三首目から五首目
基本的にそれぞれの歌に対してあまり多く語る事も無いので、複数同時に紹介する。
三首目、柿本人麻呂
『あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む』
山鳥は夜中には雄雌が別れて眠ると言う言い伝えが有り、一見恋歌の様に見えるようになっている。
だが『山鳥』に注目すると別の回答が見える。
山鳥は雉科で、興奮すると頭頂の羽毛が逆立ち冠状に見えることもある、と言う生き物だ。
雉と言えば鶏も雉科で、鶏冠の事を『かんむり』と言う。
『鳥頭』は三歩歩けば記憶をなくすと言う意味で使われるが、表音文字を使う王冠を被っている物へ対する皮肉の意味で作られた言葉だ。
以上の事から、『表音文字圏の外国人のせいで日本に長い夜が訪れた』と言うのが本当の意味になる。
『ひとりかも寝む』に関しては、政治活動をせずに歌を歌う事で、安全を図り後世に歴史を残そうとしたと言う話だと思われる。
四首目、山部赤人
『田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ』
これに付いてはあまり話さなくても分かるだろう。
二首目の『春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山』に対しての返歌、と言うよりは感想に近い内容になっている。
日本の危機は去ったと言う話だったが、朝廷を見ていると雪が降っていると表現せざる負えない。
そう言った感想を残したのがこの歌だ。
五首目、猿丸大夫
『奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき』
『奥山』が奥宮、『紅葉』は血。
『鹿』は『麒麟』や『麒麟児』と言う言葉に関連していて神道における結納品の意味がある。
『日本人の血が流れて、断末魔の声を聞くと、日本が滅びに向かっていると感じて悲しい』と言う解釈になる。
そろそろ季節の意味についても分かって来ただろうか?
基本的には死を暗示する物を入れる事によって、現状の日本を憂いている仲間を探す目的で入れられている。