第一回、登場人物紹介
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犬 王人「父を真面目に殺したい。そう思っていた時期が俺にもありました。うんうん懐かしいや」
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・この作品の主人公(邪)
・高校2年生、自称平和主義者のちょっと普通じゃない人。間違っても、どこにでもいる普通の高校生なんて紹介はできない。
・高校では生徒会副会長を務めており、会長にいつも振り回されていた。
・妹曰く、容姿は平均より上。
・……本人が地球にいる時結構本気で悩んでいた事は、例えそれが好きな食べ物でも、お腹いっぱいになるまで食べると、たちまち美味しいと感じられなくなってしまう事。米って偉大だなぁと思った。
母は完璧超人で、逆に父は完全普通。そんな父から育てられた王人は、一般的な価値観が他とは違っている。「何故人を殺してはならないのか。それは法律があるから。何故そんな法律があるのか。それは誰もが殺されたくないと思っているからだ」
・長所は思いっきりがいい事。仲良くなると贔屓してくれるところ。
・短所は地球に生まれてしまった事。
・カブトムシやカマキリはいい。まだいい。だが芋虫やムカデみたいなウニョウニョした虫は大っ嫌い。ゴキブリの次に嫌いなのが夜の蚊。もうすぐ寝れそうと思った時、耳元で羽音がした時の絶望感といったらない。
・学校で友達は少なく、生徒会か親友のココと過ごす毎日。……友達が少ないというより、ほとんどの男子からは嫌われている。女子からは半分くらい嫌われている。
数少ない男友達の中の親友であるココをとても大事にしている。
・サポートキャラに、それはそれはめんこいラピスという者がいる。青い髪と青い目をしておる、見た目小学生の娘。この作品のメインヒロインかもしれない。
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犬 燈華「不慮の事故でバカ親父亡くなればいいのに。私はずっとそう思ってた」
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・この作品のヒロイン(裏)
・高校1年生、もしかしたらほんの少しだけシスコンかもしれない兄がいる普通の高校生。唯一普通じゃないところをあげれば、変わった兄の理解者である事。
・兄を振り回す生徒会長を嫌っている。嫌いなところを聞けば、2時間は語れるほど嫌っている。
・兄曰く、普通に可愛い。髪型は黒色のロングヘアー。
・実は重度のブラコンで……そんな事、本人が一番よく理解している。あれはいつの日の事だっただろうか。いや、いつの日と決めつけるのは間違っているかもしれない。それは昔からの総合的な思いでもあり、ある日突然という訳では無かったから。
高校生にもなると、あちこちで別れただの付き合っただの、そんな話があちこちでされる。だったら私は? と思ってしまい、周りの男子を見てみるが……気づいてしまった。
——王人が良い!
兄がそうであるように、妹も周りとは少し違った感性を持っていたのかもしれない。
別段王人がとてもハンサムであるとかそういうのではなく、総合的に見て、兄を超える人間が燈華の中にはいなかったのだ。状況判断が素早くできる兄は魅力的で、ギャーギャーと騒ぐクラスの男子は阿呆にしか思えない。
この日から燈華は、間違いが起きないように王人を兄と呼びだし、自分の感情には家族愛だけだと思い込むようにしていた。
王人が急に妹から兄と呼ばれるのに寒気を感じていた原因はこれだ。妹の中にはっきり生まれてしまった歪んだ愛を、本能的に察知してしまったのだ。
・長所は兄を見習い冷静なところ。やる時は殺るところ。
・短所は、他者から受ける想いに鈍感なところ。鈍感系ヒロイン。
・学校ではひなたと一緒に過ごしていた。生徒会の仕事が暇ならば、そこに霰も加わる。先生方からの評判は良く、「あの兄に比べて、妹さんは……」というのが定番。
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小野木 虎狐「トマトはね、緑黄色野菜の一種でね、赤茄子なんて呼ばれ方もあるんだよ。分類がナス属だからなのかな? ……良くわからないや。何でだろうね」
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・高校2年生、大人しめでいかにも年上のお姉さんから好かれそうな人間。現に結婚を前提に迫らせそうになった事もある。
・高校では生活委員という、登校時に正門へ並んで挨拶や、花の植え替えなどをしていた。この委員に入った理由は特にない。強いて言えば、王人が生徒会には入ってるから自分も何か……といったところだろう。
・容姿は、ショタコンなお姉さん達を虜にしてしまう感じ。身長は高校生せいにしては小さい。ちょっと茶髪なストレート。
・地球ではいつも王人といた。小学生からの付き合いであり、妹の燈華とも仲が良い。
