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「はぁ....これからめんどくさくなりそうだ。」





*****





「ん・・・」



麗子は目を覚ますと、昨日の出来事を思い出した。


希美にあの怪しい男の特徴などを聞き出していて、作戦を練っていたのだ。


そして、思いついて寝てしまったのである。



麗子はふあ、と欠伸をすると、めんどくさいと思いながらも一旦家に帰ることにした。


ソファから起き上がると、その向いのソファに希美は寝ていた。



「(なんだ....ベットで寝ればいいものを...)」



そう思いながら、自分が羽織っていたタオルを希美に被せた。







今は3時だ。家に帰って早速支度をしなければ。


メモを残して部屋を出ると、合鍵で希美の家の鍵を掛けた。






一切音を出さずに階段を下りていく。


気配を完全に消し去り、空気と同化してしまっている麗子は、自分の家に向かった。





「はぁ....これからめんどくさくなりそうだ。」



そんな麗子の言葉は、誰にも拾われずに消えていった。





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