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陽と月  作者: 如月いさみ
陽と月

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38/111

第四話 家路の曲が流れる時 4

 応接室で三人だけになると赤木勇介が彼女に携帯を見せて

「これは貴方ですね?」

 と確認した。

 

 彼女は驚きながら

「あ、はい」

 と答え

「あの……これ、何故?」

 と戸惑っていた。

 

 それはそうだろう。知らない内に激写されているのだからと陽は心で突っ込み

「弟さんかお兄さんかおられますか?」

 と聞いた。

 

 彼女は頷いて

「高3の弟がいますけど。弟が関係しているんですか?」

 と聞いた。

 

 勇介と陽は顔を見合わせて頷いた。

 説明は勇介の方が得意なので彼が担当した。

「実は、弟さんが闇バイトに引っ掛かった可能性があります。状況から犯行前に逃げ出したと思われるのでそれほど重い罪には問われないと思いますが、我々が心配しているのは闇バイトの指示役による」

 

 それに彼女が

「報復ですね」

 と告げた。

 

 彼女の通う学部は法学部だ。

 察知したのだろう。

 

 勇介は頷いて

「それで貴方と弟さんとご家族の安全確保を考えて尋ねました」

 と告げた。

 

 佐藤清香は息を吐き出し

「お手数をお掛けして申し訳ありません」

 と立ち上がって頭を下げ

「両親は12年前に事故で亡くなって今は父の兄だった伯父に面倒を見ていただいています」

 と告げた。

「伯父はとても良い人なのですがそれが仇となって連帯保証人で借金を抱えて……弟はそれで」

 

 勇介は「なるほど」と答え

「では先ず弟さんに連絡をすぐに取ってください」

 と告げた。

 

 清香は頷いて携帯に電話を入れた。

 置いていた彼が落とした携帯は電源が自動で切れており恐らく電源を入れても入らないだろうことは明白であった。

 

 だが、今回はそれが救いであった。


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