5 施設あれこれ
◆英霊Side
まず待機場、ここは作戦会議などに使う、20畳程度の部屋、隅に机が纏めて置いてあり、パイプ椅子が何脚も重なっている。
隣が修練場、ここは名前通り剣術の修練や弓の的あて、対戦施設もありかなり広い。そしてこの対戦施設が凄かった、なんとここでの怪我は死なないで出れば回復する、全く無かったことになる、とんでもない機能だった。
理屈とか理解の範疇を軽く越えているので、俺もどう説明したら分からないから、凄く凄いとしか言えない。
次に宿泊施設、ここは今は2階までしか無いが、増築可能エリアらしくダンジョンに赴いた人は良い部屋に入れる、普通に1軍2軍の区別みたいなものだ。俺は現在1軍だが★の女の子達は何もない部屋に押し込まれている。一応男女の区別は有り、そこはしっかり分けられていた。飯もここで食う事になる。
これからも召喚が続けばどう変わるか分からないので修練場での自主訓練は必須となるだろう。
倉庫、何処にでも有る何の変哲も無い倉庫だ、30畳くらいある。
次に神殿、召喚と奥には恐ろしい合成が行われる場所がある、俺はまだ入ってないが、合成される側には絶対になりたくない。
後はダンジョンへの移動ポータルがあるだけで、他の所は現在Comingsoonって土地に書いてある、何か出来るんだろうが、まんま異世界だ。
ピロンと音が鳴りテロップが流れる
【マスターがログインしました。】
◆俊Side
SERVER1 【ラバルナ】Station
飯も食い終わったし腹も膨れた、先程引いた★★★の魔術師の性能が見たかったし、俺はまたすぐログインをする、やはり凄いこのアプリ、英霊達の何人かは勝手にというか、自主的に訓練している。
【おかえりなさいマスター】
そんなテロップと共に女神ディアーナがニコニコと俺を迎えてくれる、左下のメニューに矢印がまた現れてレベル2ダンジョン解放と書かれていた。
【マスター次はレベル2ダンジョンにパーティーを派遣しましょう。】
女神ディアーナの提案通りまた矢印をタップする。
[チュートリアルダンジョン]
レベル2・人数制限0/5と書かれている。
「取り敢えず先程活躍した二人と、新しい三人ってところかな?」
一度メニューから出て、メイン画面に戻り、訓練所にいる★★ジュリオ・ロイスターをタップする。
★★ジュリオ・ロイスター 剣士 発動可能Skill 斬り落とし
「斬り落としか、部位破壊みたいなもんか?」
大人気のモンスターハントゲームを少し思い出した。
これまた訓練所にいる★★アンネ・リュースをタップする。
★★アンネ・リュース ハンター 発動可能Skill 偵察
「偵察は魅力的だよな、中・遠距離を出来るのも魅力だしコイツ自身動きも良かった。」
今度は待機場にいる★★★マイア・ディ・パイモンをタップする。
★★★マイア・ディ・パイモン 水魔術師 発動可能魔法 ウォーターシュート
「なんだ、使える魔法は一つしか無いのか?」
少しガッカリしつつも、折角の★★★英霊だ、大事に使いたい。
気になっていた待機場に居る★★ベン・コナーをタップする
★★ベン・コナー 演説家 発動可能Skill大声
「大声??それSkillなの?意味分からんからこいつはパス」
訓練所にいる★★ギレン・エドガーをタップする。
★★ギレン・エドガー 重騎士 発動可能Skill シールドバッシュ
待機場で縮こまってる★★バロン・ダイナスをタップする。
★★バロン・ダイナス獣人(狼)
「Skillなんもないか、★★だと初期はこんなもんなのかな?何でコイツ小さくなってんの?」
コイツも訓練所に居る★★ナバート・ボールをタップする。
★★ナバート・ボール 拳闘士
「素手って本当どうなんだろうな?素早く動けそうだけど、攻撃力低そうだよな。」
「今回はタンク役のギレンを抜いて、レベルが高い2人にキャリーの形を取ってもらえば★★★魔術師もいるし、チュートリアルダンジョンなら平気だろう。」
もう一度メニューを開く。
[チュートリアルダンジョン]
レベル2・人数制限0/5と書かれている。
チュートリアルダンジョンに向かわせる英霊達を選んでタップする。
【英霊達が移動ポータルに着きました。】
「それじゃ今回も行ってこーい!」