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私は願った

「リオド・クレイドル?」

「ええ。ここはドールがあの世界に行く前にここを通るの。そして、持ち主となる人を探すことができるのよ。」


さすが最初のドールとだけあって、この世界に関する知識はすごい。


ーーー持ち主を探せる?


「え、ということはもしかして、ここならもう一度、ミルアの元に行けるの?!」


カイヨミは俯く。


「…残念ながらね、一度行った持ち主の元には行けないの。」

「そんな…」


つまり、私はもう二度と、ミルアと遊べない…?


「でも、聞いて欲しいのよ。

ここでは持ち主と会話ができる。つまり、見つけて欲しいと頼めばもしかしたらもう一度拾ってくれるかもしれないの。」

「え、じゃあ…!」

「……ええ。」


カイヨミは中心部を指差す。

そして笑顔から真顔に変わる。


「ここに話せる場所がある…一方的にね。

リオ、行ってらっしゃい。」

「はいっ!!」


カイヨミに促されるままに私は中心部へ向かった。


ーーーーーーー



正八面体の水晶がそこにふわふわと漂っている。


ーーここが?


気になるもので、唐突にその水晶に触れる。

すると、前いた世界の景色が流れ込んできた。


「わああぁぁぁあああっ!!」


そこに、ミルアを見つける。


「ミルアっ!

…あ」


その景色はあくまで、幻覚のようなものに過ぎないと分かる。

でも、きっとこの状態で祈ればいいと、私は不意にもわかった。



ーーーミルア、私を、見つけて。

もう一回、遊ぼう…?

そして、別れを言わせて………。




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