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やめて!私に乱暴するつもりでしょう!?(どっちの意味でも)

悩み知恵袋サイトで『自分で調べて下さい』ってコメントで逃げるのはいかんと思うんだ




「てめえ、本当にバカなのかあ?…っていうか、何がしたいんだあ?」




盗賊団『ハイエーサー』のボスの男、ワーゴンが溜池語呂之介の前に戻ってきた。その顔は、呆れと怒りが混在しているような表情をしている




「『死還者』さん!!どうしてこんなことを!!」




牢屋に捕らわれたアオカは、語呂之介に対して大声をかける。こちらは混乱しているようだ。そして語呂之介は倒れていた




「はあ……………………はあ……………………」




手首、足首から先が拘束魔法の光によって吹っ飛び、血がどくどくと流れていた。立つことも出来ず、横になるしかない。苦痛により、表情が歪みっぱなしだ




「うっ!うええ…」


「吐くなよお?めんどくせえからなあ。さあて、俺の同胞達に手をかけてくれたなあ?戻ってきたら、てめえは勝手に手足がさよならしてるしなあ。なあ『死還者』、普段からそうやって意味不明なことをして、不気味に思われてるのかあ?デマンド王国中から嫌われてるだけあるなあ、おい?」




そう言って、ワーゴンは倒れている語呂之介を容赦なく踏みつけた。体重をかけて、怒りを乗せて




「ごはっ!!」


「本当は今すぐにでもぶっ殺して、オオカミどもの餌にしてやりてえよお!!だがなあ、腹は立つが死なせねえ!!何か隠してんなら、徹底的に痛めつけてやらあ!!」




連続で、怒りに身を任せて踏みつけていく。語呂之介がさも殺して下さいという態度を見て、死ぬことが何かのトリガーになると思ったワーゴンは、死なない程度に痛めつけるようだ。だが、仲間を殺された怒り、意味不明な振る舞いから威力は無意識のうちに強力なものとなっている。このままでは、死に至る可能性もあるはずだが、それを考えている余裕はあるのか




「い、いやあ!!だめ!やめてっ!!もうやめてよお!!ひ、ひどすぎる…!」


「黙ってなあ!!おめえには関係ねえだろうがあ!!」


「げぎゃ!!おええええ!!」




蹴る度に、叫び声と共に体は跳ねて血が飛び散る。口からも血を吐き出してきた。ぼろ雑巾のようになってもお構いなしに踏まれ続ける。見るも無惨な姿に、アオカは悲痛な叫び声をあげる。もう見ていられないようだ




「はあ…はあ…こんな意味不明な野郎に同胞達がやられるたあ…。それに、俺の首を欲しがってたが、どこまで本気なんだあ…?」




しばらく痛めつけた後、ワーゴンは攻撃を止めた。語呂之介は、まだぴくぴくと動いて絶命はしていないようだが、目は虚ろだ。ワーゴンはまだ顔は怒りに染まっている。だが、気合いで理性を保ち、牢屋の方を見る




「おい」




ワーゴンは、懐から鍵を取り出して牢屋を開放する。それから、アオカをじっくりと眺めていく




「え…?」


「おめえの姉と共に犯してやろうと思ったが、気が変わったあ。この怒りを今、おめえにぶつけてやるぜえ」


「え………いい!?」




ワーゴンは、そういって自分のズボンを下ろし始めた。その思わぬ行動に、アオカは顔が引きつる




「へへ、この怒りを性欲に変えねえと、『死還者』を殺しちまいそうだあ。だから、ちいとばかしプレイが激しくなっちまうが、それもまたオツだろお」


「ま、待って!いや!やだあ!!」


「おらあ!!」


「あう!」




アオカはこれから、性的に非道なことをされると思ったのか全力で拒否し抵抗した。しかし、それを許さずにアオカに平手打ちをして黙らせた




「なあ、俺に乱暴させないでくれえ。へへ、はははあ!俺のモットーなんだからさあ!それともハードプレイがお好みかあ!?それでもいいぜえ!」


「うう、ぐす…」


「暴れるだけおめえが不利になると思え?ここには、おめえの自由を奪う薬品、魔法がすべて揃っているんだからなあ!さあて、邪魔な服を脱がせてやろうかあ!果物の皮をむくように、丁寧に、丁寧になあ!はっはあ!」


「…!!(お姉ちゃん…助けて…)」




アオカは叫びたかった。ありったけ大きな声で叫びたかった。だが、口を両手で覆い大粒の涙を零しながら目をぎゅっと閉じて、これから来るであろう恥辱を見ないようにした。考えないようにした。首を振りながら、拒否を表すしか出来なかった。また、暴力を振るわれるかもしれない恐怖があるから




「おめえ逸材だよお!これであと5年くらい若かったら最高なんだがなあ!このそそる表情はたまらねえ!さて、俺もそれに応えてやろうじゃあねえかあ!」


「(やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ!!)




倒れたアオカの服に手をかけていく。乱暴な見た目とは裏腹に、いやにねっとりと丁寧に服を剥いでいく。アオカはもう、恐怖と拒否の感情が頭を支配し尽くしていた。がたがたと震えながらも、お構いなしに服ははぎ取られ肌着が露わになる。




「はっははははあ!さあ!おめえの肌をこれから………………ああ?」




その時、ワーゴンは手が止まった。急に手首に違和感を覚えたからだ。自分の手首を見たときに、内側に亀裂のように食い込みが現れ始めた。それは痛みを伴っていき、同じように足首にも現れる




「あ?あああ!?」


「………え?」




そして




「………お…おああああああ!!」




ワーゴンの両手は手首からちぎれ、ボトリと落ちた。それと同時に、足首も同じようにちぎれたのだ。バランスを失い、横に倒れ叫びまくる。吹き出した血は床にぶちまけられ、アオカの服を汚していった




「ぐああああああああああ!!」


「な!なに!?なになになに!?」




アオカは、混乱しながらも距離を取って服を着直した。服が汚れていることはお構いなしだ。急にワーゴンが苦しみだし、スプラッターな光景を見せつけられアオカは落ち着くことが出来ない




「あー…どうです?なかなか手足が吹っ飛ぶ事ってないでしょ?」


「え!?し、『死還者』…さん?」


「大体みんな死にますから、感想聞けないんですよ。にしても、殺さないようにするって、自分がつらいだけなんですよ、賞金首さん」




そこには、なんてことないと言ったような顔をした語呂之介が立っていたのだ。手足は元に戻り、ぶちまけていて汚れた血痕も見当たらない。痛みにもだえているワーゴンに対して淡々と語りかけ、アオカはさらに訳が分からないといった様子だった





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