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陽と月  作者: 如月いさみ
陽と月

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60/116

13年前の真実 5

 陽は地図を指差し

「あのさ、この前もだけどこの島って1日一便なんだよな、飛行機」

 と告げた。

「船は島の周辺だけだし、でも飛行場には他にも飛行機が止まってた。もしもだけど出所不明のヤクがその……こう……大陸から飛行機でこの島で一旦下ろされて国内線として島から飛行機で密輸されていたら」

 

 それに月と勇介はサーと蒼褪めた。

 

 陽は慌てて

「いやいや、悪い。そのー、出所不明のヤクの売人に島から島民を追い出し計画とかさぁ。それにもしなるみ警察庁長官官房審議官が駐在員としてそれを見てみぬふりをして金を手にしていてそれでその金で前警察庁長官を売買していたらって……あーないない、金で長官が動くなんてな」

 と笑った。

「突飛過ぎた。悪かった」

 

 勇介は首を振ると

「いや、その考え強ち間違いと思えない。もしそうなら全てが一つの線上で繋がる」

 と言い

「だが鷹司の場合は鋭いけど証拠がない」

 と告げた。

「13年前の事件も証拠がなければ机上の空論だ。証拠を積み立てて押さえて行かないとダメだろ、それが法治国家の在り方だからな」

 

 月はそれに

「俺も証拠集めに協力するので」

 と告げた。

「父と母の死の真相を知りたい。父は最後の力を振り絞って俺を起こしてくれて……」

 

 勇介は月を見て

「ご両親の最後の力で助けられたってことだな」

 と告げた。

 

 月は頷くと

「ああ、だから俺は父と母は殺されたって分かっていたし眉山旅館の主人も俺の服も手を拭いていたハンカチも血だらけだったから分かっていたと思うけど俺の命も狙われるかもしれないと眉山旅館の主人が俺を本土の方の施設に……恐らく持明院の父が頼んだんだと思う」

 と告げた。

 

 勇介は冷静に

「なるほど、確かに現場から助かったと分かると犯人は命を狙うだろうな」

 と言い

「とにかくこの島の買い取り計画の書類と写真は組織犯罪対策部の方で共有する。それから、崩せるところから崩すとすれば天海礼華となるみ警察庁長官官房審議官の関係だな」

 と告げた。

「あと二人とジャパンルート土地開発株式会社の高溝との関係だな」

 

 陽は頷いた。


 勇介は月を見ると

「持明院さんについては事件当時に着ていたその血の付いた服とか少しでも当時のモノがあれば提出してもらいたい」

 と告げた。

 

 月は頷いて

「残っているというとハンカチだけしか」

 と言い

「陽に渡しておきます」

 と告げた。

 

 陽と勇介はその足で警視庁へと向かった。

 姉の日和は

「え? 今から?? ちょっと」

 と止めかけたが息を吐き出して見送った。

 

 月はその日は夜も遅かったので日和の勧めで陽の部屋で泊まり、翌日の朝に自宅へと戻った。

 

 そして、一息つくためにつけたテレビに流れたニュースに目を見開いた。

 フリーライターの滝口が事故を起こしたというモノであった。


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