第7話 女同士でもエッチになりたい!
メイド服を脱ぐ。するり。
白い肌。下着姿。
ぷるるん♡
「よしよし」
わたしは全裸になって、ストレッチを始めた。
腕をぐーっと伸ばす。おっ☆いが持ち上がる。
足を大きく開いて前屈。お尻がふるふる。
「んんんーっ」
開脚。股関節をぐりぐり。柔軟性バッチリ。
身体が温まる。
今日はご主人様と釣りに行くのだ。普段使わない筋肉を使うだろうし、ちゃんと準備運動しとかないとな。
「暗殺の準備万端♡」
鏡に映る自分にウインク。
♢ ♢ ♢
「いい天気だね、ダンジョンちゃん」
ご主人様は麦わら帽子を被って、釣り竿を担いでいる。
「はい。釣り日和ですね」
わたしはメイド服……じゃなくて、今日は動きやすい格好。白いブラウスに短パン。
太ももが贅沢に見えてます。
二人で森を抜けて、湖へ向かう。青い空。澄んだ水。キラキラ光る湖面。
「綺麗……」
思わず声が出た。
「でしょ? 僕のお気に入りの場所なんだ」
ご主人様は釣り竿を準備する。
「ダンジョンちゃんは釣りしたことある?」
「ないです」
「じゃあ教えてあげるね」
ご主人様は、わたしの後ろに立つ。
わたしの手に、ご主人様の手が重なる。
「まず、こうやって竿を持って……」
密着。背中に胸板が当たる。
「で、こうやって投げる」
ぴゅーん!
釣り糸が湖に飛んでいく。
「わあ!」
わたしは目を輝かせる。
(——って、違う違う! わたしは暗殺しに来たんだぞ!)
♢ ♢ ♢
釣りは背中がお留守になりやすい。浮きに注意がいきがちだからだ。
ご主人様は湖を見つめてる。集中してる。無防備。
(今だ!)
わたしは静かに近づく。押し倒せば一発!
足音を消して。忍び足。
あと三歩。
二歩。
一歩——
「ダンジョンちゃん! 魚がきてるよ!」
「へ?」
次の瞬間、
ぐいっ!
釣り竿がしなる。
「うわわわ! 引きが強い!」
ご主人様が必死に竿を握る。
「ダンジョンちゃん、手伝って!」
「え、あ、はい!」
わたしも慌てて竿を掴む。
ぐいぐい! ぐいぐい!
水中から何かが引っ張る。超強い。
二人で必死に引っ張る。
ざっぱああああん!!
水しぶき。
「うえええええええ!?」
超巨大。家くらいデカい。そんな魚があらわれた。湖の主ってヤツか!
目玉がギロリ。ギザギザの歯。ヌメヌメの鱗。
わたしは腰を抜かす。
「ダンジョンちゃん! あぶな——」
ぱくん♡
「えっ?」
目の前真っ黒。
ごくん。
(はっ?)
ぬるんとした感触。生臭い。狭い空間を落ちていく。
ずるずる、ずるずる。
(え、え、え? わたし、食べられた?)
胃の中。ぬるぬる。暗い。
「ぎゃああああああ!」
わたしは悲鳴を上げた。
♢ ♢ ♢
「うわっはっはー! 小娘いっただき~! 久々の若いぴちぴちの肉だじょ~!」
大魚は高笑い。このモンスターは人語を喋るらしい。
ボーケンは静かに睨んだ。
「ダンジョンちゃんはうちの大切なメイドさんだ」
声が低い。冷たい。
目が光る。
「今すぐ返せば手荒なことはしないでおこう」
空中から、ぎらつく聖剣を取り出す。
「この小娘は一週間分の食料だじょ。強酸で溶けてなくなってもらう! ぎゃははは!」
大魚は尻尾で水面を叩く。
ボーケンは——静かに地面をける。
瞬間移動のような速さ。
ずぱーん!
