冒険者?
「大きい壁だな。ここが町か」
何か検問みたいなのをしてるからあっちにいってみよう。
「…次の人~どうぞ~」
俺の番か。
「はい」
「何か身分証明出来るものはありますか?」
「すまないが持ってないんだ」
「ならこの水晶に手を当ててください」
「分かった」
どういう原理かわからないが青く光ったぞ?いいのか?
「はい!大丈夫ですね!ようこそ!ブルーダーの町へ!」
すごい人だな。何かギルドみたいなのはないのか。
「なあ兄ちゃん」
俺のことか?
「おい兄ちゃん!」
「ん?」
中学生ぐらいの女の子が目の前にいるが…
「なんのようだ?」
「兄ちゃん何か探してそうだから声かけてやったんだよ」
「ああそういうことか。ありがとな実はギルドを探していてな」
「ギルドならここの道をまっすぐ行くだけだぞ?どこ歩いてたんだよ」
「……悪いが少々方向音痴でな」
「少々って…まあいいや。はい」
「ん?」
「だからチップだよ!」
「ああすまないが今持ち合わせてないんだよ」
「ちっ…しゃあねえ貸しってことにしといてやるよ。また会ったら何か奢ってくれよな!」
「ああ。絶対な」
「おう!またな!」
元気な娘だったな。
10分後~
「ここか」
前に馬鹿みたいに大きい建物がある。これに気付かない俺って相当だな。
まあ入ってみるか。
「ようこそ!冒険者ギルドへ!」
「登録したいんだが今大丈夫か?」
「はい!お兄さんみたいにカッコいい人はいつでも大歓迎です!」
「おっおう」
「登録でしたね!ここに書けることを書いてください!」
「分かった」
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名前 シラヌイ
LV 空欄
スキル 「剣術」 「炎魔法」
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「はい!確認しますね!………はい!大丈夫ですね!少々お待ちください!」
「ああ」
「お待たせしましたこちらがシラヌイさんのカードです!銀行も使えるのでよろしければどうぞ!」
「分かった。ありがとう」
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名前 シラヌイ
等級 F
スキル 「剣術」 「炎魔法」
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「こういう感じなのか」
ドンッ
「ああすまない」
「ああ?すまないだと?なめてんじゃねえぞ!」
「なめてるつもりは無かったのだがそう感じたなら悪かった」
「謝るだけじゃなくてちゃんとした誠意を見せてほしいもんだな!」
「おいゴスクのやつまた新人に絡んでるぞ」
「でもあいつ今C等級だろ?俺が行っても負ける気しかしねえぞ?」
なるほどいわゆるテンプレというヤツか。