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竜が来た

このページを開いてくれてありがとう。

この作品があなたの目にとまったことに感謝を。

各自思う懸念を些細なことも含めて述べてくれ。

この非常事態だ。普段なら当たり前に誰しもが思いつくだろうと、いうような事柄でさえも、ひとつふたつとりこぼしているかもしれない。この場にいる全員の意思を統一しておくことが肝要だ。この場にいるのはあらゆる部署のトップだ。それぞれの得意分野関連の災害時に気を回す部分、マニュアルにも載っているような事柄を、右回りで行こうか? そこの君から、確認のためにも並べ立ててくれ。

ふむ。難民に乗じた敵国のスパイや、その他敵国に対すする懸念が大多数だね。国内に起きた災害のこの時に敵国への備えが一番の懸念事項とは国の在り方としては嘆かわしいばかりだね。とはいえ、私もすぐさま思いついたのはそれらの事柄ばかり。肝心のアレへの対処は触らぬ神になんとやらな対処療法だけだしね。

重要になるのは国内の治安部署であるR氏から出た意見だね。

云われてみればその通りとしか返しようがないよ。いつの時代もしわ寄せは弱い物へ行く。

とはいえ、民間への配慮が過ぎて行動が消極的になり隣国のいずれかの属国になどなっては意味がない。なにしろこの国の周辺は帝国・王国。絶対君主の国ばかりだ。このあたりで議会制はわが国だけだ。いくつかの国はことさら民への風当たりが強いというわけでもなく、属国になっても民間の平和は保たれるだろうけど、先祖が起こした革命の歴史は確実に無駄になるね。

ゆえに、此度の災害における対処もろもろにおいて、後の歴史に「敵国に囲まれた立地で想定外といわれるほかない災害において、なお時の政府は民への配慮を最大限に行った」って言われなくともない程度に、心苦しいけど今はこうするしかないんだ的なポーズっていうかセリフとかわざとらしいくらいでもいいから特にマスゴミの前で皆よろしくね。

姑息だと思うかね。

君は若いね。

今はそのままでいいよ。今は、まだね。

私も昔は若かった。

本当にかまわんよ。想定済みだ。むしろいざという時は君に私の座を乗っ取ってもらうつもりだ。

その時は、私を引きずり落としたまえ。

私に付き従ってきた彼らより、客観的にもクリーンだとわかりやすい君がふさわしい。

トップの私が責任という名目で降りさえすれば、この場で賛同したその他のベテランメンバーは問題なく政府のうちに残れる。

君を支えて何事もなくこの国を存続させてくれるだろう。

ただしその時には君も清濁併せ呑む覚悟を決めなければならないけどね。

まあ、そんなことにはならないさ。

私の予想では、下手な演技と姑息さで今回の騒動は乗り切れる予定だよ。

安心したまえよ。


ちょっと電波なことをいいますけど。引かないでほしいかな?

私は、アカシックレコードという概念を部分的に信じています。同時期に同じような作品が多発する内の8割方はまねっこだろうと思う一方で、残り2割のインスピレーションを奇跡的に思うからです。それぞれの差異はアカシックレコードとの波長の重なり具合によるのだと思います。波長のずれを補完しあったら素敵な作品に出合えると思うんです。だから、現実の生活にきっかけのつかめない思い当たらない、降りてきたという表現がしっくりくるワンシーンをここに置いておきます。

※アカシックレコードをPC検索すると小難しい説明が出ますけど、ざっくりいうと宇宙だか別次元だかのどこかに過去現在未来その他何でも知ってる不思議な何かがあって、モヤモヤっと電波だか霊波高エネルギーを発しています。寝ているときとか無意識領域でなんか波長が合えばキャッチします。そういう概念です。

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