data.3 不吉な予感
圭「浮葉、帰ってくるの遅いなぁ」
普段ならこのくらいには帰ってくるのに 何かあったのかな? ...いや、浮葉に限ってそれはないな 多分世界が大きすぎて探索に時間がかかってるんだろ うん
プルルルルプルルルル
圭「うわ!? びっくりした... 誰からだろう? はい、もしもし」
???「しも~ 圭ちゃん元気してる~?」
圭「...まずは名乗るのが礼儀では?」
???「は~ つれねぇな わかってんだろ?」
餡利「餡利だよ 覚えてるだろ?」
圭「あなたのような人を忘れられるわけないでしょう」
餡利「お、うれしいこと言ってくれるねぇ あ、そうだ ゆきさんの予定空いたらしいからみんなで飲みに行こうぜ!」
圭「僕が未成年名の知ってて言ってます?」
餡利「冗談冗談 警察の前で犯罪するほど馬鹿じゃないって ま、でもどっか食いに行こうぜ ゆっくり話したいしよ」
圭「はぁ~、まぁ、ゆきさんがいるならいいですよ 時間と場所は?」
餡利「明日の10時に駅前でいいんじゃね? あ、浮葉くんも連れてきてくれよ」
圭「わかりました あ、でももしかしたら都合悪いかもしれないので絶対来れると思わないでくださいね」
餡利「マジ? まぁ、いいや そんじゃ、また明日」
圭「はい、また明日」
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~~次の日~~
圭「...浮葉、帰ってこないなぁ」
ほんとになんかあったんじゃ...
圭「考えても仕方ないか 別の世界に行ってたらなんもできなし...」
今日中に帰ってこなかったら問い詰めよう うん
圭「あ! そろそろ時間じゃん! 急いで準備しないと!」
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圭「...変だな?」
いつもならこの辺はもっと賑わってるのに...
プルルルプルルル
圭「もしもし?」
餡利「圭! いま直ぐ帰れ!」
圭「え? な、なにがどうしたの!?」
餡利「そんなのは今はいい! とりあえず逃げ」
ブツッ
そう音が鳴ると電話が急に切れた
圭「...あんさん?」
一体何が...でも、ただ事じゃなさそうだし...
そう思い、俺は集合場所に向かって走り出した