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【洗い髪たれ遊び】②

 翌朝夜明け前に目が覚めた真季と龍太。疲れきってサバニの中で倒れるようにして眠ってしまったけれど、昨日海に出てから何も食べていない。空腹で思わず目が覚めてしまった。ぐぅ〜ぐぅ〜ぐぅ〜と止まる事なくお腹は鳴り続ける。とはいえ、食べるものは持っていない。お金は少し持っている。でも伊計島に24時間やっているコンビニはなさそう。そんなことを思っている間に東の水平線から太陽が顔を出し始めた。

 「眩しいね」と真季は龍太に言う。「だね」と龍太は相槌をうつ。暗い世界を照らし始めた光は伊計島のさとうきび畑を輝かせる。二人とも「あっ・・・」と声を出す。沖縄で育った子供は学校でサトウキビの収穫を体験する。サトウキビの皮をはいで丸かじり。沖縄ではサトウキビをウージと言う。真季と龍太は思わず同時に同じ言葉を呟く。

 「ウージ食べたい」

 龍太はサバニの中から魚を裁くための包丁を取り出す。そして朝焼けの太陽が照らすサトウキビ畑に向かう。真季も続く、財布を手に取って浜辺を歩きながら。昨日に比べて今日は少し風が強い。ビーチの砂粒が目に入る。波も少し高くて海で波が崩れる音が遠くからはっきりと聞こえる。サトウキビ畑にたどり着いた龍太は自分の1.5倍はある背の高いサトウキビを5本刈り取った。そしてそのサトウキビを節で切っていく。長かったサトウキビを小さくカットしていく弟を真季は見つめながら、財布の中を見る。一女子高生としてちょっと多めに持ってきたつもりでも残り5000円しかない。これからのことを考えると気持ちだけしか払えない。そんなことを思っていたら龍太がサトウキビを真季に「ほいっ」と軽く下手投げしてくる。真季はそれを受け取る。龍太がキレイに硬い皮を向いてくれている。腹ぺこの真季は思わずサトウキビにかぶりつく。甘い汁が口いっぱいに広がって喉の奥に落ちていく。糖分が体に染み渡る。真季は「ウージ、おいしい」と笑う。龍太もサトウキビにかぶりつく。無我夢中で繊維質の身を奥歯でしぼるようにして噛んでは砂糖の汁を胃に流し込む。二人とも糖分を取って一息つく。お腹もなんとか鳴り止んだ。そして真季も龍太も日の出の海をしばらくぼーっと見つめた。昨日よりも風がある。波もある。この海に出て行くのだと思うと肝が震える。同時に自然のありのままの姿に心身が清められた気すらする。龍太は無言でサバニに積み込むためにサトウキビの束を脇に抱え込んで立ち上がる。海に出たら海水を舐めて塩分は取れるけれど糖分が取れない。龍太は真っすぐに海岸を歩いて行く。真季も立ち上がってサバニに向かって歩いて行く弟の後ろ姿をしばらく見ていた。真季は龍太を追いかける前に、サトウキビを5本もらったことへのお礼を指で土に書く。

 「ウージとてもおいしく頂きました ごめんなさい ありがとうございます」

そして真季は財布から100円玉を出してその土の上に置く。お金がないからこれ以上は払えないけれど、畑から勝手にサトウキビを取ってしまったことのお詫びの気持ちだけでもと真季は思う。真面目。おおらかな沖縄で田舎の片隅の方に生えているサトウキビを数本盗んだところで誰も何も言わないだろうに。100円玉を置いた後、真季は砂浜を走って弟の背中を追う。風と波の音以外何も聞こえない砂浜に真季の足音と息遣いだけが微かに響く。


 月子と太は娘と息子が帰ってこない事実とどう向き合えばいいのかわからなかった。時計を何度見ても針は深夜を超えてしまっている。真季と龍太、二人の子供部屋の扉は開いたまま。電気が消えた真っ暗な空間だけが静かにいつもの場所にある。太は警察に電話をしようと月子に言ったがそれが正しいことなのか月子にはわからなかった。二人は誘拐された訳でもなく、犯罪に巻き込まれた訳でもなく、事故にあった訳でもない。自分達の意志でサバニに乗って海に出た、死を前にしたうふおばあに薬を探して届けるために。どこからどう見ても家庭内の問題。それを身内以外の誰かに打ち明けるべきだろうか・・・。

