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所詮ゲーム、されどゲーム。しかし……

◇◇◇◇◇


うっひょー懐かしい!

コンクリートってやっぱ偉大だったのかねぇ、異世界じゃろくな道は無かったし。


おおっ!? シャッターだよシャッター! なんでシャッターっで興奮してんだよ俺は!


いやー……王人が助けを呼ぶからきてみれば、なになにVRDGなんて誰得? 俺得だよヒャッホー。万札振りまいてでも地球で欲しかったよこれは。

今度から俺らのダンジョンにも出来るらしいし? 美人さん感謝だわ。美人さんスレは今度も湧き上がりそうだ。


「——なあ健太」

「ああ?」


横をチンタラ走る忍から声をかけられた。ってか何だよこいつ、遅すぎるよ。


「俺たち、なんでここにいるんだ?」

「そりゃあ、我らが大親友の王人が羨ま……大変な目にあってるらしいから、助けに来たんだろ」

「王人達はどこにいる?」

「めっちゃ遠い所だな。だからこうして走ってんだろ」

「だよな……でも、もう戦闘は始まってるらしいぞ」


そんなのは十二分に承知だ。結局こいつ何がいいてんだよ。


「いや……さ、俺たちって必要だったのかなぁと」


必要だった、か。

確かに今はこうして戦場から離れてはいるが、走って走って会長のところいけば、時間稼ぎくらいにはなるし……

必要かどうかを言えば、現時点で全く役に立ってないな。うん。


「このままじゃ王人のハーレム展開を止められねぇ! ほれ速く走れ忍!」

「これはっ、俺の限界だ!」

「こんのノロマ! 戦闘系スキルの1つでも取っておけよバカ!」

「俺はサポート役だアホ!」


ったく、俺は多分、剣闘術スキルの恩恵で地球の頃より遥かに身体能力が上がっている。でもこいつにはそれが無い。鉄壁は防御力アップだし、泥沼なんて作っても意味はねえ。


「重力操作は使えねえのかよ!」

「まだ緻密な操作が出来ねえんだよこんちくしょう! 重力を上げることしかできないんだ。上げてどうする上げて!

上げるなんて意味不明だ。俺は戦闘民族、ましてや野菜の王子じゃねえんだから!」

「今度からその野菜の王子でも真似してろ! 宇宙船かなんかで自分に負荷をかけてな! そうすりゃ普通に戻った時はヒーロマンだ!」

「試したよ! 2倍ですら歩けなくなるくらいキツイんだからな!」

「本当に使えねえな!」

「サポート役だって言ってんだろ!」


はぁ……くそっ、怒鳴ってたら疲れてきやがる。こんなんじゃ会長のところへ着く前にへばっちまう。


「指示に従えないんじゃ、後で王人から痛い目に合わせられるぞ」

「……俺は、もう遅い気がするんだよなぁ」


不吉な事を言うなよな。俺はもう、監禁なんてされたくないぞ。

こうしちゃいられねぇ。


「先に俺は行くぞ!」

「あっ、おい待て!」


待てるかってーの。精々お前は成果ゼロで、王人から塩水風呂の刑に処すんだなぁ!



◇◇◇◇◇


「は、話し合いで解決できない……かな?」

「出来ると思いますか?」

「……そうだよね」


うわぁどうしよう。

えーと、何でボクは霰ちゃんと戦わなくちゃならないんだっけ……そう、確か、逃げる暇もなく目の前にいたんだ。霰ちゃんが。

霰ちゃんはボクが戸惑ってる内に、後方へ飛び退き、すぐに戦闘態勢を整えた。相変わらず状況判断が凄いなぁ。


「ココ先輩、私は……貴方を殺したくありません」


こ、殺すって、霰ちゃんがいつにも増して怖い。最近の子ってこうなのかな。やっぱりゲームが悪かったり? それともバイオレンスな映画かな……殺すだなんて、それを本気で言っているからタチが悪い。


「ボクも死にたくはないかな。ここ、ゲームらしいけど、やっぱり死ぬなんて……人生で一度っきりでいいや」

「ええ、そうですね。私もそう思います。けど、ここで何もしないわけにはいかないんです。時間を稼ごうったって、そうはいきませんよ」


そんなつもりは……少しはありました。ごめんなさい。だってボクは空を飛ぶくらいしか出来ないし、いや空を飛ぶって凄いんだけどね! とっても!


