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陽と月  作者: 如月いさみ
陽と月

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63/113

誘拐 3

 等々力は息を吐き出し立ち上がるとトイレへと向かった。

 大河内も共に立ちあがったことを気付きながらトイレの個室に入りトイレの前で立ち去るのを感じると携帯で

「臭いところから申し訳ないんですが」

 と切り出した。

 その言葉に苦笑を零しながら

「構わない。話を回っている。それで何かあったのか?」

 と電話の向こう側の主は、彼の話を聞くと

「そうか」

 というと携帯を切り、置いた受話器を見つめた。


「さて、視察のタイミングには早いが悪くはないな」

 こういうものは時が重要だ

 そう呟いて、幾つかの場所に電話を入れた後に内線電話を手にするとなるみ警察庁長官官房審議官へ内線を入れた。


なるみ礼二は応答に出て言われた言葉に驚いた表情を浮かべ

「え? 明日からですか?」

 と聞いた。

 

 浜中勝彦は頷くと

「ああ、各県警の様子を直で見ておく必要があると思ってね。それぞれの県警の署長にもアポは取っている。阪倉警察庁次長が残っているので問題はないからな」

 と告げた。

「それとも何か行くことが出来ない任務が入っていたかな?」

 

 なるみ礼二は「いえ」というと

「ご一緒させていただきます」

 と答えた。

 

 翌日の午後から浜中警察庁長官となるみ警察庁長官官房審議官は北海道県警から順次各地の県警の様子を見に出かけたのである。

 

 陽と勇介は警視庁組織犯罪対策部の仮眠室から自身の机に戻って直ぐに等々力からその事を聞いたのである。

 

 等々力は五課の面々を机の周囲に集め、戸田や萬田、佐々も含めて全員を見つめると

「これは浜中警察庁長官の最大限の協力だ。俺が赤木と鷹司からの情報と持明院の情報が入っていたらしいUSBが奪われたことを告げた。そしての行動だ」

 と言い

「だが今回を逃したら13年前の放火殺人から始まった島の事件、そして、正木治人の殺人未遂は解決しない。だから、思いっきり動いて貰いたい」

 と告げた。

 

 勇介は驚いて眼鏡のブリッジを上げると

「まさか、長官がここまで動くとは」

 と呟いた。

 

 等々力は笑むと

「あの人は動くときは動く」

 と言い

「己の身よりも国家と国民の安寧を優先する人だ」

 と告げた。

「萬田、お前はジャパンルート土地開発株式会社とマサキリゾート開発株式会社を徹底的に調べろ。表向きは正木治人の殺人未遂だ」

 

 萬田横丙は敬礼した。


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