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エピローグ

初めましての方は初めまして

お久しぶりの方はお久しぶりです


この作品は私が身内用に書いていた『Dream Dies』のリメイクです

文章力が高いほうではないと自負していますが、少しでも楽しんでくれる方がいれば幸いです


時代は現代

季節は冬

ここはシュテルン高校二学年Cクラス 

偏差値も中間の私立高のとあるゲーマー三人の話である。




学校の昼休みに一人で教室の隅で机に肘を置き、頬杖支えをつき、つまらなそうにため息をつきながら窓を見ている生徒がいる。



その生徒の名は大塚障魔おおつか しょうま

黒髪で片目を隠し、やや髪の毛が長めの身長174cmほど

ライトノベルやらなんやらならここからストーリーがあってもおかしくないような友人に俺は声をかけることにした。




「どうしたんだいタイショー!明日っから冬休みってのに浮かない顔しちゃって」


「……恭介か。いやなに、もうすぐ二回目の冬休みがくるってのに何も起こらなかったな、って思ってさ」


ちなみに言い忘れていたが俺の名前は田代恭介(たしろ きょうすけ)

タイショーとは入学当初もこんな感じで窓を見て黄昏ていたので、それを見てから恋愛ゲームでことある事に主人公に突っかかる友人のような勢いで俺が一方的に付きまとっている。



ちなみに大将ってのは名前の頭を参考にあだ名を俺が勝手に付けてやった。




「なーに言ってんのタイショー!平和が一番だし そんなゲーム見たなことが現実出来たらそりゃ大混乱じゃないの それともあれかい?彼女でも欲しかったのかい!大将もスミに置けないねぇ」


「……相変わらずギャルゲーに出てくる友人ポジのテンプレみたいなセリフだな。それにだ、俺はそんなんじゃない…ただ……」


「まだここに居たのか、恭介」




そう言いかけている時に突然もう1人の男が現れた。

彼の名前は新田誠治(あらた せいじ)

この学校の現生徒会長である。


「あ、すまんすまん。生徒会の手伝い今行くからさ、ちょっと待ってよセイジン」



正式優秀才色兼備な生徒会長、新田誠治はこう見えて大の魔法少女好きである。

セイジンの部屋に遊びに行ったとき、ふと押入れを開けたらマジカル☆ルルカ一色で焦ったものだ。

ちなみにマジカル☆ルルカは小学生にしか見えない女の子(18歳)が魔法少女になって悪と戦うR18指定のゲームである。



「ってことはセイジンは今年の冬も予定無しかーどうすんのさ 、まぁ、そんなことだろうと思ってたけどね! って事でセイジン〝も〝今年のコミマ参加な!」



「……おい恭介、さりげなく俺もその中の数に入れてないだろうな?確かに行く予定ではあったが、生徒会長と御一緒なんてゴメンだぞ?買えるものも買えなくなる」


と、黄昏ていたタイショーが一瞬、俺のことを睨む


「まぁまぁ、どうせ誰が居ようと自重しないのがタイショーの良いところじゃんか!それに人数が多い方が行き帰りは賑やかだろ?」


「……勝手にしろ。なら今年も夜行バスと宿の手配は任せた。だが、オタクじゃない生徒会長様はそれで良いのか?」



そう言ってタイショーはセイジンの顔を見た。

なんだかんだこの2人はそこまで仲が悪いわけではない。

おそらくタイショーもセイジンのオタクオーラは感じているが、確証がなく踏み込めないといった感じだろう………たぶん。



「そうだね…何より僕が行っても……」

嫌われていると素で思い、おそらく身を引こうとしているセイジンを引き留めるエサは用意してある。


そう言い続ける前に俺はセイジンの肩に手を置き、彼に

しか聞こえないよう耳打ちをする。


「……マジカルルルカ…抱き枕カバー…コミマ限定」

するとセイジンが細目になり同じく小声で

「把握…宿とバスは」

もちろんその答えを俺は用意している。

「宿…夜行バス確保済み……始発より早く到着予定……」

「了解……」



この間、約数秒間


せっかくにお俺の特に仲が良い友人同士だ

同じオタク同士ならどうせなら仲良くなってもらいたい。



俺がセイジンの肩から手を離すと同時にセイジンは顔を上げてタイショーに握手を求めるように手を伸ばした


「ある程度は大目に見るが、ほどほどにね。それじゃあよろしく頼むよ、大塚君」



するとタイショウはバツの悪そうな顔をして、握手を無視して「……あぁ。」と言い再び黄昏るのであった。









本文

あの後、俺たちはなんだかんだありコミマに一日目と三日目に突撃した。

間日は秋葉原へ行き観光をした。


セイジンとタイショーは完全に打ち解けたわけではないが、セイジンがマジカル☆ルルカ好きだと何となく察したのかタイショーがセイジンを見る目を少し変わった気がする

その眼には少し哀れみのようなものが含まれているような気がするが気のせいだろう。

気のせいったら気のせいだ


(そういえばタイショーは年上好きで年下キャラはあまり好きではなかったな……)