——でも、今更空を飛ぶ事を目の前の霰ちゃんが許してくれるかどうか。

時間を稼ぐなら、ボクは隣の建物の中へ隠れるしかないような。


「隠れようたって、そうはいきませんよ」

「……そうだよね」


もうこれ、どうしようもないんじゃ。

ボクはてっきり後方支援かと思ってたんだけど、世の中上手くはいかないなぁ。


……何でこんな事になったんだっけ。


確か、王人が首輪をつけられそうだって……正直、わけワカメちゃんだよ。



「1つだけ聞いてもいいかな」

「1つ、だけならいいですよ」

「ありがとう——王人に首輪をつけるって、本気で言ってるの?」


友達、それも王人は霰ちゃんにとって先輩。同じ生徒会執行部という仲間。

友達であり先輩であり仲間の王人に、まさか本気で隷属の首輪をつけようだなんて、本当に思っているのだろうか。


——そんな訳ない。


淡い希望は、すぐに打ち砕かれる。


「ええ、本気ですよ」

「どうして?」

「既に質問は2つ目ですが……特別ですよ。といっても深い意味は無いんです。

時々、副会長はとんでもない事をやらかしてしまいます。風紀委員長に限っては、何やら不穏な事も。

だから、行動を制限しようというんです。制限は言い過ぎで、暴走しないよう制御する、の方が正しいかもしれません」

「……分かんないよ。それで、王人に首輪をつけようって思えたの?」


霰ちゃんはニッコリと微笑んで、イエスと行動で移した。指先をこちらに向け、先端から氷の礫が発射される。


慌てて空を飛んだ。ボクに出来るのは、それくらいしかないし、空に来れない霰ちゃん——だと思い込んでいたから。


「逃がしはしません!」


氷の津波。

地上から膨大な量の氷が、ボクを覆いこむように広がる。回避は不可能。ボクは開始間際で……奥の手を使う羽目になった。


〈魔力拡散円〉


拡張したポケットから、銀色の球を取り出して、迫りくる氷へ投げつけた。幾つか投げたそれは、膨大すぎる故に外れる事なく、氷へぶつかる。

すると、熱で溶けたみたいに、波紋が広がるように、球と接した氷が無くなっていく。


ボクはギリギリ、空いた隙間を通り抜けた。視界に映る霰ちゃんの横や後ろに、球が落ちる。霰ちゃんはそれを興味深そうに見つめた。


「便利な物をお持ちですね、ココ先輩」

「ボクが創ったからね。

魔法は魔力で構成されたファンタジーだ。魔力で構成されているなら、それさえ拡散させてしまえば、魔法は形を保てなくなる。それは、そのための道具さ」

「なるほど、勉強になりました」


霰ちゃんは、落ち着いている。自分の魔法が防がれたというのに、動じない。ボクならアタフタするであろうところで、こんなにも冷静になれるなんて。

……やっぱり怖いよ。

でも——


「最後に聞いていいかな。霰ちゃんは、本当にさっきの理由だけで、王人に首輪をつけたいと思っているの?

王人が危ないから、何をするか分からないから、首輪をつけようと?」

「気になる質問ですねココ先輩。いえ、その前におかしな事を言いましたね。

『最後に聞いていいかな?』

それって質問の最後ですか、それとも……さっきのココ先輩のニュアンスじゃ、『私がこの先こたえられなくなるから、今の内に聞いておこう』と感じました」

「……そうだよ、ボクは、霰ちゃんを倒す」


一瞬、あの霰ちゃんが初めて動揺した。動揺したというより、驚いた。

ボクの言葉を理解して、あり得ないとでも言いたげに、首を振る。


「無理ですよ。私を倒す事が出来ない——それ以前の問題じゃないですか。ココ先輩は……優しすぎる。

私に傷1つつけれない」


……何だかなぁ。みんな、ボクの事を誤解している気がする。

やる時はやるんだから。そして今は、その時だ!


「殺れるさ!」


精一杯の大声で叫びながら、2つ目の奥の手を取り出す。


〈魔銃〉


火の魔石を使って、簡単に作り上げた銃。でも、威力は地球の銃と変わらない。


「ボクはそんなに優しくもないし、それに王人に迷惑をかけるなら、霰ちゃん……君を倒す!」

「……鋭い目つきですね。普段が狐というのなら今は例えるなら——虎、ですか」


まだ、霰ちゃんは落ち着いている。だったら、これはどうかな。

ボクは銃を構える。霰ちゃんは手をかざす。

ボクは引き金を引く。霰ちゃんは——異変に気付く。

弾は霰ちゃんに吸い込まれるよう突き進む。霰ちゃんは、氷を——出せなくて、その弾をお腹にくらった。


「魔法は、使えないよ」


〈魔力拡散円〉は、霰ちゃんを囲うように、円となって落ちていた。

魔力拡散円の真骨頂。囲んだ大きさが半径5メートル以内なら、その中で魔法の行使を行えない。


霰ちゃんが動かなくて助かった。動いたら動いたで、拘束用の柵を投げつけたりしたけど、どちらにせよ……これで——


——あれ?