 「確かに犯罪とか事故にあったという事件性はないかもしれないけれど、二人を見かけて情報だけでも寄せてくれたら探しにいける」

 太はそう主張して、家出として捜索願いを警察に出そうと月子に提案した。だけど月子は首を縦に振らない。家出届けを出したら、この狭い島で噂が広まり母親失格の陰口を叩かれる。誰に説明しても、二人がいなくなった理由は信じてもらえないだろう。母親として真季と龍太を命がけで真っすぐに育ててきたつもり。家出という届け出は母親としてのプライドが握り潰される。でも、二人の命に何かあったらどうする・・・。自分のプライドを守るよりも守るべきは真季と龍太の命。二人を連れ戻す。でも、それは本当に正しいことなのだろうか?真季も龍太も反抗期らしい反抗はしたことがない。二人が帰ってこないという事実は思春期特有の反抗なのだろうか。その反抗を受けとめて壁になってあげるのが子供の成長のためにいいのか?否、これは反抗期とも違う。子供の成長・・・いつまでも私達の可愛い子供だと思っていたけれど二人は私達が考えてきたよりもずっと成長して大人になっているのかもしれない。月子はリビングの真ん中で足を崩したまま座り込んで考えをまとめられずに子供部屋を見つめ続けた。太は月子の向かいでソファーに座りながら腕組をしたままどうするべきかを考え続ける。そし時間はお構いなしにいつもの速度で進み続け、答えが出ないまま子供部屋の窓から赤い朝日が差し込んでくる。


 サバニに戻ると熊おじいが舟の木板に腰をかけてタバコを吸いながら真季と龍太を待っていた。熊おじいの前にはウミフゾーという木製の小物入れが置いてある。枕にもなる水密性のすぐれたウミフゾーに海人はタバコや財布などを入れて海に出た。熊おじいは静かに海岸に寄せる波の音に耳を澄ませながら、水平線の向こうをずっと見つめていた。一体何を見ているんだろうと真季は不思議に思う。龍太がサトウキビをサバニに乗せたところで、真季は熊おじいの存在に全く気づいていない龍太に気づく。無邪気に出航準備に取りかかる龍太に真季は教える。

 「熊おじいがサバニで待っててくれたみたい」

 「まじで?まーきー。熊おじいがまたサバニの乗り方教えてくれると、でーじ助かる!昨日の潮の流れの難しさにちょっと自信なくしかけてたからさ」

 「は、あんた海に出た初日で自信なくすわけ。あんたの漕ぐサバニに命預けてる私を殺す気?ちゃんと熊おじいの教えをあんたの鼓膜にこれでもかって話続けるから忘れんじゃないわよ」

 そのやり取りを微笑みながら見ていた熊おじいは「ぐっもーにん」と二人に声をかける。真季には聞こえて、龍太には聞こえない。それを真季は龍太に伝える。「ぐっもーにん、熊おじい」と龍太は笑顔でこたえる。今日は何を教えてくれるんだろうと龍太の胸は高鳴る。

 「龍太、今日は風を見よう。潮が見えて、風が見えて、はじめてサバニがどこに向かうのかわかる。サバニは車とは違うさ。スクリューのついた漁船とも違う。エンジンを積んだ乗り物が動力で自分の行きたい方向を馬力で進むようなことはできない。このサバニの行く先は潮の流れと風の動きに委ねるしかない。だからこの二つが見えないと自分の行きたい未来にサバニはたどり着いてくれないさ」

 真季は熊おじいの言葉を龍太に伝える。龍太は真季の目を真っすぐに見て、何度もまじめな顔をしてうなずく。風を見る・・・。それこそ目に見えないものを見ること。真季は特殊な力があるけれど、きっと風は見えない。風を見るとはどういうことだろう。感じることはできるけれど・・・。龍太は風について思いを巡らしてはしばらく黙り込む。そして遠い水平線を見つめる。熊おじいもタバコを吹かしながら水平線を見つめる。タバコの煙が風に流れされていく。

 「龍太、風はどうやったら見える?」

 熊おじいは真季を通して聞く。龍太は考え込む。わからない。わからなすぎて「風を感じる」と答える。

 「間違いではないけれど、それでは自分の近くに吹く風しか見えない。海は広いさ」

 遠くの風を見る?感じることもできない遠い場所にある風の流れなんてわかる訳ないと思って水平線を見た時、「あっ」と龍太は思わず声をあげた。

 「雲。雲の流れを見れば、風が見える」

 「ざっつ らいと。合格。こんぐらちゅれーしょん。さすが寅也が小さい頃から海で遊ばせただけある。龍太は勘がいいさー」と熊おじいは褒める。そして、しばらく龍太も熊おじいも無言で朝焼けの空に浮かぶ雲の流れを見ていた。真季もつられて空に浮かぶ雲の流れを見つめてみた。

 「海人は、海の上で今自分がいる場所を中心にして八雲を見る。八雲とは、自分のいる場所から空を見て、北、北東、東、南東、南、南西、西、北西の八カ所すべての雲の流れを見つめる。そうするとサバニのまわりの全ての風が見える。潮を見て、八雲を見て、あの水平線の向こうまでサバニを漕ぎ出すのが海人。海人にとって雲ほど大事なものもないさ」

