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実質、これが第0話ってやつ

一応はこういう経緯があって異世界に来たわけなんです

主人公に当たる人物の詳細は、少しずつ(考えて)明らかにしていきます


前戯って大事やん?()





「………?ここは…どこ?」


「お、起きたかいあんさん!」


「…!!?はい!?誰!?っていうか何!?」


「お!ええリアクションしよるやないの!ワイはあんたらが言う世界っちゅー存在やな!ってハ○レンやないか!!」


「(一人でツッこんでる…)」


「まあ、色々言えるし、色々な形、色々な存在と取れるわけやな!カルマとでも呼んどき!」


「…はあ」


「ワイの名前や!後は、この場所ではあんさんらの世界で言う神っちゅー役割やな!」


「…神?」


「あ!あんさん、信じてへんな!?よう考えてみ!この場所がただの地球やないことくらい、あんさんも、よーわかっとるやろ?」


「…ここはどこなんです?」


「お、いい質問ですね(池○彰風味)。ここはあの世やな!あんさんは死んでもうたんやで!若くしてまあ難儀やなあ!」


「…そういえばそうだった、私は森の中で」


「せやねん!足場が悪いところで落ちてそのままバタンキューやってん!なんともまあお粗末さんやで!」


「…お粗末は余計ですよ」


「何言うとるんや!死んでしまうとは情けない!やでほんまに!せっかく命を与えてもろたのに、みんなに申し訳ないと思わへんのか!?」


「…みんなとは?」


「親、兄弟、友人、セフレ、神その他もろもろに決まっとるやろがい!」


「…後半おかしくありません?それに私には親も兄弟もいないんです。もう生きていても…」


「それがアカンねん!あんさんは死ぬのが早すぎや!っちゅーわけで、異世界に転移してもらうで!そこで残りの寿命を使い切って死んでこい!」


「…なぜに異世界?え、異世界ってあるんですか?あの本や漫画、小説とかにあるあの?」


「せやで、他に何があるんや!あんさんらの住む地球が、自分たちが唯一住む世界とでも思っとるんか?傲慢なやっちゃなあ。あんさんらの知らない数え切れない世界があるんやで?」


「…マジですか?あの、地球には戻さないんですか?」


「マジもマジ、大マジや!で、あんさんを地球に戻したら大慌てやで!だってもうあんさん、死んでるし。それにな、一度あんさんが命を投げ捨てた地球になんて、戻してやらないよん!ジャン!」


「…異世界ってどんな世界ですか?」


「お、いい質問ですね(○上彰風味)。地球に出回ってる漫画のような感じの世界や雰囲気その他もろもろを足して2で割って回し蹴り2、3発くらいの感じやで」


「ザックリしすぎじゃないですか!?後半意味分かりませんし!」


「いや、ザックリしつつなんか伝わらん?イメージを持ちやすいって実際大事やで?それにあんさん、そういう知識を持ってるっちゅーことは、少し齧っとるんやろ?漫画とかアニメとか見てたんやろ?」


「…まあ多少は」


「もーあんたも好きねえ!さて、転移するにあたってこれをあげちゃおう、ドン!」


「ん!?光が…!」


「はい、あんさんに授けたのは不死ののろ…じゃなかった、祝いやで!」


「ちょっと待ってください!?今呪いって!?」


「言うてへん言うてへん。また死なれたら面倒やから、死んでも蘇るようにしといたで!それで命の有難みを噛み締めてきてや!」


「ええ!!?死なない!!?」


「なんやそのリアクション。大体の人は死なない!ラッキー!って言うもんやけどなあ」


「いや、そういう人もいるでしょうけど!それって世界とかが滅んでもずっと一人とか!そんな不死身の人は人体実験にされるとかあるでしょ!」


「安心せえ。寿命が来たら、あんさんの死ぬときや!それ以外は生き返るようになっとる。自殺も他殺もな!後、人体実験の件はそうならんようにお祈りしとくわ。自分で逃げてな!」


「えええ…」


「それと、自分がしっかりと苦痛を受けたら、与えた側に苦痛が帰ってくるのろ…体質にしといたるわ」


「また呪い!!?」


「体質や。ある意味これぞチートってやつやな!歩くギガ・ラ・セ○シルの完成やで!」


「(S○Pのカ○ンでは…)」


「せや!後は全ての受けた痛みを決して忘れない呪いもかけたろ!」


「はあああああ!!?言ったああああ!!?」


「ラストは王国付近に転移させたるわ!地球でお亡くなりになった年齢からスタートや!がんばって生きてや!」


「待ってくれません!!?私はチートとやらはいらないですよ!興味がない訳ではないですが、不相応すぎますって!!」


「チートなんてあげてへんよ。だって呪いやし…」


「もう隠さないんですか!!?」


「俺TUEEEで敵をバッタバッタ倒すとか、頭の切れがえげつない内政とかのチートなんて、違う世界で溢れてるさかい。そんなんやってもおもろないやろ」


「面白い面白くないの話ですかね…」


「不死のやつは、若く死んだ罰やで。黙ってるようやけど、あんさんは自殺したみたいやしな。死んだ痛み苦しみを忘れへんかったら、滅多なことを考えんやろ?そういうことや」


「苦痛が相手に帰ってくるって言うのは!!?」


「あんさん弱っちいやん。せやから、攻撃手段持たせたんやで?それがあれば、誰もあんさんに関わろうとも思わんやん!これで死なない可能性アップやで!」


「何を言ってるのか分からない…」


「まあ前世の記憶なるものはほどほどに残したるわ。本名は絶対に教えたらんがな!」


「はあ…ちなみになぜですか?」


「地球に居たころの早う死んだ時の名前が可哀想やろ!もう名乗らせたらん!名前も命と等価値なんやで!?」


「…正しいようなそうでもないような」


「ほんじゃまあ、本当に不死が機能してるか確かめてみよか!どう死にたい?」


「………は!!!!?」


「ここには銃に刃物に毒物、猛獣、重石で圧殺!火炎、雷、洪水!なんでもござれ!」


「あ………うわあ!!」


「ちなみにワイは、あんさんを殺しても死なないようになっとるで!なんせこのカルマ様は神やからな!ほんじゃあ転移する前に、逝ってみよう☆!!」


「おあああああああああああああああ






















あああああああああああああああ!!!………はあっ!!………はあ………!」




真夜中の雑貨屋、近所迷惑に匹敵する叫び声を出しながらベッドから勢いよく起き上がった溜池語呂之介。ぜえはあ、と息遣いが荒く、顔色は悪く冷や汗を流していた




「はあ…はあ………くそっ!!」




時間をかけて呼吸が落ち着いたとき、普段見せないような険しい顔をして店の壁を勢いよく殴った。そこから頭を抱え、呟いた




「忌々しい夢だ………」




この日は、転移したあの神の場所の思い出が鮮明に邪魔をして、眠ることが出来なかった


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