女子力が53万もあり、中でも料理は学生というレベルを大きく超えている。本作品のコック要員とでも呼べるだろう。
暴力とは無縁で、アリさんにも気をつかうくらいだが、例外として王人の為ならば、生命を傷つける事も覚悟するだろう。
トマトが大好き。トマト料理が大好き。ミネストローネはもちろん、トマト煮込みの鍋も大好き。そのままでも大好き。夏の朝に冷えたトマトを丸かじりするのが楽しみ。家にトマトの着ぐるみを持っている。地球ではトマトジュースのお風呂に入るという贅沢をしてみたかったが、論理的にもダメかぁと諦めていた。異世界では是非試したいところ。
・地球での長所は優しいところ。ガルルッコンなところ。
・異世界での短所は優しいところ。
・学校では友達も多い。親友は王人だけだが、何もしなくたって相手から話しかけてきたりするので、自然と友好関係は広がっていった。嫌われたりする事が少ない。ココを嫌う人間は等しく嫉妬の類だったりするので、向こうが実力行使に出た場合、例外なく王人によって調教された。地球に刑法199条が存在していた事を感謝するべきだろう。
・サポートキャラに、どマゾで腹黒というキングジュニアがいる。本人はその事に気付いておらず、可愛い子供だと認識している。
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美人さん「暇つぶしには丁度いいかな」
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・この作品のヒロイン(真)
・嘘かどうかはともかく、三千二百那由多かけるの三十恒河沙、またはそれ以上を生きてきたと言った。その結果200億もの文明が滅びるのを見てきたとも。
文明が滅びるとはつまり、自然災害かもしくは……優れた文明同士の破滅。要は行き過ぎた戦争の末路。
膨大な時間と合わさりそれは、美人さんの心を磨耗していった。狂ってしまった。自分ルールを解いてしまった。
・空椎高校の学生をランダムで選び、異世界に飛ばした。理由を暇つぶしと言いのけた美人さんに、後悔なんて感情は今のところ無い。
学生には平等にダンジョンを与えている。目指せダンジョンマスター、その意味とは……
・容姿は、神レベル。描写不可能。
・学校に憧れているらしい。王人の前でスクール水着をしていた事から、それは嘘じゃないのだろう。
・何やら企んでいるご様子。
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生徒会長「覇道で突き進む! ……なあ王人、覇道とは詳しく言うとどんな意味なのだ?」
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・高校3年生、凛々しいアホを体現したような女性。暴走する事も多々ある。キレたりでもしたら、王人よりも暴力的に、または残酷的になったりもする。
「生徒会長マジ怖い」
・高校では生徒会会長という、ピッタシな役職についていた。会長だけでなく、生徒会というのは嫌われるか好かれるかの2択。学校には、会長に殺意を抱く調教を免れた者もいたし、逆に感謝の気持ちでいっぱいな者も存在する。
基本的に正義事をしているので、無慈悲な魔王というよりは、迷惑な勇者という立ち位置。
・副会長である王人をいつも振り回していた。基本スペックは高いので、何かと便利なのだ。
・容姿は、一部熱狂的なファンが出来るレベル。癖っ毛なしの腰まで伸びた髪。スタイルは良い。巨乳というより美乳。カリスマがある。
・本人は、自分達生徒会が秩序の中の正義によって動いている……などとは思っていない。ただやりたい事をやっているだけ。周りからどう思われようが関係ないし、知った事じゃない。
王人とはまた違った異常さ。
・長所は竹を割ったような性格
・短所は傍若無人。
・地球では好き勝手やっていた。異世界でも好き勝手やる。とりあえずは現地人に迷惑をかけないよう、何としてでも戦争を起こさせないよう動いている。念の為、信頼できる仲間も集めている。
今は美羽 愛里こと血濡れビッチをダンジョン内に監禁してある。最低限の食だけは守っている。
・スキルは天衣無縫という、大器晩成型の異常な能力。既に魔物から幾つものスキルを取っている。現地人が持っていた魔法系のスキルも取っている。スキルレベルは1からなので、鍛錬あるのみ。
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霧氷 霰「一生貴方について行きます」
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・この作品のヒロイン (狂)
・高校1年生、王人を異常に盲信している変わった娘。空椎高校はどうやら、変人の巣窟らしい。
・高校では弓道部兼生徒会計を務めており、仕事はそつなくこなしていた。
・容姿は氷。マゾな方々が、スラリと伸びる白の美脚に踏まれたいと思っている。理知的な声で罵って欲しいと願っている。
・高校に入ったばかりで、 ヤンキーな方々に絡まれていたところを、偶々王人に助けてもらったり、休日の日にドキュンーな方々に絡まれていたところを、偶々王人に助けてもらったり。
