data.8 過去の栄光
タール「わしとあやつ…そしてその他の防衛軍の最初の家主たちは第零期目のプログラム族だった」
浮葉「は? いやいや、ちょっと待てよ まず第零期ってなんだ てか、家主って一体…」
タール「ふむ、そこからか 仕方ない 説明してやろう まず第零期とはわしらプログラム族が生まれたタイミングのことを指す 知らないだろうから教えてやるが、プログラム族が生まれるタイミングは一緒なんじゃよ」
浮葉「は⁉ じゃあ同じ年齢のやつがクッソいるってこと⁉」
タール「まぁ、そういうことじゃ その中でもわしらは第一期…基準ができる前に生まれた最初のプログラム族なんじゃ だから第零期と呼ばれておる」
圭「へぇ…そうだったんだ じゃあ家主は?」
タール「家主はその最初に生まれたプログラム族と同じ血筋の者たちで構成される防衛軍のリーダーのような存在じゃ」
浮葉「その防衛軍ってのは何だ?」
タール「防衛軍は人間やバグ族からプログラム族を守るためのいわば軍隊じゃ そのリーダーが零期の者たちというわけじゃ ちなみに、性を持っている奴はその防衛軍の幹部以上の血筋の者じゃ」
浮葉「なるほど てことは俺の親父も幹部以上ってことなんだな」
タール「……さて、話がずれたな では、わしの昔話をするとしようか」
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わしらは零期の者たちであったため名がなかった そこで、俺たちは互いをナンバーで読んでいた
タール「おーい No.1! どっか行こうぜ」
No.1「いいぜ てか、なんでお前俺といるときは口調普通なの?」
タール「な~んかお前以外と話してるときは落ち着かないんだよ ま、これが素だから気にすんな」
No.1「あっそ ならいいけど んで、今日はどこ行くんだ?」
タール「あそこいこうぜ! 人間たちの巣!」
No.1「孤児院な 巣って言うな」
タール「そうそれ! てか、お前って珍しいよな なんで人間を同族みたいに扱うんだ?」
No.1「…いずれわかるさ ほら、それよりも早く行こうぜ」
タール「あ、おい待てよ!」
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No.1「こんにちわ みんないるか?」
子供①「あ! 一兄ちゃん!」
子供②「え⁉ お兄ちゃんきたの⁉」
タール「おぉ、すごい人気じゃな」
子供③「三おじちゃんも来てる! 今日もあれやってー!」
タール「お、あれか じゃあ行くぞ? ほれ!」
俺はそう言いながら宙に向かって様々な道具(ペットボトルや石、ぬいぐるみやタバコの箱とか)を放り投げた
タール「能力発動《巻き戻し》」
俺がそういうと道具は宙にとどまり、俺の操作によって空中を踊りだした
子供たち「すごーい!!」
No.1「お前…大丈夫なの?」
タール「いーや クッソ疲れる」
No.1「馬鹿が」
俺たちはそんな風に、普通の人間みたいに楽しく過ごしていた もちろん、この世界ではそんなことずっと続かないんだけど