表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陽と月  作者: 如月いさみ
全国巡回駐在員

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/130

決心 4

 更に

『今から確認し犯罪が行われていたことが分かりましたら所轄に報告して捜査一係の出動を願います。ただし嘘だった場合は偽証罪として皆さんを連行いたします!』

 と厳しい口調で告げたのである。


 全員が腰を引いたのは言うまでもなかった。

『警察は公権を実行できる機関です。それは皆さんの生活の安全の為で私用で使ってはならない権力です。もし皆さんがここに駐在所必要なしと思われたのならそう所轄に報告してください。その代わり、ここで何があっても駆けつける時間は今までの比ではありません』


 ……警察だからと何をしても許されるものではありません……


 以来、パタリと文句を所轄に電話することは無くなったのである。

 ただ地区ごとの喧嘩や訴えは色々あるようである。

 

 それでも小宮郁夫も慣れたようで

「のらりくらり付き合ってます」

 と告げたのである。


 陽は笑むと立ち上がり

「小宮巡査のその笑顔を見て安心した。今回は後二か所行くところがあるからな」

 と告げた。


 小宮郁夫はそれに

「でも、また来てください。あの人たちも先みたいに忘れてエスカレートする時もあるので」

 と肩を竦めた。


 陽はそれに笑みを返すだけで言葉を発することはできなかった。喉元まで

「わかった」

 と言いたかったのだ。


 だが。

 だが。


 陽は手を振ると笑顔で手を大きく振る小宮郁夫を肩越しに見ながら長門峡の駅へと向かった。


 太陽は南天に差し掛かり正午が近いことを教えていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