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少年サッカー 第3話 短編版

作者: 岩田 ヒロ
掲載日:2026/05/13

 週末、新横浜小で市大会の予選があった。コーチをやる気はなかったが、先日のコーチ会で聞いたシステムや審判の動きが気になって応援に行った。


 横浜SCは 4-3-3。ユースケは左ウイング。相手は強豪の YM新横浜で、右サイドから鋭く攻めてきて、あっさりクロスから失点した。格が違う。


「これから、これから!」

 村上コーチが声を張る。ユースケは攻撃されているのにハーフウェーラインで味方に声をかけ続けていた。


 0対4で敗戦。だが浜田コーチが選手たちを褒めながらお弁当を食べさせ、少しずつ笑顔が戻る。


 村上コーチが主審を務める次の試合が始まった。主審は常にボールの近くへ動き、副審は最終ラインとともにタッチラインを上下する。コーチ会で聞いた内容が目の前で理解でき、試合を見るのが楽しくなっていた。


 その時、負けている側の応援席がヒートアップし、指示の声を飛ばし始めた。少年サッカーでは禁止されている行為だ。


 ピィーーーー。


 村上コーチが長い笛を吹き、応援席へ歩いていき、イエローカードを掲げた。


「応援席からの指示は禁止です。静かに応援してください」


 校庭が凍りついた。だがその後、応援席は静まり、チームは逆転勝ちした。


 試合後、相手チームの監督が礼を言いに来た。

「サッカー以外にも教えることは多いんです」

 村上コーチの言葉が胸に残った。


 解散後、代表の吉田さんに声をかけられた。

「お父さん、コーチお願いできますか?」


 気持ちはもう決まっていた。

「はい、教えてください」


 帰り道、ユースケに聞いた。


「なんで戻らずにハーフウェーで待ってたの?」


「全員がボールに行ったらカウンターできないでしょ。浜田コーチが“次を考えて動け”って言うんだよ」


 学ぶことはたくさんありそうだ。


「ユースケ、お父さん、コーチすることにしたから」


「えっ……」


本編はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n0828ls/3


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