誰よりも人を知り誰よりも人を知りたくない少年 前編
一度読んだあとにもう一度読み直したら話の見方が変わるかもしれませんよ
鈴木恵一 主人公 好きな場所 人がたくさんいる場所 一人でいる部屋の中
木村優木 鈴木の親友 よく頭で考えるがそのことを行動に移せない
近藤健 鈴木の親友 運動はできるが成績がやばい
山田勝木 鈴木と同じ部活のメンバー 誰よりもサッカーを愛する
「」会話文 ()心情 を表す
(鈴木恵一 桜田高校2年b組の生徒で一応俺の親友だ、ちなみに俺は木村優木 こいつと同じクラスの
生徒でいろいろと頭の中で考えることが好きだ、早速だが恵一の様子がおかしい、いや正確には2週間ほど前からその兆候はあったのだが部活がサッカー部で成績も優秀、悩みのなさそうな生徒ランキングとか作ったらワンチャン1位を狙えるほどの人間なのだがその2周間前から人を避けるようになっている。
成績も徐々に下がってきているし部活にもどうやら出ていないらしい、今も向こうの席で一人クロームブックを触っている。やはりここは親友である俺が相談に乗ってやるべきなのか?まぁまだ悩みがあるのか
確定したわけじゃないけど、おれの予想では家庭環境に問題があると思う!なぜなら学校のない土日の休みを挟んで様子が変わったように感じたからだ。
いやしかしこの予想が当たったとして相談に乗るべきなのか?人様の家庭内事情に
首を突っ込んでもいいのか?
、、、よしここは相談してみy)
ガタッという音とともに鈴木が席を立つ
「あっ、待って!話したいことが!」
そう言い終わる前に鈴木は教室の外に行った。
「、、、どうしちゃったんだよ」
「お前に俺の事はわからない」誰もいない廊下を歩きながら鈴木は呟いた。
「おーい恵一!恵一いるかー!」
そう言いながら山田が声をかけてきた。
「、、、なんか用でもあるのか?」鈴木が言った
「いや用も何もお前最近部活来てないじゃん!早く来いって顧問のやつが言ってたぞ!」山田が言う
「俺もお前に戻って欲しいんだよ!」(ーーチッ、戻ってくんなよ、、、)
「、、、、、でも俺サッカー下手だし」鈴木が言う
「いやそんなことねぇじゃん!お前レギュラーになってるし俺よりうまいんだから自信もてよ!」
(はぁ、なんで俺がこんなことしなくちゃならねぇんだ、顧問とか他の奴らに言われて恵一連れ戻してこいって言われてるけど俺こいつのこと嫌いだしなぁ。俺のほうがサッカー愛が強いのに俺はレギュラーから落ちてるとかふざけてるだろ、まぁこいつに何あったかわ知らねぇけどレギュラーの枠開けててくれてるのはまじで
万々歳だわ、はぁ、もうちょい励ましといてやるかー)
「だから早く戻ってこいって、俺も他のメンバーもお前のプレー見たいんだy」
「ごめん山田、、、もう俺には関わるな」
鈴木はそう言うと山田を背に歩き始めた。
「、、、まじでなんなんだよこいつ」山田はそう呟いた
「なぁ、最近恵一の様子おかしくないか」次の日の放課後木村は近藤に言う
「あーたしかにそうだなー、きむらなんかうらまれることしたのか?」近藤が言う
「んーそれも何回か考えたけど思い当たる節がないんだよなぁ、、、俺の予想では家庭環境に原因があるんじゃないかと思っているんだけど相談に乗ってあげるべきなのかなぁ、、、いやでも」
「、、、はぁ、おまえはいっつもへんなとこきをつかうなぁ、おれたちは親友なんだからそうだんに
のるべきだぞ!」そう言うと近藤は木村を引きずって鈴木のいる席に行った。
「よう鈴木!おまえさいきんようすおかしいぞ、おれたちにはなしかけてこないし、なにかあったのか?」
「、、、別になんともないよ」鈴木が言う
「、、近藤の言うとおりだ、俺たちは親友なんだから気軽に相談してみろって」木村が言う
鈴木が少し驚いたような顔をする「、、、俺実は、、、
(ーーなんだ?やっぱり家庭環境なのか?それとも何か別の理由が?)
(ーーなんだろぉ?おれとおなじようにてすとのてんさがったのか?)
、、、ごめんやっぱ話せない」そう言うと鈴木は走っていった。
「あっ!おい待てって!」木村と近藤がそう言って追いかけて来るように感じた。
(無理だやっぱりこれだけは話せない)
鈴木は一人帰宅路を歩いている。
(、、、この能力が発現したのは今から約2週間前だ。最初は戸惑いつつもすごい便利な能力だと思った。
でも使っていくうちに徐々にこの能力の欠点を理解した。自分の意志で発動、解除できない。
対象を選ぶことができない。そしてこの能力自体にも、、、)
周りにはいろんな人が歩いている。
(ーー帰ったらなんいしようかなー?)
(ーーまじであの部長ムカつく、はやく定年退社しないかな?)
(ーーはぁ、帰ったら子供迎えに行かないと、子育ても大変だわー)
(ーー勉強だりー帰ってスプラトゥーンでもしようかな?)
(ーーあの建物がいきなり爆発したら面白いかもな〜) (ーーまじであいつゴミだわ〜消えてくれよー)
鈴木が家に着く。
「あっ恵一おかえり〜学校どうだった?」
「、、、」鈴木は二階に上がり自分の部屋の扉を閉める。
(ーー最近元気ないわねー?なにか学校であったのかしら?)
バタン!扉を閉める音が響く
、、、俺は
人の心が読める