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6 チュートリアルダンジョンレベル2

 ◆英霊Side


 ★★ジュリオ・ロイスター「チッこんなすぐまた来る事になるとはな。」


 ★★アンネ・リュース「まぁ、先程より今度の方が戦闘職もいるし、私達のレベルアップ効果も見たいし都合良いかも知れないわよ。」


 どうやらまた森の中に案内されている。先程一緒に来た死んだマーク以外のギレンとベラは今回は来ていない、代わりに新しく召喚された3名が居た。


 ★★ナバート・ボール「拳闘士だ素手で戦う、ここは何処なんだ?先輩」


 先程待機場で先輩風を吹かした俺に皮肉か素直か分からないが[先輩]と聞いてくるナバート。


「★★ジュリオ・ロイスター剣士だ先程来たのも森だったが警戒を怠るな、すぐに緑の小人達が出たからな。」


「アンネ・リュースよ、ハンターをやっているわ、獲物はこれね」と弓を少し前に出す。


 ★★バロン・ダイナス「見た目通り狼の獣人だ…。」先程女神に飛び掛って返り討ちにあった獣は毒気を抜かれたように大人しくなっている、言葉が通じるのも有難い。


「女神に攻撃が通じるか見れたのは助かったが、お互い気を付けような、あの女神は冗談が通じるタイプじゃなさそうだ。」


 俺がそう言うとバロンは


「あぁ」


 とだけ言葉を出した。


 ★★★マイア・ディ・パイモン「水魔術師で水魔法が使えるわ、私は近接攻撃出来ないから後方支援になるわね、前衛さんは私を守って欲しいのだけど。」


 トントン、タタン


 アンネがまた木の上に登り今度はSkill偵察を使う


「ゴブリン3…5体が来ました。」


 いきなり5体か


「来るぞ!マイアを守りながら各自準備をしてくれ。」


 俺が魔術師さんを守ってやろうバロンが魔術師の前に立つ、マイアは詠唱を唱え始めた。


【ゴブリンレベル2 ▽5体】


 ギィィ、ギィ、キョア


 声が聞こえる距離まで近付いてきたゴブリンの一匹をアンネの矢が射止める、どうも気付いてなかったようで、矢が撃たれた方向、此方側に雄叫びをあげて向かってきた。


 俺が剣を構え飛び掛かる準備をする。


「邪魔よ!ウォーターシュート!」


 ドンッドンッドンッ!


 3発の水の塊がハイスピードでマイアから撃ち出されるとゴブリン3体に当たり吹っ飛んだ。キョロキョロしているゴブリンを俺より速く動いた狼の獣人バロンが引き裂く、吹っ飛んだ3体の内1体はアンネが弓で仕留め、俺は転がっている2体にトドメを刺した。


