文字の羅列
僕は以外と涙もろい
だけど人に涙を流させることはない
僕は以外と感動しやすい
だけど人の心を動かすのは難しい
言葉の力ってやつは常に何かのスパイスで
僕は歌も歌えない楽器もできない
物語も陳腐なものしか思い浮かばない
僕の中にある激情を伝える術がない
言葉だけでは魅せられない
何か創作の中に言葉を織り交ぜて
思いの丈を人々に共鳴させてる誰かが
羨ましくて仕方がない
物語でもない詩かどうかも分からない
文字の羅列を読ませるだけで
人の心を動かすのはきっと難しい
人が歌詞を読み込むとき
そこにはリズムと歌声が宿っている
僕らが物語を読み込むとき
そこには情景が映り込む
言葉だけで表せられない何かが
人の心を動かしている
僕は涙を流してしまう
言葉だけではない何かで
文字の羅列ではない何かで