 そこまで龍太に伝えてタバコを吸い終えた熊おじいは吸い殻をウミフゾーの中に入れて消えてしまった。真季はそれを龍太に伝えるが、龍太は真季の声に微かにうなずいただけで、ずっと自分のまわりに浮かぶ八雲の動きを見続けていた。水平線に昇り立ての赤みがかった太陽が色を変えて日差しが強くなっていく。龍太は眩しそうに目を擦って、「行こう」と真季に伝える。真季は自然に頷く。

 龍太はサバニを海に出す準備を始める。真季も手伝う。舟底が浅瀬にあたらないように注意する。昨日より潮の流れが早くて、波が高くて、強い風が吹く海が目の前にある。お願いしたところで変わりっこない自然のありのままの姿。人間の力で、人間の都合のいいようにごまかせない世界がそこにある。自然の力は圧倒的で恐ろしい。でも、その恐ろしさを受け止めた時、自分の前に見たこともない美しさが広がっているのに気づく。真季も龍太も両親に守られていた時には見ることがなかった景色を見る。現代文明が人間社会を守るために作ったあらゆる防御柵の向こうに行ってみると生きるということはこんなにも心が揺さぶられるものなんだと初めて意識する。龍太は海の上で潮を見て、わからなくなると海の中に飛び込んで流れを感じた。感じた潮の感触を忘れないうちに素早くサバニによじ上ってきて八雲を見る。自分の掴まえたい風がどれかわからない。迷っている間に、伊計島沖の強い流れが波になってサバニを岸に向けて押し返す。波が立たない沖まで来たつもりでいて、波が立つ。海に出たのはいいけれど、サバニは伊計島沖で海に翻弄されてどこにも進んで行けない。


 悩みに悩んだあげく、太と月子は、警察に家出人捜索願いを出した。大きな騒ぎにしたくないけれど、結局は隠してもしょうがない気がした。学校からは二人の欠席について聞かれるだろうし、真季と龍太の友達からも二人の所在を尋ねられる。家出の理由がご近所さん達の間で噂になったとしても、直接太と月子に聞いてくることはないだろう。そっとして置いてあげた方がいいさーという配慮を期待するしかない。それに、誰に言ったところで信じてもらえないだろう、女子高生と男子中学生の姉弟がサバニに乗ってうふおばあのために不老不死の薬を探しに海に繰り出したなんて・・・。家出人捜索願いを出して、どこかで誰かが二人を目撃してくれれば飛んで二人の元へ行くつもり。それを期待する方が前向きなのだ。捜索願いを出すことで、誰かお願いだから二人を見つけてと祈る。太と月子は二人がいなくなった翌日、体調不良を理由に仕事を休んだ。警察に届けを出した後、二人ともソファーの上に座りながら気を失うようにして眠りに落ちる。月子は太の肩に頭を乗せて、太は月子の頭の上に自分の頭を傾けて、お互いがお互いを支え合うように、もたれあいながら。


 身近にある風は自分で感じる。龍太は自分に備わっている五感すべてをフル稼働する。舌を出して風を舐めて、味を感じようとすらする。遠い空、八雲を見ながら潮を追いかけて、自分の乗りたい流れを目指す。潮に乗れたと思い、帆をあげると逆風がふいてきてサバニを押し戻される。潮と風が自分の行きたい方向と合う場所がほとんどない。組み合わせが難しすぎる。海水パンツ一丁の龍太は太陽の陽に自分の身を焦がし続けながら、汗だくで、頭がぼーっとすると積んだ水を飲み、海水を舐めて塩分を取り、最後にサトウキビをかじって糖分を取り、体力を維持し続けて海に挑んだ。そんな龍太を気にする素振りもなく、船上で暇を持て余した真季はスマートフォンを電波の入らない機内モードにしたまま、ダウンロードしたゲームアプリをやり続ける。レベルがあがるたびにファンファーレが鳴るけれど、うちの弟のレベルは中々あがらないようだと思ったりする。その時、龍太が「見つけた!」と大声で叫んで、エークーを漕いで急いでサバニを前に出す。潮の流れにサバニを乗せた後、龍太は立ち上がって勢いよく帆をあげる。真っ赤な帆は風を全身に受け止めてサバニを凄いスピードで走らせ始めた。潮の流れも風と合っている。真季は何が起きているのかわからずに思わずスマホから目をあげる。サバニにしっかりと捕まっていないと海の外に飛ばされそうなほど勢いよく進んでいる。サバニの前に微かに逆流する流れがあるけれど、そのうねりをジャンプ台のようにしてサバニは空に飛んだ。真季は怖くなって、自分の浮き輪をぎゅっと掴む。そして海に着地した衝撃で、スマホが真季の手から零れ落ちて、海に投げ出された。ぽちゃん・・と音がする。