確か自分の体に傷が付いてたりすると、青白い光が出るんじゃなかったっけ? 霰ちゃんからはそれが出ない。

それに、幾ら何でも銃の弾をくらったんだ。痛みは制限されるといっても、悲鳴の一つあげないなんて。


……いや、よく見ると、霰ちゃんの服を貫き皮膚に到達する筈の弾は、止まっていた。まるで、その皮膚と弾の間に何かあるように。


「まさか、氷? いや、でも魔法は使えない筈……」

「そうですね」

「っ……」


ボクの足は、凍って動けなくなっていた。地面と固定されている。


何時の間に?


全く見えなかった。



「確かに、魔法は使えないみたいです。凄いですねココ先輩。私が気付くのに遅れていたら、お腹に一発くらっていたかもしれません」

「ならどうして……」

「簡単な話ですよ。私はさっきまで氷魔法、そう、確かに魔法を使ってはいましたが……私があのポイント制で取ったスキルに、氷魔法はありません」


そん、な……氷魔法じゃない?

なのに、あれだけの威力と規模。こんな短時間で、よくもそこまで。

王人は、自分に魔法の才能が無いと、とても……それはとても残念そうにしていた。生活魔法がやっとだと。

だけど、なら、霰ちゃんには才能があるんだ。天性のものが。


「私が取ったスキル、それと私自身の適正とでもいうんですかね。氷魔法はスラスラ九九を読むように出来ました。

……でもやはり、私はこっちの方がいい」


霰ちゃんの周りに、氷の球が浮かび上がる。霰ちゃんはそれを自由自在に使いこなした。時々ジャグリングみたいに、時々曲芸のように。



「【冷獄無火】。それが私のスキルです。これは、魔法に含まれません」

「れいこく、むひ……」

「はい。氷魔法は氷を生み出すとき、自分の周りしか出せないという制約はありますが、これは違う。

ある程度の距離ならば、自由に生み出せます」


そっか、この足が凍っているという事は、そういう事なのだろう。

ボクは、最後の苦し紛れに銃を構える。しかしそれは、地面から突き出るように生み出された氷の柱によって弾かれた。

〈魔銃〉は、遠くの方へ見えなくなった。あれ、創るのに苦労したんだけどなぁ。ん? でもここはゲームだから、ダンジョンに戻ると変わらず手元にあるのか。

良かった良かった。


「終わりですココ先輩。安心してください、痛みは与えません」


……悔しいな。ここで終わるのは、少し悔しい。王人に何の役にも立てないなんて、そんなの、とっても悔しい。


やる時はやるんだ!


そう、さっき自分で決めたじゃないか。


——これだけはやりたくなかったんだけど、しょうがない。


ボクは、奥の手の最後を取り出す。


〈爆弾〉


うん、何とシンプルなんだ。


「また何かする気ですね。やらせません」


腕が凍っていく。

だけどギリギリ、ほんの少しギリギリ間に合った。

実を言うとね、既にこの爆弾はスイッチをオンにしてある。さっき取り出す前に。

それと、もう一つの爆弾もスイッチをオンにした時、服に隠れるよう足元に落としていたんだ。


地面に落ちて衝撃が加わった時、もちろんそれは……爆発した。


「ぐうっ……!」


痛い。下半身が無くなるというのは、涙が出た。ボクの上半身は、運良く霰ちゃんの方へ向かう。

腕が固定されて良かった。爆弾を、落とさずに済んだから。


「くら……っえ!」


手首の動きだけで、必死に爆弾を投げる。ボクの自滅覚悟の攻撃。


……それは、何の意味もなく終わった。


「冷獄無火で、熱を奪い氷で包みました。これでこの爆弾は爆発しません」


霰ちゃんの手には、ご丁寧に氷に包まれた爆弾があった。ジャグリングでもするのかな。

ボク自身は氷の中にいるから、霰ちゃんの声が少し聞きにくいや。

……あれ、もしかして、今は雪が降っているのかな。ううん、降らしているのか。


「それにしてもココ先輩は色々なものを作ってますね。

ですが、これで終わりです。やっぱりココ先輩では、私に傷ひとつつけられません」


……そうみたいだ。もう、ピクリとも動かない。呼吸が不安定になってきた。心臓が止まっていく気がする。

いや、もう止まっているのかもしれない。

意識が薄れてきた。

寒い。

寒い。

冷たい……


「砕け散れ、雪華」


ごめんね。


◇◇◇◇◇


『小野木 虎狐選手が死亡しました。小野木 虎狐選手が、霧氷 霰選手に敗れ、死亡しました』


…………

………

……


死亡———分かっていた。もうすぐ、あともうすぐの所で、目に見えていた。今は既に、青い光を辺り一面に撒き散らしながら、氷と一緒にバラバラにされたが。



「——殺す」



分かっている。分かっているさ。これはゲーム。現実のココは、五体満足。俺が会いに行けば、えへへと苦笑いしながら、死んでしまった事をゴメンと謝る。そして次の日はこっそりと落ち込み、その次の日は今度こそ負けないと頑張り出す。



そう、これはゲーム。


本当に死ぬわけじゃない。


分かってるって。十も百も、千も万もそんな事承知だ。


……だけど、だけどな!


