自殺者
「ねぇ!ねぇ!ゲームしよっ!」
このゲームの本当の意味って・・・
「柊さくらさんの大切なたぁ~いせつな、い・の・ち・でねっ♫」
何なんだろう・・・。
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3月29日
「何回・・・ここにたったかなぁ」
下を見れば、ゴミクズみたいな人やくるまが動いてる。
あぁ・・・。
ほんとは死ぬ気もないくせにこんなとこ来て何もせずに帰ってく、もうこんなこと何回繰り返しただろう。
こんな自分が嫌い。
「ただいま・・・」
「あなたわいつもそうじゃない!!」
「お前もさくらのことほったらかしじゃないか!!」
「・・・」
またか・・・。
「だいたいなんであんな血の繋がらない娘なんか引き取ったのよ!!」
「おまえ・・・」
お願い・・・。
「俺だってシンジがあんな馬鹿なことしなかったら引き取んなかったよ!!」
ズキン・・・。
「あ・・・はは」
馬鹿だな私・・。
少しかばってくれるって期待した。
ゆりさんまさきさん・・・やっぱり私はいらない子ですか?
バタン
部屋に戻るなり気を紛らわすように勉強に取り掛かった。
あれから何時間たっただろう。
ビュー
「さむっ・・・」
風?
「あれ、窓・・あけてたっけなぁ」
ガタ
窓を締めようと立ち上がった時初めていつの間にか止んでいたど怒鳴り声と12時を回っている時計の針にきがついた。
まどから下を見るとさっきの風景が思い出される。
私は自殺者。理由は簡単。
両親は自殺、育ての親に愛されないかわいそうな子供。
自殺する人には、グダグダすぎるくらいピッタリでしょ。
死ぬのは怖い。
だけど生きることはあきた。
だから、わたしは決意する。