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第二話 別れの曲が流れる時 2
現在、組織犯罪対策第五課は羽田空港の空港警察と連携して海外から持ち込まれる密輸入組織の摘発に取り組んでいる。
特に問題視しているのが旅行客を巻き込んで行う薬物などの密輸入である。
陽と勇介は組織犯罪対策第五課の中でも一番の古株である萬田横丙と共に羽田空港へと訪れていた。
羽田空港の東京空港警察署は第二ターミナル寄りの入口にある。
萬田は2人を連れて署内に入ると責任者である田口友見署長に挨拶をした。
いわゆる顔見せだ。
空港警察署の中は空港内を監視するために様々なモニターや機械があり、どこか近代的な内装であった。
常に空港内で配備に付いている警察官や警備員と連携を取りながら人々の動向を見張り犯罪を水際で留めるための隙を作らない警備体制であった。
署長の田口は陽と勇介と萬田を連れて署内の説明をしながら各所のカメラ画面が映るモニタールームに入ると
「ここで全体の状態を見張っている。大半はここで管理が出来ている状態だ」
と告げた。
その時、陽が画面の一か所を見て
「あぁ!」
と声を上げた。
それに勇介も萬田も一瞬田口すらビコンと後ろに飛んだ。