そしてなんやかんやあって俺たちは仲良く(?)夜行バスの一番後ろの四人席に三人並んで座っている。

バスは出発しておらず、余裕をもって少し早めについていた。



そして珍しくタイショーから話題を振ってきた。


「……恭介、お前俺たちをコミマに誘っておきながらずっとパラソニックの二階にいたよな…?しかも二回とも」

「いやぁ、ホラ、おれっち人込み苦手だし、あそこの二階のテラスで人込みを見ながら瓶ドクデュ飲んでるのが好きなんだよね」

「……そんなチャライ性格しててよく言うぜ」

「恭介、さすがに僕もその理論はよくわからない」



いや、だって俺はただゲームが好きなだけでお前らが少しでも仲良くなれたらと思って行動しただけで美少女がそこまで好きってわけじゃ…まぁ、だったら最初から最後まで付きっ切りでと言われれば終わりだし、そもそもそんなこと言うわけないはいかないわけで適当にはぐらかすことにした。



「まぁまぁ、タイショーはお目当ての企業ブースは廻れたんだろ?それでいいじゃないか、おれっちのことはどうだってさ!」


まぁ本音は人込み嫌いってのは大当たりである。

ある程度は耐えられるがアレは無理だ。コミマは人が多すぎる



そんなたわいない話をしていると四人席の空いてる席に向かって誰かが歩いてきた


「おや、大塚殿に田代っち、それに…生徒会長殿ではござらんか!いやぁ~奇遇でござるなぁ」


目の前に現れたのは会津 那央

話し方が特徴的な黒淵眼鏡をかけた高身長の男だ

一応同じ学校の生徒だが、今年はクラスが違うのとセイジンと面識がなかったため、今回は誘わなかった。

誘うのはコミマの時の案内役として適任だったが、なんと知り合いの企業ブースの手伝いをするというので今回は誘わなかった。


おかげでコミマを案内するのは本当に大変だった……

まぁテラスでドクデュを飲みながらカタログ片手に二人に情報を伝えてただけだけどね。

あ、今更だがドクデュとはもちろんドクターデューのことだ。



「たしか会津さんだったね、君もコミマ帰りかい?…ってのは、見れば一目瞭然だね」


那央はコミマで配布したドデカイ袋を持ち歩いていた。

きっとずっと持ち歩いていたんだろうなぁ…流石だ。


「もちろんそうでござるよ!君もってことは生徒会長殿もコミマへ?意外でござるなぁ~」

「今回は僕も初参戦で三日目を見ただけだけどね、ニュースとかで話題になっているから一度どのようなものか実態を見てみたくてね、でも人は多いし途中ではぐれちゃうし大変だったよ」


もちろん嘘である。

セイジンは始発より早く到着し、マジカル☆ルルカグッツを買いあさり、三日目ははぐれたふりをしてこっそりと薄い本を購入し、俺の家に発送済みだ。

作戦立案はもちろん俺。これが付かれた理由の大半である。



「まぁ初心者にこの戦場はかなりきついでござるからなぁ…ちなみに拙者は企業ブースで手伝いをしてたのでござるが…あ、そうでござるお三方、唐突でござるがVRは持ってるでござるか」

「ん?なんか貰ったん?那央っち」

「そうなんでござるよぉ~。でもあいにく拙者はVRを持ってなくて困ってるのでござるよぉ~。まぁこれを機にVRを買ってみては?とも言われたでござるが、布教用に5枚も頂いて誰に渡そうか困っていたのでござるよ。これも何かのご縁、是非受け取ってもらえないでござるか?」



那央は袋の中から『Dream Dies』と白いケースに入ったゲームディスクを差し出してきた。


「おー!いいねぇ、ちょうど俺もタイショーも持ってるぜ!セイジンは……一応貰っとけ!」


たしかマジカル☆ルルカのVRゲームが発売されていたはずだ。

きっと奴なら持ってるだろう。

きっとそれだけじゃなくカスタムできるメイドを作るゲームでルルカちゃんを作ってるに違いない。




…………後半は冗談のつもりだったが実際やってそうで怖い


「そうだね、せっかくだからいただくことにするよ」

「……一応貰うが結構詰んでるからすぐはやらんぞ?」


詰むというのはゲームのことだ。タイショーはクリアに時間がかかるアドベンチャーゲームを好んでやるから次々にゲームが溜まっていくのだ。




その後俺たちは他愛もない話をある程度かわし、疲れからか全員すぐに寝てしまった。






□◇■◆□◇■◆□◇■◆



それから数日後

新年が明け、数日たった後にふと俺は那央から貰ったゲームの存在を思い出した。


「そういえば、那央っちからもらったゲームまだプレイしてねぇな…」


そう思い至り俺は自室のPCを接続しディスクをいれ、VRゴーグルを被ってゲームを起動した。



ゲームを起動すると『Dream Dies』とタイトルロゴが表示される。

さて、良ゲーかクソゲーかは知らんがいっちょやってみますか!


ゲームスタートボタンを俺は迷わず押した。


そして、『パンッ!』というとても大きな風船か何かが割れたかのような破裂音が聞こえ、俺は意識を失うのだった。

後書き

話をまとめるのって…難しいですね……

長すぎるとつまらないし、短すぎると伝わらない……

できるだけわかりやすく、楽しく読めるよう善処致します。




また、感想や批判、誤字脱字報告を頂ければ作者が喜び更新速度が1.5倍以上早くなります。

次回からは確実に異世界に入ります。


プロローグを最後まで読んでいただきありがとうございます。



感想や評価、批判、誤字脱字報告を頂ければ作者が喜び更新速度が1.5倍以上早くなります。

もしお時間があれば、頂ければ幸いです。


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