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それは悪夢のように

彼女は外に出た。自身の国について、やけに知りたくなったからだ。



「『絡繰り、魔導機』?そりゃ『リクラリカ』だろう」


図書施設から出ると、市場が開かれていた。市場には沢山の人と様々な物で溢れていて、少し眩しく感じた。


彼女は入ってすぐにあった、気の良さそうな男性が開いていた雑貨屋へ入り、聞いたのだ。


その問いに、


『何言っているんだ、このお嬢さんは?』


と言いたげな怪訝な顔でこちらを見た。


「とても有名だよ、世界で初めて『魔導機』を作った国だから」



彼女は安心する。 他のことも、見る限りはあまり外の国との差は無さそうだった。


ただ一つ不思議だったのは、銅貨1枚で思ったより多くの物が買えた事だった。


帰り際に、店主の男性が何かを言っていた気がするが、あまり気にならなかった。




もう一つ、何かいい本でもないか、と古本屋に立ち寄った。



古本屋の店主にも同じような事を聞いたが、似たような返答が返って来た。そして、店主は


「そんなにその国のことを知りたければ、この本を買うかね?」


そう言って一冊の本を差し出した。


差し出された本の題名は


「……『時と魔法道具の国の歴史』…」


「少し高いが、何かもう一冊買ってくれるんなら、もうちょっと安くしといてやるよ?」


少し卑怯な気がしたが、『本は一冊よりは二冊ぐらいはあったほうがいいだろう』と考え、平積みの古本達を眺めた。

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