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シェリスの過去

記憶が見える

シェリスは裕福な家系に育った

その名もレックス家、かつて魔神を封印したとされる

フィラン・レックスの家だからである

シェリスは幼少期から天才児であった。

両親からは絶大な信頼を得ており次期当主とまで言われていた非の打ち所がないような優しい少年だった

ある日、日課である剣術を勤しんでいると

「シェリス!いよいよ明日だな、ようやくお前の努力が報われる日だ!」




彼はレックス家当主であるマグリア・レックスである

レックス家は剣士の家でありレックス家当主のマグリアも魔剣士の職業を得ていた。



名 前:マグリア・レックス

年 齢:35

種 族:人族

レベル:78

職 業:魔剣士

HP :B

MP :C

筋力:B

魔力:B

体力:C

速さ:D

運気:F


【称号】

レックス家当主

【スキル】

魔剣断裂LV4 身体強化LV3






【魔剣断裂】

魔剣で物体を断裂する



【身体強化】

自信の各ステータスを1段階引き上げることが出来る

ただし既存ステータスが高い場合1段階上がりづらくなる




「はい父上!」



すると家の方から



「ご飯よー!明日も早いんだから早く食べて寝なさいー!」



彼女はマリン・レックスでマグリアの嫁である



名 前:マリン・レックス

年 齢:36

種 族:人族

レベル:139

職 業:剣士

HP :C

MP :F

筋力:B

魔力:F

体力:C

速さ:B

運気:B



【称号】

精霊の加護

【スキル】

スラッシュ LV2



【精霊の加護】

精霊の加護により運気が1段階上がる



【スラッシュ】

強い衝撃波を与える





「はーい」


ここで風景は一瞬で消え、映像が飛ばされ15歳からの映像に切り替わった

15歳になり[選定の義]になった。


「いよいよです父上!」


シェリスはマグリアの左の腕を掴んで言った。



「あぁそうだな!レックス家に恥じぬようちゃんとした職業を得るのだぞ!」


マグリアはシェリスの頭を反対の手で撫でながらそう言った



カーン....カーン....カーン.....



「皆様本日はお集まりいただきありがとうございます

では早速ですが始めさせていただきます。」



教会の職員はこちらに手招きをしていた。

「さぁ!行ってきなさい!レックス家の素晴らしさを見せるのよ!」

マリンはそう言い、シェリスの背中を押した

シェリスは職員について行った。

教会の中に入ると自分の顔と同じぐらいの水晶があった




「こちらの水晶に手をかざして目をつぶっていただけるだけで大丈夫です、あ!力に応じて水晶から光が出るのですが、その光の量によって強さが違います!」





シェリスは無言で頷き、指示通りに水晶に手をかざして、目をつぶった。

すると目をつぶっていても瞼が眩しくなるような感覚に襲われた。





水晶が色々な色に変化し始めたのだ

水晶が発光する際、その色によって操作できる魔法系統が変わる。

だがこの光は様々な色に千変万化し、教会を、いや辺り一帯を包み込むような光源となったのだ。


「す....すごい....眩しすぎる....これがレックス家...!!!」




やがて光はやみ、かざしていた手には今にも壊れそうなボロボロの錆びた剣を握っていた




「あれ?なんこれ?」



思わず口から出てしまった。

事前情報では選定の義は職業を得るのみで武器、武具は手に入らないからだ。




「シェリスーーーーー!!大丈夫か!?」



思わずマグリアが教会の中に飛び込み、シェリスを抱いた、まるで期待通りかのように抱いたように見えた。




「大丈夫です!!父上!職員さん!鑑定して頂けますでしょうか?」





「....あっ!はい!します!!《鑑定》....ん...?」





職員は冷や汗をかいたような顔をしていた。



「お気分大丈夫ですか?職業を教えてください」





「は、はい、紙に書きますので少々お待ちください」




職員は慌てて裏に飛び込み紙に書き写した

そしてまるで来ることを拒むような足取りでこちらに向かってきた


「こちらです」




名 前:シェリス・レックス

年 齢:15

種 族:人族

レベル:12

職 業:マ¥.奏j@n-r^・+!+

HP :D

MP :C

筋力:C

魔力:D

体力:C

速さ:C

運気:SSS



【称号】

創世神の加護

【スキル】

???

???

???

???

【ユニークスキル】

???

???




【創世神の加護】

創世神の加護により運気が\@ビ上がる











心臓が止まった気がした

全身に脈打っている血流が止まり脳が思考を阻止するような感触に陥った







「愚図が...!手を煩わせおって....!」



今までに聞いた事のないマグリアの声

だがその声は震えていた




「こちらに来い!!」




無理矢理呆然と立ち尽くしているシェリスの腕を掴み

教会から抜け出した

大衆の中人混みを掻き分けながらマグリアは一直線にどこかへ行っていた。



その大衆の中でマリンの叫び声だけが聞こえた。

映像が虚ろになってきた、そして映像はまた飛んで

どこかの整備された洞窟の中へ入っていった

それでもなおマリンの叫び声は聞こえる




行かないでと

洞窟の中をずっと進むと巨大な奈落が見えた。





「お前のステータスは雑魚同然だ、だから鍛えるためにこの奈落の底へ落ちて修行をつめ!次期当主はお前なんかじゃやれないから□□□□□が役目をおう!!」





嘘だとシェリスはわかった。

マグリアの顔には何者か分からない畏怖の感情があり目はあちこちに飛んでいる






「シェリス!!だめ!!死んじゃダメ!!」

洞窟の来た道からマリンの叫び声が聞こえた

まるで何かを悟ったような声の覇気だった










体が押された気がした。

押されたであろう方を見ると、マグリアが引き笑いをしていた。






「だめえええええぇえ!!」

マリンは奈落に落ちた自分を抱き抱えるように飛んできた

そして空中で奈落に落ちている最中にこういった





「精霊様、どうか助けてください.....お慈悲を....!」





すると体全体の落下速度が落ち着いた

精霊の風魔法だろうか。

景色は虚ろになり映像はまた飛び、地面に着いた場所まで飛んだ。




「生きててよかった....」



そう言ってマリンはシェリスを抱きながら泣いていた。





『対価を払え』




どこからかそう聞こえた。

意識が朦朧としており抗おうにも抗えない

今にも巫山戯るなと言いたい、腹が立って仕方がなかった




「あたしの全てでお願いします精霊神シェルフィス」





『ダメだ、その子の記憶を貰おう』




そう言われ、マリンは泣き叫んだ、今まで見た事のないような阿鼻叫喚の姿にシェリスはただ見つめ続けていた。





目の前でマリンが液状にドロドロととけて行った。

死を悟ったのか、溶けていく自分を見つめて叫んでいたマリンは大人しくなりやがて緑色の液体となって消えていった。



























自分って誰だっけ....シェリスはそう思った。

でもおかしい、細胞が言ってるのだ自分は自分だと

頭が痛くなった、痛みのあまり意識を失った。





映像から現実へ意識が覚醒し、殺すべき相手を見定める









怒りがフツフツと込みあがってくる

「上等だ、全て屠ってやるよ」


そう言い、洞窟の暗闇へシェリスは飲まれていくのだった。


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