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陽と月  作者: 如月いさみ
全国巡回駐在員

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全国巡回駐在員復活への一歩 8

 友田健也は山田百地とは言わば警察学校時代の同期であった。性格は全く違っておりそのためここの駐在所に関してそれほど問題視をしていなかったのだ。


 陽は少し考えると

「一つ聞いてもいいだろうか?」

 と言い

「友田巡査は浜田警察署の松岡吉勝警部について知っているだろうか?」

 と告げた。


 全国巡回駐在員を辞めた陽に『2週間後に全国巡回駐在員がくるのは本当ですか?』と聞いてきた人物である。

 何処からそんな情報を拾い、どうして確認をしてきたのか気になったのである。


 友田健也は少し困ったような表情で

「ええ、まあ……刑事課強行犯係の警部なので」

 と言い

「高校の先輩でもあるんですけど困った人なんですよ。前にここの前でちょっとバイクと接触事故を起こして俺が飛び出していくと『何でもない!』って怒鳴られて」

 と腰に手を当ててぼやいた。

「交番の目の前でそれはないでしょって言って調書とって事故処理しましたけどね。『お前高校の先輩で警部の俺にそれか』ってもう煩いってなかったですよ。もっとも刑事課長の金田さんには注意されていましたけど警察官がきちんとしなくてどうするって」


 陽はあっけらかんという友田健也に笑みを浮かべると

「そうだな。基本は必要だからな」

 と答えて少し考えて

「君は俺が巡回に来ることを松岡警部に話したりは?」

 と聞いた。


 友田健也は首を振り

「まさか! いまお会いして驚いているのに! それにあの人はここには近付かないですよ。一回痛い目みていますからね」

 と告げた。


 陽は腕を組むと

「じゃあ、誰が俺のことを」

 と呟いた。


 友田健也はさっぱりと

「ここの交番の人間でないことは間違いないですよ。直ぐに噂が回りますからね」

 と笑って告げた。


 陽は冷静に

「どんな噂だろ?」

 と心で突っ込んだ。


 友田健也は腕を組むと

「でもあの人と話って言うと……それこそ山田巡査かなぁ。山田巡査も俺と同級生なんですよ。だから松岡警部の後輩で山田巡査は気が弱いからなぁ松岡警部に脅されたら逆らえなさそうだし」

 とぼやいた。

「でも山田巡査はちょっと自信がないだけでおどおどしながらもやることはちゃんとやる奴なんで俺は絶対に山田巡査はやってないって思っているんですよ」


 ……どっちかと言うと祈っているって感じですけどね……


 陽は笑みを深めると

「そうか、君のような同期がいて山田巡査は救いがある」

 と告げた。

「同期として彼を励ましてもらいたい」


 ……俺は山田巡査は無罪だと自信を持っているよ……


 友田健也は目を見開くと笑みを浮かべて

「ありがとうございます!」

 と言い

「その、お願いします!!」

 と頭を下げた。


 陽は頷くと

「ああ、友田巡査は大変だと思うがその心意気で頑張ってくれ」

 と敬礼をすると

「じゃあ、ちょっとレジデント浜田へ行ってくる。その後で浜田警察署へ向かうので」

 と足を踏み出した。


 友田健也は敬礼をすると

「宜しくお願いします!」

 と応えた。


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