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陽と月  作者: 如月いさみ
全国巡回駐在員

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決心 9

 里村隆一は驚いて

「鷹司警部! お久しぶりです! もしかして全国巡回でこちらへ来られるのでしょうか?」

 と告げた。


 陽はそれに

「いま直島にいます。直ぐに刑事課捜査一係の人間をよこしてください。恐喝の現場を取り押さえて現行犯逮捕しました」

 と告げた。


 里村隆一は「は、はい」と言い

「そちらの永田巡査の方に連絡は」

 と告げた。


 陽は両腕に手錠をされて動けない永田泰三を見下ろして胸から手帳を出すと

「その永田泰三巡査が島民に対して恐喝をしていたんです。録画をして現場も抑えているので至急お願いします」

 と告げた。


 里村隆一は寝耳に水の話に腰を抜かしかけて慌てて

「直ぐに!!」

 と応えて電話を切ると刑事課と地域課に電話を入れて直ぐに出動するように促した。


 30分ほどして刑事課捜査一係の刑事が2人と地域課長の桑田洋一が駆け付けた。


 陽は音声の入っている動画を見せ

「立派な恐喝罪だ。恐らく余罪もあると思うので聞いてもらいたい」

 と言い、ちらりと牧野剛二を見た。

「それから彼から大間巡査の話を聞いてもらいたい。それから他の島民からもお願いする。今回は『真実』を話してくれると思う」


 牧野剛二は俯いて両手をつくと

「本当に申し訳ありませんでした! SNSのことは息子の真っ赤な嘘で……私は息子が捕まるのが怖くて嘘を……他の人も……」

 と告げた。


 刑事達は顔を見合わせた。桑田洋一は深いため息を零して

「その件に関してはおいおい聞き取り捜査をさせてもらう」

 と告げた。

 そして、陽を見ると敬礼をして

「お久しぶりです……もう少し早く来ていただきたかった」

 と告げた。


 陽は静かに頷いて

「申し訳ない」

 と敬礼をした。


 桑田洋一は首を振ると

「すみません、愚痴です。ただ……」

 と視線を下げた。


 陽は彼の肩を軽く叩き

「わかっている。俺も大間巡査がいたから直島は安心だと思っていたんだ」

 と答え

「彼は今」

 と聞いた。


 それに刑事課捜査一係の人間に連行される永田泰三を見送り、牧田剛三に後で聞き込みに来ることを告げて、停泊させている警察の船へ向かいながら桑田洋一は

「我々も彼のことはよくわかっていましたし、SNSなど信用できないことも分かっていました。ただ直島の島民の証言があったので彼を駐在所勤務にさせられなかった。彼は辞表を出したのですが……里村署長がどうしても判断できなくて貴方にヘルプを出したけれど」

 と告げた。


 陽は俯いて

「俺は2年前に全国巡回駐在員の任を降りていた」

 と告げた。


 桑田洋一は驚いて

「そう、だったんですか……すみません」

 と告げた。


 陽は首を振り

「それで彼は今?」

 と聞いた。


 桑田洋一は笑むと

「いま香川県警生活安全部の方で内勤をさせています」

 と告げた。

「いや、そうやって引き留めました」


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