表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陽と月  作者: 如月いさみ
全国巡回駐在員

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

114/130

全国巡回駐在員復活への一歩 7

 山田百地が犯人として現在取り調べを受けている事件は浜田警察署の管轄区域にあるスナック『パール』の原口珠里と言う女性が胸を刺されて殺されたという殺人事件であった。


 現場は石見大崎鼻灯台の海側の一角でライブカメラが設置されていたが殺人現場はちょうど死角になっており、そこへ向かって大慌てで戻ってくる山田百地の姿だけが映っていた。


 時刻は夜の10時で照らされた場所以外は真っ暗でその時刻に山田百地が訪れたということだけは間違いなかった。


 死亡推定時刻も夜の9時から11時の間でぴったりだったということであった。


 陽は翌日、新山口駅から米子へ向かう特急スーパーおきに乗り彼が今収監されている浜田警察署と被害者の原口珠里が勤めていたスナック『パール』のある浜田駅へと向かったのである。


 勿論、被害者の原口珠里の住んでいたマンションもそこにある。


 浜田は山田百地が勤めていた折居駐在所から車で40分ほどの場所にあり更にそこから先に殺人現場となった石見大崎鼻灯台がある。


 浜田はまだ字役所やスーパー、住宅が密集した開けた場所であった。

 陽は昼前に浜田に到着すると警察署には向かわずに先にスナック『パール』へと立ち寄った。

 

 昼と言うことで店自体は閉まっていた。

 が、近隣にあるコンビニに行くと中でレジをしていた男性に

「すみません、その前のスナックのことで聞きたいことがあるんですけど」

 と告げた。


 男性は困ったように

「いや~、もう警察にも色々聞かれて」

 とぼやいた。

「俺も他のスタッフもそんなに見ていないんですよ。分からないって言うのが正直な話で」


 陽は笑むと

「なるほど」

 と店内を見回すと

「すみませんが、防犯カメラの映像を頂きたいんですけど」

 と告げた。


 男性は肩を竦めると

「おたく」

 と言いかけた。


 陽は警察手帳を見せると

「お願いします。それからスナックの女性で知っている人がいたら紹介してください」

 と告げた。


 男性は驚いて

「わ、わかりました」

 と答えると裏へ案内して

「と言っても映像は三か月分くらいしかないですよ」

 と告げた。


 陽は笑むと

「ご協力感謝します」

 と答えた。


 その後、男性が

「前のスナックのママなら駅の向こうのレジデント浜田に住んでいる」

 と告げた。


 陽はそれをメモに取り防犯カメラの映像を手に入れてコンビニでお茶を購入すると立ち去った。

「レジデント浜田か」


 そう呟いて浜田駅へ戻ると駅前の浜田駅前交番に行き

「場所は現地の人間に聞けばいいか」

 と交番の前に立ち詰所の扉を開くと中で待機していた駐在員に

「久しぶりだな」

 とにこやかに声をかけた。


 駐在員の友田健也は目を見開くと

「た、鷹司さん!」

 と腰を上げた。

「もしかして巡回ですか? それとも……」

 そう言って少し視線を下げた。


 陽は笑むと

「両方だ」

 と答え

「勤務中にすまないがレジデント浜田って何処か知っているか?」

 と聞いた。


 友田健也は頷くと交番を出て建物の間からピコンと見える茶色の建物を指さし

「あれです」

 と告げた。

「あの、もしかして山田巡査のことを調べているんですか? 浜田警察署で彼には会いましたか?」


 ……ちょっと気になって……

「全く知らない奴じゃないので」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