異世界といえばダンジョン(マ○カルバナナ感。まだ準備すらしてない模様)
動画のコメントで、お前の誕生日とかどうでもいい、っていうコメントが一番どうでもいい。荒らしコメより全然いいじゃん。確かにどうでもいいけど
「さてと」
溜池語呂之介はギルドに到着していた。路地裏をうまく使ってリンカを撒いてたどり着いた。いつも通りに涼しい顔で入っていく。そして、中にいた人たちは、いつも通りにいやそうな顔で語呂之介を見ていた
「今日はあるんかねえ」
そんなことは流していつもどおりな態度。今日は賞金首をもってきていないが、掲示板をのぞき込む。描写はしていないが、語呂之介は賞金首を運ぶ以外に、討伐願い、探索願いなどの依頼文や、ダンジョンの情報が貼ってある掲示板を見ている。何を探しているのか
「む、『死還者』が来たようだ」
「じゃあ呼んで来い。あいつを」
遠目で、騎士が何か話して連絡を取っていた。それから一人の騎士がギルドから出て行った
「(なんか企んでるなあ?)」
語呂之介はそれを横目でしれっと見て、聞き耳を立てていた。そして、また掲示板に視線を戻す。すると
「!」
一枚の紙に目が留まった。それは、ダンジョンについてなのだが、その中に記載されているある武器の情報が記されている
「…職員さん」
「あ?…んだよ。特に賞金首持ってきてねえのに絡んでくるのかよ…」
「あなたとお話ししたかったの!ダメ?」
「気持ち悪いんだよてめえ!!」
思わず立ち上がったが、職員は特に殴ることもなく座った。これくらいで反応するなんて我ながら情けないと思いながら
「まあ、ふざけないで聞いてください」
「お前だよ!!」
「あのダンジョンの情報が書いてある紙。あれは最新ので間違いないですか?」
「お前…。ちっ、ああそうだよ。だからなんだ?」
「あの遺跡のダンジョンに行った冒険者とか最近います?」
語呂之介は、気になる遺跡の名前を指さして、職員に尋ねる
「ああ?聖跡『ヒヨード=リーゴエ』のことか?いや、最近は誰も行ってねえな。構造上、狭い上に厄介な敵が多いもんだから難易度が高いんだ。人気がないと言えば変だが、行きたがらねえな」
「…(このダンジョン、聖と言うより性じゃない?気のせいかな。だけど、ここにあるアイテムが気になる。呪いを断ち切れるアイテム…)」
語呂之介はダンジョンについての詳細を聞いた。なんとも不気味だが、荘厳な遺跡の名前を聞いて語呂之介はしっかりと頷く。そして、名前よりもそこで見つかると言われているアイテムに興味あるそうだ
「なんだ?行く気か?もし行くなら地図や詳細を持ち帰ってこい。一応、報酬が出る」
「…いえ、特には。ありがとうございました」
「よくわかんねえが、お前は死にはしないんだからどこでも行けそうだけどな。特にワーゴンによると」
「え?」
「いや、なんでもねえ。で、もうねえよな?無いと言え」
「…(死んでなかった?)」
語呂之介は、以前持ってきた賞金首のワーゴンの名前を聞いて、それに対して反応した。賞金首はいつも死体の状態で持ってきていた。だから自分の情報が漏れることはない。『死人に口なし』だから。だから『ワーゴンによると』、という言葉に眉根を潜めた
「…失礼します」
「…(何だ?いやに早く帰ったな。まあ、色々聞かれなかっただけいいか。わざわざ新しい情報を知った事実を言う必要もないだろ。さて、あいつが聞いたダンジョンは…)」
そそくさとギルドから出た語呂之介に疑問は多少あったが、追及されなかったことに安堵した。それは、ワーゴンから得られた、確証はまだないが新たな情報。『語呂之介に対する攻撃が、そっくりそのまま帰ってくる』ということ
「…あいつ死んでなかったのか。私の情報は漏れたかな?だけど、まだ私に関わらなきゃいいだけだから、ちょっかいはかけてこないはず…。利用してくるなら…引っ越すか…」
語呂之介は少し勘づいていた。情報を何か知ってしまったのかと。だが、まだ結局は語呂之介と干渉しなければ良い話なので、語呂之介はどうかしようとまではしないようだ。だが、警戒するようにはなった。
「さて、とりあえず準備を」
「む!そこにいたか『死還者』!」
いざ、ダンジョンに向かう準備を始めようとしたとき、遠くから聞いたことのある声が聞こえた。王国騎士の一人、アナだった
「ん?あなたは騎士と思い込んでる」
「騎士だ!何回も言わせるな!貴様がしゃべると話が進まんから先に話す!いいか?私は貴様を監視する!」
「………………え?」
突然のストーカー宣言にもとれる発言に、語呂之介は驚いていた