それだけで済めばよかったのだが、高校で王人の事をよく知り、その中身を知れば知るほど惹かれていった。とある人間は殺人者を神だと崇めたりするが、そんな感じなのだろう。
人間離れした判断力、冷徹さを兼ね備えた王人を見て、いつか私もあんな風になりたいと思っている。
・長所は黙々と1つの事柄に専念できること。お陰で仕事がはかどります。
・短所は、ほんの少しだけ、ちょぴっとだけ男嫌いなところがあるところ。
・地球ではアラレスイッチなるものがあった。王人の悪口や偏見などを目の当たりにすると、それはオンになる。
異世界バージョンでは、スキルを使って心を凍らし、冷酷な殺人者になることも可能だ。アラレスイッチ・改と名付けよう。
学校ではひなたと燈華と仲がよく、特に燈華とは時々、ある種の一体感を感じていた。言わずもがな王人の件だ。
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如月 健太「ビバ異世界!」
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・健太こそ、どこにでもいるような普通の高校2年生。苗字で呼ぶと落ち込む。ギャップを自分でも感じ取ってしまうらしい。
・高校では生徒会書記を務めており、生徒会の中で唯一まともな人間といえよう。プレゼント機能を使って真っ先に友人へ靴下を渡すくらいには、ユーモアのある人間だ。明るい性格で友達も多い。
・容姿は、短髪で運動の出来そうな顔だ。
・生徒会長に憧れて生徒会に入ったのだが、聞いてた話と随分違う生徒会長を見て、初めこそ戸惑っていたものの、今ではすっかりと馴染んでいる。慣れって怖いな。
常識人である為、会長と副会長の暴走には付き合わない。ただ傍観して、嵐が通り過ぎるのを待つだけである。
・長所は無邪気さ。
・短所はエロいところ。学生らしくてよろしいんじゃないでしょうか。
・親友である忍と仲がよく、会うたびに口喧嘩している。もちろん喧嘩ばかりではなく、喫茶店で趣味嗜好を語り合ったり。
童貞を卒業しようと、今サポートキャラと必死に仲良くなっている。命令すればいいと思うが、そこは思うところがあるらしい。無理矢理じゃないのは、いい事じゃあないか。
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大島 忍「ああ、可愛いは正義」
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・高校2年生。生徒会庶務
・???
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名無し「ぷぷーwww」
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・高校1年生。度々謎の方法で生徒会のチャットに入ったりしていた。最近は大人しい。チャットはとりあえずwをつければいいと思っている。
・生徒指導の先生とお付き合いの長い女子。何度生徒指導室へお世話になった事か……だからといって悪い人間ではないのだが。
・奇妙な性格をしている。偶に人をいじったり、偶に人を助けたり、一貫性がない。スキルも未だ不明。
・容姿は未だ不明。
・飄々としているのは間違いなく、生徒会メンバーからはやんわりと邪険にされている。
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風紀委員長「生徒会要注意!」
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・高校3年生、生徒会を一癖も二癖もあるじゃじゃ馬だと評価しているが、その実自分も大概常識外れな事(首輪など)をしているのに気付いてないのだろうか。
・高校では風紀委員長を務めており、優秀な副委員長を部下に持っている。
・容姿は、校則を遵守した格好でございます。前髪は目にかかっていない。後髪は肩まで。横髪は耳にかからない。
・本人は学校の風紀を正していたが、その度々生徒会と関わっていた。「何でまたアンタ達が……」というのはお決まりだ。
因みに風紀副委員長は、自らの崇拝する風紀委員長が王人を苦手にしている事から、あるいは羨ましい展開に嫉妬して、王人を個人的に嫌っている。
・長所はきっちりしているところ。
・短所は王人が関わった時
・まだ異世界では実力を発揮出来ていない。戦闘面では期待できないが、その真面目な性格でコツコツと鍛錬し、いずれ華が咲くことを期待しよう。
特に風紀副委員長と恋仲という訳でもない。が、心の底から風紀副委員長を信頼している。
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大葉 ひなた「王人先輩は……イロイロな意味で危険です」
