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遠距離恋愛

キミとの出合い。

作者: 珊瑚

職場での忘年会。

本当ならば行きたくない。

だが、来年から出張が決まっている


このメンバーでは最後だから来いと先輩達がうるさく言うから嫌々だが来てみた。


同僚はすぐさま用事があると帰っていき、主役だから最後まで居ろよとか言われ、心の中でいつから主役になったんだよ!っと突っ込みをいれる。

酒を注がれ飲み干し、酒を注いで飲ませある意味潰し合いが始まる。


はやく帰りたい。


はやく帰りたい。


はやく帰りたい。


それしか思わない。

そして、

自然と酒を飲むペースも早くなる。


トイレに行こうと思い立ち上がろうとしたら


「何してんだよー。逃げんのか?」


『違います。トイレです。』


酔っぱらいに絡まれた。

半分目が閉じてますよ。お顔も真っ赤っかで。はやく寝ちゃいましょうよー。


俺は席の一番奥の隅にいた。

この酔っぱらいをまたがないとこの個室から出れない。


よいしょっとまたごうとしたら


『うわぁ』


酔っぱらいが突然立ち上がる


俺はバランスを崩し



「きゃーーーーーっ」


個室の襖を押し倒し、隣にいた女の子のグループに、乱入。


俺は襖の上に乗っかる形で倒れた。

そして、すぐさま起き上がり


襖を持ち上げどかし

倒れる時に聞こえた悲鳴の子を見つけ


『大丈夫!?ごめんね!!』


「え」


髪が乱れてしまったようで顔が見えない。前髪をわけてあげて目を見る


俺の行動にビックリして目を真ん丸くさせるキミ。


『本当にごめん。痛いところある?』


たんこぶができてないか

肩を痛めてないか

どこか怪我をしてないか、痛いところがないかとかいろいろ聞いた。


ちっちゃい声で

「大丈夫です。」


と、言いったがキミは泣き出してしまった。


キミの友達に怒られ、謝り、泣くキミの頭を撫でたりなにか欲しくないかとか子供をあやすようなことしか言えず、段々回りが騒がしくなっていったがそんなのどうでもいい。


これは、一目惚れってやつだろう。

キミの顔を目を見たときに

この子を守りたい。守らなきゃ。

こんな気持ちになったのははじめてだっ。


キミが泣き止むまで隣を離れないと決めた。

いや、泣いてなくっても隣に居たいと思った。


キミには出合い方は最悪だったと思う。

でも、俺にはこんな気持ちになるなんて思っていなかったから衝撃的だった。


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