表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

空白の

気が付いたら、そこに居た。



足元には植物が生えている。


柔らかい風が頬を撫でる。


生温かく、湿っぽい土の香がする。


空が高い。



……空気が澄んでいる。






今までいた場所にはどうやって帰れるのだろう。


どうやってここに来たのだろう。




あの、



機械的で


無機質で。




人工的に植えられた植物しか生えていない、


冷たく固い風か、焼けつくように熱い風しか吹かない、


金属の香と機械油の臭いしかしない、


空が狭い、




空気が魔法で澱んだ、あの(リクラリカ)





…………細かく思い出してみると別に帰らなくても良いかと思ってしまった。




少しの間の記憶を失ってしまった少女は、何も覚えていない不安に急き立てられるように、身を隠せる安全な場所を求めて歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