一振り。
光の軌跡。
大魚の頭を横一文字にぶった切る。
「うがぁぁあああああ!!」
ざっぶーん!
大魚はまっぷたつ。湖に倒れる。
「ダンジョンちゃん! 大丈夫ー!」
ボーケンは魚の胃に手を突っ込んだ。
♢ ♢ ♢
——ここはどこだろう。
ふわふわ夢心地。
あったかい。気持ちいい。
ヒーラさんと西のダンジョンちゃんが、二人でわたしにおっ☆いを押し付けて、キスをせがんでくる。
わたしは女だ。そういう趣味はない。
なのに、なんだろう。頭がくらくらして、とてつもなくキスがしたくなってきた。
二人の唇は桜色。ぷるぷる。
わたしはたまらず二人を抱き締めて、交互にキスをしまくった。
ちゅっ♡ ちゅっ♡
ヒーラさんの大きなおっ☆いを揉む。ぷにぷに。やわらかい。西のメイドちゃんの太ももを撫でる。すべすべ。
三人で絡み合う。
「んっ……♡ あっ……♡」
ヒーラさんがわたしの首筋をペロペロ舐める。
「ひゃっ♡ そこ、ダメ……♡」
西のメイドちゃんがわたしの耳たぶを甘噛み。
「んんっ♡」
気持ちいい。なんだこれ。頭とろける。
二人がわたしの服を脱がせていく。ブラウス、ボタンが弾け飛ぶ。短パン、ずり下ろされる。下着姿。
「ダンジョンちゃん、エッチな身体♡」
「おっ☆い、おっきい♡」
二人がわたしの谷間に顔を埋める。
「あんっ♡」
服の上から、むぎゅむぎゅ揉まれる。乳☆が押し潰される。
ヒーラさんが鎖骨をキス。西のメイドちゃんがお腹をキス。
「んっ♡ くすぐったい♡」
わたしは身体をくねらせる。
そのまま、三人でベッドに倒れ込む。
ヒーラさんの脚とわたしの脚が絡まる。西のメイドちゃんがわたしの太ももを撫で回す。
「ダンジョンちゃん、可愛い♡」
「もっと触らせて♡」
二人の手が、わたしの全身をさまよう。背中、お尻、太もも。
「あっ♡ んっ♡ そこ……♡」
わたしも二人の身体を触り返す。ヒーラさんの豊満なおっ☆いを両手で掴む。でかい。手に収まらない。
西のメイドちゃんの細い腰を抱き寄せる。肌がすべすべ。
三人で、押し合いへし合い。汗だく。息が荒い。
「ダンジョンちゃん……♡」
二人が同時にキスしてくる。頬に、唇に。
「んんーっ♡」
気持ちよすぎて、意識が飛びそう——
——って、あれ?
ぱちっ。
わたしは目を覚ました。
「よかった! やっと気が付いて」
ご主人様だ。
心配そうな顔。汗だく。
「わたしどうして……」
「ダンジョンちゃんはね、大魚に呑み込まれて気絶してたんだよ」
ご主人様が優しく微笑む。
「ご主人様が助けてくださったんですか?」
「うん。息してなくて焦ったよ」
「へっ?」
「ごめんね、人工呼吸ってはじめてだから苦しくなかった?」
「——うえぇぇえええええ!?」
わたしは飛び起きる。
ご主人様と人工呼吸。
だからあんな夢をみてたのか。
「ご主人様のエッチ! 変態! ドスケベ!」
わたしは顔が真っ赤。耳まで熱い。
わたしは恥ずかしすぎて、ご主人様を殴りまくった。
一通り殴ってから、屋敷に帰る。
巨大魚で震えの収まらない指先。
ご主人様が気づいて、優しく手をつないでくれた。
なんだか嬉しい。
「……ありがとうございました」
わたしは聞こえないくらい小さな声でお礼を言った。




