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陽と月  作者: 如月いさみ
全国巡回駐在員

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112/129

全国巡回駐在員復活への一歩 5

 それに電話口にいた赤木勇介は笑みを浮かべると

「頼む、鷹司。行ってもらいたい。真実を確かめに」

 と言い

「勇気、頼むぞ」

 と告げた。


 陽は携帯を勇気の耳元に当てた。

 勇気は照れ臭そうにしながら

「わかった!」

 と短く返した。


 赤木勇介は目を細めつつ

「俺の時はその一言だけか」

 とぼやきつつ

「こっちの手続きはどうしたらいいんだ?」

 と聞いた。


 陽は少し考えて

「向こうの所轄の問い合わせにはなんて答えたんだ?」

 と聞いた。


 赤木勇介は冷静に

「巡回駐在員の日程は特別なので正確な日にちまでは把握していないので追って連絡すると言っておいた」

 と告げた。


 陽は頷くと

「じゃあ、本来は2週間後だったが今回の件を受けて二日後に巡回すると言っておいてくれ。それと連絡を入れてきた刑事課の人間の名前を聞いておきたい」

 と告げた。

「あと、浜中警察庁長官にも話を通しておいてくれ。今回だけだけどな」


 赤木勇介は苦い笑みを浮かべながら

「わかった」

 と告げた。


 陽は通話を切ると

「……勇気、悪いな」

 と告げた。


 勇気は胸を張ると

「俺は大丈夫。叔父さんと一緒にやっているんだから困った時の連絡先は分かってる」

 と笑顔で答えた。


 二人は笑みを交わすと駐在所を閉めて眉山旅館へと戻った。

 湯ノ沢学と千代が夕食の準備を終わらせており4人で食卓を囲んだ。


 湯ノ沢学が島に来てからは何時も4人の食卓であった。

 ただ、高校については陽も千代も二人共を東京の高校大学へ行かせるつもりであった。


 そうなると千代は再び一人になるのだ。

 それが陽の心配であった。


 陽は息を吐き出し

「千代、それから学」

 と話を知らない二人に呼びかけた。


 千代と湯ノ沢学は陽を見た。

 陽は言い難そうに

「その、今回だけなんだが……少し問題が起きた駐在所があって一週間ほど留守にする」

 と告げた。


 学は笑むと

「鷹司さん、こっちは俺と勇気君がいるから安心して」

 と告げた。


 千代も笑むと

「ええ、行ってらっしゃい。あなた」

 と答えた。


 陽は三人を見ると

「悪いな、ありがとう」

 と答えた。


 翌日、飛行機に乗って東京へと向かい警察庁へ出向いて今回の件を警察庁長官である浜中勝彦に話した。

「勝手にはいけないので」


 浜中勝彦は千代から受け取ったリストを思い出しながら

「お前が危惧していた駐在所の一つだったな」

 と言い

「鷹司、その代わり一つ条件がある」

 と告げた。

「お前が以前に危惧していた駐在所を巡回駐在員としてではなくていいので見て回ってもらいたい」


 陽は目を見開くと

「え!?」

 と聞いた。


 浜中勝彦は静かに笑むと

「別に半日一時間で良い。全部とは言わないので3、4カ所で良い回って報告書を作成してほしい」

 と告げた。


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