぶられて雑誌を手に取り、パラパラとページをめくって雑誌の内容を改める。
(こ、これはっ)
見てはいけないものを見てしまった。そんな感じだった。雑誌に描かれた主旨をを理解すると、草間は慌てて雑誌を閉じて元に戻し、まるで逃げるようにそそくさとその場から離れた。
(あれが噂に聞く、ある主旨の漫画かっ。噂通り・・・・いや、それ以上の衝撃だ。だって内容は結構・・・・)
パラパラとめくっただけなので目に入ったのは絵ばかりだったが、それでも思い出しただけで思わず顔がカッと熱くなる。
これでも一応男子だ。それも思春期真っ盛りの。そういう類のものを見れば多少なりとも意識はする。
今考えれば、小学生から中学生に上がったばっかで、色んなものに手を伸ばしたくなるそんな時期だったからというのも理由の一つだったかもしれない。
未知なるものの興味関心を抑える術も理由もなかった。
(一体どうゆう過程があってあんなことに?)
中学一年生の草間は、遠目からあの雑誌が置いてある位置を眺めた。
*修正途中