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陽と月  作者: 如月いさみ
陽と月

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13年前の真実 4

 陽は勇介に

「実は、月が島の計画書とそれに関連する人間の写真を持ってきてくれたんだけどそこにヤクの売人に正木治人を襲わせた人間が写っていた。それと天海礼華ともしかしたら警察関係の人間かも知れない人間が写っていた」

 と告げた。

 

 勇介は目を細めると眼鏡のブリッジを上げて

「……その人間を見て欲しいってことか」

 と告げた。

 

 陽は頷いた。

「ああ」

 

 勇介は温めた弁当を袋に戻すと

「今から行く」

 と告げた。

 

 陽は笑むと

「頼む」

 と告げた。

「あ、から揚げと炒飯残ってるから食べるか?」

 

 勇介は「んー、弁当持って行くがから揚げと炒飯も食べる」と立ち上がり部屋を出た。

 

 そして、到着してから揚げと炒飯と弁当を食べながら写真を見た勇介はひたりと汗を浮かべた。

「……天海礼華と……この人物がなるみ警察庁長官官房審議官だ。この2人繋がりがあったのか」

 

 陽はほへーと驚き

「流石、赤木」

 と言い

「俺なんて警察庁長官の顔もうる覚え」

 と呟いた。

 

 勇介は眼鏡を軽く押し上げて

「自慢にならないからな、それ」

 とビシッと告げた。

 

 月は考えながら

「滝口と言うフリーライターから13年前の事件のことを聞いたんだけど」

 と告げた。

「俺の父と母の死が殺人だと新聞社の人間は分かっていたらしいんだけど報道しなかったのは圧力があったからだって言っていた」

 

 勇介はそれを聞き

「恐らくそれはなるみ警察庁長官官房審議官と当時の警察庁長官だった鎌谷前警察庁長官の可能性はあるな」

 と呟いた。

「島の駐在員だったなるみ警察庁長官官房審議官をとんとん拍子に出世させたのは前長官だったからな」

 

 陽は腕を組むと

「それさ、なんでだろ?」

 と聞いた。

 

 勇介は陽を見て

「それは俺も」

 と呟いた。

 

 陽は考えながら

「だってさ、ただの駐在員だったなるみ警察庁長官官房審議官と鎌谷前警察庁長官の接点って普通はないし前から知っていたら駐在員の配置も変わっていたと思うんだけど」

 と告げ

「きっと島がキーポイントなんだよ」

 と言い

「それに奥さんが亡くなった途端になるみ警察庁長官官房審議官の望みを叶えることなくて浜中警察庁長官を指名して去っていったのも気になる。定年前にだぜ?」

 と告げた。

「奥さんに何か関係ある気がする。島と、ヤクの売人と」

 

 そう言って陽は不意に

「あー、残ってるかなぁ」

 と言い棚をバタバタ調べ始めた。

 

 それに月も勇介もギョッと見た。

 何を始めたのか分からなかったのだ。

 

 陽は慌てて部屋を出ると

「姉貴、姉貴、あのさぁ……ほら、13年前に旅行行ったときのパンフレット! 残ってなかった?」

 と聞いた。

 

 それに日和は「え?」と部屋の戸を開けると

「ちょっと待って」

 と部屋の整理整頓された棚からファイルを出した。

「陽は何でも断捨離しちゃうから、これよ」

 

 陽は笑って

「あ、でも月との写真とかは残ってるぜ」

 と言い

「ファイル、サンキュ」

 と部屋に戻ってファイルから島の地図が載っているパンフレットを広げた。

 

 それを勇介と月は見つめた。


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