——俺は地上に降り立つ。紅蓮の火の粉を撒き散らし、不死鳥の翼を見せびらかした。


「このゲーム、バーチャルウォーズ限定で霰! 今だけお前は、俺の敵だ!」



霰は俺を見た。そして、笑顔を見せる。待ってましたと言わんばかりに。

氷の微笑。

意味はなんだっけ。



「副会長もいい目つきですね。まるで…ライオン。迂闊に近づけば、喉元に噛みつかれそうです」

「知らん。死ぬ覚悟はできたか」


俺の問いに、霰は——更に笑顔になった。嬉しいのか。自分望む言葉を聞けたみたいに、ほんのりと頬を赤くして。

霰は、歓喜している。

辺りに広がる氷が溶けてしまうんじゃないかと思った。


「ああっ、それです副会長。私は、そんな貴方になりたくて生徒会執行部に入ったんです!」


知ってる。

初めて生徒会執行部に霰が来た時、霰は言った。俺がいるから生徒会執行部に入ったと。

こいつ狂ってるのかと怪しんだが、霰は、俺の予想を外し、仕事も真面目。成績はバカみたいに優秀。不得意な体育競技もなく、むしろ「霰ちゃんがいるから私たちのチームラッキー」といった具合に優遇される。


生徒会執行部の中で、健太につぐまともだと思える。


……一見。


そう、一見。


やっぱり、狂ってたのだ。



「副会長のその、状況が状況ならば知人でも殺せる冷静さ! 判断力!

私は貴方が羨ましい。貴方のように、私もなりたい……!」


さっきは氷が溶けるんじゃないかと思っていたが、逆に氷が生まれた。

霰は興奮しているらしく、俺に数百もの氷の棘が向かってきたので、刀を出して切り裂く。


霰はハッとなると、コホンと咳払い。



「そういえば、さっき私は、ココ先輩から最後だと言われて質問されたんです」


ココの名を平然と持ち出す辺り、俺の刀を握りしめる力が強くなった。


「……何て聞かれたんだ」

「秘密です。でも、答えなら教えてあげれます。私は、副会長……貴方を尊敬しています」


どうかな。

霰の場合、盲信の方が正しい気がする。それはもう、今後一生変わらないはず。

さながら氷のように、ひどく冷たく、形を変える事が……ない。


「そして、私にだって、下心はあるんですよ」

「……は?」

「こんな異世界に有無を言わさず連れてこられたんです。ご褒美くらいあったって、いいじゃないですか。

だから副会長、私は貴方に首輪をつけたい」


……さっぱりだ。

多分、ココの質問とやらに関係があるんだろうが、どうしよう。このままじゃ俺の熱が冷めてしまう。

首輪をつけたいというセリフはNGだ。どうしても、拍子抜けしてしまう。

いやダメだ。

こいつは敵。俺は霰を、殺すんだ。



「私は、副会長……貴方に首輪をつけたいから、殺します」

「なら、俺は首輪をつけられたくないし、ココの仇だ。お前を殺す」

「……副会長に殺されるなんて言われると、覚悟はしていましたが少しグッと来ますね。そして濡れます」


霰は地面の氷をコツコツ叩き、右手を、自分の胸にあてる。

何をするのか。まさか、自分を凍らせるはずがない。


「——冷酷無比」


霰の目から、光が消えた。

ゾクリと背筋が震える。


(一体何したんだあいつ? まるで、日本人形のようだぞ)

《……いくらなんでも、シラフで尊敬している人間を、ゲームとはいえども殺せないらしいですね。

自分の心を冷やし、凍らせました。一切の手加減は期待しないでください》


なるほど、だからツララみたいな目つきになれるんだな。自分の心臓が冷やされていくみたいだ。

まさか自分の心を冷やすなんて、ぶっ飛んでやがる。

本格的に、アラレスイッチが入ったらしい。いつもとは違い、異世界バージョンの。


「殺します」


さっきとは比べ物にならないほど、本気と書いてガチの殺気が、霰からきた。

結構親しい後輩からこんな仕打ちを受けるなんて、確かにグッとくる。濡れるってのはよく分からないが。


——丁度いい。


殺りやすい。そっちがそのつもりなら、微かに残ってた俺の躊躇いも消え失せる。


ココを殺したことを、後悔しながら死んでいけ。自分がやった愚かしさを、分からせてやる。


「秘技 一刀閃!」

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