「殺傷能力は低そうだな」


 俺がそう言うと忌々しそうにマイアが睨む。


「だが複数の敵の足止めを出来るのは本当に有難い、頼りにしている。」


 そう続けて言うとマイアの目線が幾らか和らいだ。


 全部のゴブリンが死滅すると矢印が出て来て次の道を教えてくれる。


「これに沿って進めばいい。」


 俺が皆に伝える。


 アンネは木の上から矢印の先を見て


「距離がまだあるわね、ここからじゃ何も見えないわ。」


 そう言って一度木の上から降りて一緒に歩いた。


 森の中は視界が開けているが、何が出て来るか分からない、警戒しながらも進む、アンネは度々木の上に登りSkill偵察を行ってくれた。


「3方向から来るわ!一番近いのは右から4体よ!左がホブ1体とゴブリン3体、前はホブ3体居るわ。」


「チッ多いな、近い右をまず叩くぞ!」

「ダメよ!私1人で右を相手するわ、囲まれたらマズイからジュリオ達は左を潰して!」


 アンネは高い木の上に登っている、これならすぐ危険に陥ることはないと判断し、アンネを残し俺達4人は左に走る。


【ゴブリンレベル2 ▽3体】

【ホブゴブリンレベル4 ▽1体】


 直ぐにホブのデカい身体が見えてくる、足元にはゴブリン3体アンネの偵察は正確だ、走りながらマイアを残した俺達3人が突っ込んだ。


「ゴブリンからだ!」


 声に反応したゴブリンが此方を見据えるがもう遅い、1体はバロンに引き裂かれた、流石獣人森での機動力は半端ない。


 もう二体が俺に向かって来るが、その内の1体をナバートが蹴り飛ばしゴロゴロ転がったそいつにトドメを刺しに行く、俺は迎えた1体を斬りつけ一撃で仕留める。


 グォォォと鳴くホブの横腹をバロンが爪で裂く、ホブがバロンに向いた瞬間に俺はSkill斬り落としを使いホブの左腕が落ちる。


【DANGER】


 ブーと警告音が鳴り響く、真ん中から敵が向かって来ている。


【ホブゴブリンレベル4 ▽2体】

【ホブゴブリンレベル6 ▽1体】


 ナバートが走りながらゴブリンの持っていた斧をホブの1体に投げ付ける、警告音と同時に詠唱を始めていたアンネが声を発した。


「ウォーターシュート!」


 ドンッドンッドンッ


 3発のハイスピードの水の塊がマイアから放出される、ナバートの投げた斧とほぼ同時に水の塊にも襲われたホブ1体の胸元に深々と斧が刺さった、残り2体は棍棒でガードしている。


 片腕のホブの首元にはバロンの爪が刺さっている、俺はマイアの元へホブが行かないように無傷の2体の元へ突っ込む、魔法を撃ち終わったマイア自身も俺達の方へ寄ってきた。


 ナバートはそのまま斧が刺さったホブの膝へ飛び蹴りをしホブが倒れるとマイアの前に立ち護衛する、爪を抜いたバロンが猛スピードで無傷のホブ2体に向かう。


 マイアがまた詠唱を始める、デカいホブの動きが速く、リーチが長いので攻めあぐねている俺とは違い、バロンがもう1体のホブの胴体を裂いている。


「散って!ウォーターシュート」


 ドンッドンッドンッ


 デカいホブにハイスピードの水の塊が襲い掛かる、俺は斜線上に入らないよう声と共に右に大きく避ける。


 狙いが少し上に行ったのか3発の内2発がデカいホブに当たり仰け反る、その隙に棍棒を持っている右手を狙ってSkill斬り落としを放つ。


 ボトリとホブの左手首と棍棒が落下する、ナバートも走ってきたのが見える、俺は一度ホブから離れる。


 グギャオォォと雄叫びをあげて右手の先が無くなったホブが左手で俺を殴りかかる。


 ナバートの飛び蹴りが先にホブに当たるとまたホブが仰け反る、俺をSkill斬り落としを使い前に出ているホブの左足を斬り落とした。


 重心が取れなくなったホブが倒れ、俺は頭側から安全な右に回り込み頭を叩き割った。


 ゴブリン4体をソロで仕留めたアンネが戻ってきて合流しバロンの相手をしていたホブが全身を切り裂かれて沈黙した。



【チュートリアルダンジョンレベル2

CLEAR】


 キラキラとしたエフェクトが舞いステージをクリアした事を報せている。今回は誰も被害者は出なかった、俺達は安堵し勝利を讃えて移動ポータルに乗った。



 ★★ジュリオ・ロイスター

 レベル3→5 Skill獲得無し


 ★★バロン・ダイナス

 レベル1→4 Skill高速移動獲得


 ★★★マイア・ディ・パイモン

 レベル2→4 Skill獲得なし


 ★★ナバート・ボール

 レベル1→3 Skill飛び蹴り獲得


 ★★アンネ・リュース

 レベル3→4 Skill早撃ち獲得


【獲得2,000金】





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