表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

申し訳なさそうに上目遣いで謝る姿にも、胸がときめいた。


彼女は偶然にも、僕の向かいに座った。


自然と話しかけられる位置だったから、嬉しかった。


最初は軽い挨拶から。


そしてお互いの大学のことに話は移った。


彼女は有名お嬢様大学の2年生だった。


僕の通っている大学名を言うと、彼女は目を丸くした。


「スッゴイです! あそこの大学、超難問なんですよね?」


「まっまあ僕のとりえは勉強だけだから」


僕は彼女の驚く表情が見たくて、幼稚園からの名前を言った。


「だからエリートなんですね。将来は何になるんですか?」


「うん、一応弁護士目指しているんだ」


「カッコ良いです!」


キャッキャっ♪とはしゃぐ彼女の姿を見ていると、僕まで嬉しくなってしまう。


いつも近寄ってくる彼女達は化粧が濃くて、その匂いもダメだった。


話し方も相手を煽てる為にオーバーリアクションばかりで、うんざりしていた。


でも彼女はナチュラルメイクで、仕種も可憐だ。


まさに僕の理想の女神!


僕は自分の気持ちが彼女に向いていることを自覚していた。


その後、合コンが終わるまでずっと彼女と話をしていた。


僕がずっと成績で1番を取り続けていること。


本当は運動はあまり得意ではないけれど、努力で何とかなったことなど。




彼女は終始笑顔で、聞き入っていた。




だから思いきって、帰る時に彼女に言った。




「あの、また話をしたいから、ケータイの番号とメルアド教えてくれないかな?」


自分から申し出ることははじめてだった。




「良いですよ。わたしもまた、あなたと話がしたいですから」




彼女は笑顔で、受けてくれた。




それから彼女との付き合いがはじまった。




毎日メールをして、電話をした。




休日なんかは二人っきりでデートをした。




僕はハッキリと気付いていた。




彼女に惹かれていることを。




そして彼女もまた、僕に興味を持ってくれていることに。




デートはいつも、僕の言い出した所に付き合ってくれた。




偶然にも、彼女が興味を持っていた場所と重なっていたからだ。




いつもお菓子を作って来てくれたり、お弁当も時々作ってくれた。




どれも僕好みの味で、嬉しかった。




まるで彼女と波長がピッタリ合うようだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