 「きゃああああああ」

 真季は絶叫する。サバニの上から透明の海の底に向かって落ちていくスマホを見つめる。勢いよく進むサバニはスマホが落ちた海域をあっという間に過去のものにしてしまった。スマホを手放してしまった手を見つめる真季。冷汗が頬を伝う。そしてスマホが海に落ちた瞬間の光景が何度も頭の中で蘇る。まだ現実がうまく飲み込めない真季はショックに茫然自失するが、10分程考え込んだ後に仕方ない・・・とため息をついてスマホを諦める。そうして弟のウミンチュとしてのレベルが上がったことを知る。サバニはどんどん前に進む。伊計島ははるか後ろの景色。何かと話題の辺野古岬沖まで一時間もかからずにやってきては小島の近くで一度風がやみ、潮の流れが弱くなる。小島からぬるい風が吹いてきて真季はふと風がふいてきた方角を見つめる。「龍の鼻息??もしくは寝息??」と真季は直感的に感じる。小島をずっと見つめるとそこは龍の寝床のような場所に思えて、龍が丸まって昼寝をしているように見えた。日陰なきサバニの上、太陽の日差しの強さに頭がクラクラする。龍が昼寝から起きたら面倒だな・・なんてことを思って、駄目だ熱中症の一歩手前でありえないくだらない幻影が見えてると思いながら真季も龍太と同じくサトウキビをかじりながら、水を飲んで水分補給する。小島のそばで止まってしまったサバニ、龍太は再び前に進むために潮と風を探す。真季はぼーっとした頭を抱えながら、なかなか進み出さないサバニの上で暇すぎてあくびをして、龍太に聞く。

 「何もやることないから釣りでもする。釣り竿ある?」

 「釣り竿、あったっけな?鮫を突く銛はあったけど、ちょっと待って」

 龍太は銛がたばねてあるあたりを覗くと一本釣り竿があった。幸運なことに糸も針もついている。

 「まーきー、あったさ。これで晩ご飯でも釣って」と龍太はサトウキビの小さな欠片を針につけてあげて真季に渡した。もちろんインドア派の姉は釣りなんかやったことない。素人がいい気になって言う、「今日の晩ご飯の美味しいお刺身を釣らなくっちゃ」と。そして全く釣れない運命に気づくまでにそんなに時間はかからない。真季は釣り糸をたらしたまま、引きもこない現実を目の前にしてどんどんお腹が空いて来る。ぐーっと大きな音が鳴る。もうお昼過ぎなのに、昨日から食べたものと言えばサトウキビだけ。真季はサバニに積んだサトウキビをもう一本掴んで噛む。美味しいけれど、砂糖の汁を飲み込むだけでは満腹感は得られない。龍太は、北に向かう強すぎず弱すぎない潮の流れとそよ風をようやく見つけてサバニを進める。速度は早くないけれど左に見える沖縄北部の山原やんばるの景色がゆっくりと流れていく。龍太は沖縄で生まれ育ったけれど中南部から出たことがなかったので初めて山原の自然を目にした。沖縄本島にもこんな大きな山があるんだとビックリする。沖縄は平らな島かと思っていた。真季はずっと釣り竿の糸を見つめている。こんなに美しい景色はあまり見られないのにと思い、龍太は真季にねーねーと語りかける。

 「まーきー、あの山見た方がいいさー。凄くない?沖縄にあんな大きな山があったさー」

 龍太は山原の風景の奥に息づく生命の存在をなんとなく感じる。あそこにはきっと大きなハブもいれば鳥もいれば無数の虫もいて、人間が知ることのない命の営みが自然のままに行なわれているんだろう。真季は薦められるがままにしばらく山原の風景を見ていたけれど、お腹がぐーっと鳴って下を向く。空腹で目の前の景色が頭に入ってこない。

 「お腹空いて、頭が働かないさー」と真季は恥ずかしそうに言う。弟は平気に振る舞っているのに、姉の自分がこんな風なんて・・・。でもどうしようもない。龍太は笑った。そして、原始人並とされる視力で海の果てを見ると、サバニの航路の先に小さな島が見える。今日の航海はあの島で終わりにして、海に潜って魚の数匹でも突いて取って、焼いて食べなきゃと龍太は思う。

 「まーきー、あの島見える?」

 「うん?」と真季は目を細めるけれど真季の視力では見えない。

 「ちょっと早いけど、今日はあの島にサバニをあげて、魚掴まえて、ご飯にしよう」

 「うん」と龍太の言葉に真季は素直にうなずく。お腹の音は山原の鳥達の鳴き声のように鳴り止まない。


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