ク ソ デ カ ダ ン ジ ョ ン
ダンジョン。
それは魔法によって作られた、人知を遥かに超えた迷宮である。
異界と化したその内部には凶暴な怪物たちが蠢いており、時に嵐が時にマグマが噴き出す場所すら存在する魔窟は、脆弱な人間では一日も生存する事が出来ない地獄とされていた。
『天楼バベル』
最も古いダンジョンと言われ人類の歴史を紐解くよりも先に存在していたそれは、外観から頂上を見る事は叶わず、天にすら届くとされている高さは、人類の最高到達階である八十階を遥かに超えており、階数は軽く見積もっても百は超えているだろうと言われていた。
そんな古来より知られているバベルが――どうして未だに人類に踏破されていないのか。
『全てのダンジョンは一度入ったら踏破するまで出られない』
子供でも理解できる、シンプルで残酷な絶対ルールがあるからだ。
そして、今から始まるこの物語は――そんな神の悪戯で作ったとしか思えない悪意の中で生きた人間の英雄譚である
それは魔法によって作られた、人知を遥かに超えた迷宮である。
異界と化したその内部には凶暴な怪物たちが蠢いており、時に嵐が時にマグマが噴き出す場所すら存在する魔窟は、脆弱な人間では一日も生存する事が出来ない地獄とされていた。
『天楼バベル』
最も古いダンジョンと言われ人類の歴史を紐解くよりも先に存在していたそれは、外観から頂上を見る事は叶わず、天にすら届くとされている高さは、人類の最高到達階である八十階を遥かに超えており、階数は軽く見積もっても百は超えているだろうと言われていた。
そんな古来より知られているバベルが――どうして未だに人類に踏破されていないのか。
『全てのダンジョンは一度入ったら踏破するまで出られない』
子供でも理解できる、シンプルで残酷な絶対ルールがあるからだ。
そして、今から始まるこの物語は――そんな神の悪戯で作ったとしか思えない悪意の中で生きた人間の英雄譚である
第1章 場末の英雄
No.1:『こんにちは。勇敢な探索者さん。僕はサタン。サタン・クロウリーと申します』
2021/11/07 00:00
(改)
No.2:『貴方も探索者なら覚悟を決めなさい――――生半可な覚悟じゃあ奇跡なんて起こせない事くらい知ってるでしょう?』
2021/11/08 00:00
No.3:「良かったな、紛い物の蜻蛉(エフェメラ・クロニー)。この成功は間違いなくお前が掴んだものだ」
2021/11/09 00:00
(改)
No.4:「エフェメラ――――お前に夢はあるか?」
2021/11/10 00:00
No.5:「ガル”ドの”いじわ”る”ぅぅ」
2021/11/11 00:00
No.6:『逆に聞くけれど――――貴方は人をいくらの値段で買うつもりなの?』
2021/11/12 00:00
No.7:「さぁて殺り合おうか黒麒麟……ちっぽけな探索者、ガルド・アッカーマンの最期のプライド、その身に刻んでいけッッッ!」
2021/11/13 00:00
No.8:「私は――――私はまだっ……貴方に何の恩も返せていないんだっっっ……!」
2021/11/14 00:00
No.9:「あいにく今の私には目的を果たせない事よりも恐ろしいものはないの――――おばさんの長話はもううんざり。私の命は無限でも皆の時間は有限なの。いい加減に答えを聞かせてくれない?」
2021/11/15 00:00
第2章 理外ノケモノ
No.10:「……とりあえずでも前に進むしかないよね」
2021/11/15 07:15
No.11:『さっさとあの問題児を回収してくれ――――僕から言える事はそれだけだ』
2021/11/16 14:47
No.12:『ごめんなお嬢ちゃん。私が余計な事をしたせいでお嬢ちゃんに怖い思いをさせちゃったねー。ほんとに堪忍なぁ』
2021/11/17 14:51
No.13:『彼――――完全に規則を破ってるじゃない』
2021/11/18 06:52
No.14:『嬉しいなあ!僕の事を覚えてくれてたんですね!ありがとうございますエフェメラさん!』
2021/11/24 07:29
(改)
No.15:『エフェメラさんと組む人って―――――僕である必要はありますか?』
2021/11/30 19:49