好き
掲載日:2026/04/09
(短歌八首)
星の砂
この砂浜にキラキラの
夢の音色をちいさくささやく
春の海
のどかな波のたゆたいが
昼寝をいざなう歌を聴かせる
逆転を
しなくてもいい海月なら
星の海でもぷかぷか浮かぶ
足りなくて
困るわけでもないけれど
しずかな愛が欲しくなる朝
寂しくない
ひとりぼっちが好きなふり
しては疲れてお風呂が好きだ
東から
昇るやさしくあたたかい
おひさまみたいな笑顔が好きだ
新しい
朝はまいにちやって来て
深夜の呆れた罪を浄める
てな訳で
根こそぎ心を刈り取って
出て来た地面に《好き》だけがある




