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陽と月  作者: 如月いさみ
陽と月

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第六話 反撃の糸口 7

 月は息を吐き出すと再び止めていた足を進めた。

 しかし、数日後の夜。

 正木治人が意識不明で文京駅近くにある東都中央病院に運び込まれたのである。

 

 新宿駅のトイレで倒れているのが見つかったのである。

 一課の管轄であった。

 が、陽と勇介も病院に姿を見せていた。

 

 陽は一課の小守達雄警部に挨拶をし

「あの、正木氏の容体は?」

 と聞いた。

 小守は頷くと

「意識不明の重体で奥さんと娘さんが見守っている」

 と告げた。

 

 勇介はチラリともう一人隣で立っていた女性を見て

「初めまして、一課の?」

 と聞いた。

 

 それに小守が

「ああ、彼女は天海礼華警部補だ。プロファイリングのプロだ」

 と紹介した。

 

 陽は「へー」と彼女を見て

「凄いな」

 と言い小守に視線を戻すと

「その、襲った相手なんだけど」

 と告げた。

 

 それに天海礼華警部補が内ポケットから写真を出すと

「新宿駅のトイレで襲撃して財布から金品を盗んで逃走。そして現場に財布を投げ捨て」

 と2人に見せ

「性格は大雑把で衝動的ね、年齢は若年層。物取りってところかしら」

 と告げた。

 

 写真にはトイレで正木治人が倒れており、財布が開いて脇に落ちているのが写っていた。

 札が抜き取られ一万円札が一枚落ちていた。

 

 勇介は腕を組んで

「なるほど」

 と呟いた。

「確かに荒っぽい手口だし金目当てか」

 

 陽は写真を見ながら

「う~ん」

 と唸った。

 

 天海はフフと笑むと

「プロファイリングからの見地だけど」

 と告げた。

 

 その時、小守の携帯が震えた。

 小守は携帯に出ると

「え? 犯人が捕まった?」

 と言い

「19歳の2人組? 金持ち風の男性を襲ったと証言しているって」

 と呟いた。

 そして携帯を切ると三人を見て

「天海警部補のプロファイリングの通りのようだ。社長で金持ち風の男を見かけてトイレで襲って金を盗んで逃げたと自供したらしい」

 と告げた。

 

 陽は写真をジーと見て

「やっぱりおかしい」

 と呟いた。

 

 それに勇介と天海と小守は陽を見た。


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