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・高校1年生、小動物みたいな女の子。1番普通かも知れない学生。異世界に来た事を普通に不安になっており、普通に地球へ帰りたいと思っている。戦いは嫌だ。傷つくのが怖い。傷をつけてしまうのも怖い。
・容姿は短めのポニーテール。目は伏せめがち。
・長所は王人を完全に信用していない事
・短所は引っ込み思案。
・犬 燈華と霧氷 霰と仲が良いのだが、その2人とも側から見れば、王人にゾッコンしているので、ちょっと怖いと思っている。自分はああにならないとも決意している。
燈華に至っては兄妹なので、特に危険視。私がどうにかしないと、と決心しているかもしれない。
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白王 帝 「暇だ……」
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・この作品の主人公 (真)
・高校1年生、大抵の事ならなんでも出来る。停滞を望まない。面倒な事は嫌いだが、かといって何も起こらないのはもっと大っ嫌い。生活に刺激が欲しい。トラブルには自ら突っ込んでいくかも。
・高校では、引き気味にモテていた。運動もできて勉強も出来る。
・容姿は、王人が自信喪失するほど。
・地球にあまり刺激がない事に憂鬱していた。が、異世界に来た事を良しとはしない。家族が1番大事。父も母も、異世界に来ていない妹が、1番大事。
もしも地球に帰れる術があるとしたら、その時は……
・長所は何でも出来るところ
・短所はトラブルに自ら足を突っ込む事。堂々として鼻に付くところ。
・目上にも決して態度をひいたりしないので、一部偉そうな教師達からは嫌われていた。ただ、敬語もちゃんと使える。実際王人にはそれなりの礼儀があった。
・一応仮入部で全ての運動に通じており、異世界に来た事で更に能力が開花される。詳しくは次話で。
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セルサス(狩人殿)「こ、これがメイド服っ……フワフワですね」
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・この作品のヒロイン(微)
・異世界で、普通の村に生まれた、普通じゃない娘。
・容姿は白髪でショート。
・自分には人を思いやる気持ちがないと思っていた。他人が死んでも何とも思わないと思っていた。
しかし、実際に村を滅ぼされ、死体の処理をして、墓を作って初めて……自分にも哀しいといった気持ちがある事に気づく。
・感情の切り替えは早く、既に哀しい昔や戻らない楽しいあの日を思い出と変えている。こういったところは少しだけ王人に似ている。
・弓の腕前は一流。父に作ってもらった一弓壱式と九弓弐式がある。
一弓壱式は1本の矢が内蔵されている。その1本は特殊な形で、曲がる。
九弓弐式は9本の矢が内蔵されている。一弓壱式と組み合わせることで、9つの仕掛けがある。今の所分かっているのは、拡散と貫通。
・王人を恩人だと意識しており、恩を返すプラス夢のため、メイド服を着て王人専属メイドとなった。
メイド仲間のラピスとは仲が良い。
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フォークス(暴力女)「え、えへへ……」
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・この作品のチョロイン
・出会い頭に王人を殺そうとし、誤解だと気づくととても混乱した。少々頭のゆるい子。つまりアホの子。
何の種族かは隠したがる。そこまで特別な理由も無いだろう。
・実力はある。相手の力量をはかれる。
・炎の魔法が得意。赤が大好き。全身赤。全部赤。真っ赤。髪は癖っ毛である。
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・トゥルキス・ワンダー(不思議ちゃん)「精霊だ〜……美味しいのかな」
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・この作品のヒロイン(疑)
・実力は卓越している。国が遠慮してしまうほどの力を持っている。
もっぱら魔法専門だが、体術が出来ないこともない。独特な動きで相手を翻弄する。
・唯一の転移魔法使い。1人で転移魔法を使う事は、この不思議ちゃん以外に存在していない。独学で魔法をマスターしたのだから、根っからの天才である。
・実は今まで崖警備員だった。それについては母親も頭を抱えていたが、問題は無事に解決。王人に雇われる事となった。
・学園にいた時、アイベルフォンがよく突っかかってきたが、そうやって真正面から突っかかってくるのがアイベルフォンだけで、実はひっそりと親友扱いしている。
・綺麗な景色好き。その為ならば、他者の命を奪う事すら躊躇わない。
◆後書き◆
ちょっと勇み足だったかもしれません。もしかしたらおかしなところ、矛盾点などがあるかもしれません。
この人物のこういう所が知りたいなどは、感想でお願いします。




