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魔法実験4

4日目の実習後に気づいた事だが、他の学生達は鉱石を盗まないように実習後に教官から身体チェックを受けているようだった。リリーは貴族棟に帰るからなのか、身体も服も小さいからなのか看過されているようだ。


(6歳で良かった事もあるみたい)


そそくさと自分の部屋に帰り、本日も飽きずに実験である。

今日の”整容”は小指の爪くらいの大きさの石で試してみる。昨日よりも一回り小さいサイズだ。眠気はやってこなかったが、3階分くらいの階段を登りきったような疲労感があった。


(となると、やっぱり鉱石の大きさと疲労度には関係があるという事ね)


そして改めて前日に”拡張”の魔法を施した右ポケットの中を覗いた。小さい倉庫がミニチュアのように右ポケットの中にある。なんだか不思議だ。ドラ紐から親指くらいの鉱石を取り出して右ポケットにしまってみる。

「わぁ...!」

鉱石がスノードームの雪のように縮み、右ポケット倉庫の床に転がった。

「収納棚とかがあれば...」

とリリーが呟いた途端に、ポケットの倉庫には収納棚ができ、大きさ毎に小分けできるよう箱も複数準備され、親指サイズの鉱石はその中へとしまわれた。

思考の整理をする時に棚卸しと表現することもあるが、本当に自分の思考がリンクされた空間のようだ。秘密基地と思いながら魔法を使ったからか、某魔法使いの児童文学の秘密の部屋に似た空間を作り出していたようだ。

「す、凄い...」

我ながらびっくりしてしまう。こんな空間をミニチュアにしてポケットに作り出すなんて、もしかしなくてもかなりレベルの高い時空魔法なのではないだろうか...

「そりゃ寝落ちちゃうはずだね...」

親指サイズの鉱石でこれだけの事をやろうとしてしまった反動だろう。

(イメージが漠然であればあるほど、再現率をあげるために高度な魔法が必要となる。その分必要となる鉱石の大きさや体力が大きくなるのね)

とりあえずドラ紐の中にいれていた鉱石は全て右ポケットに移した。これで右ポケットは鉱石倉庫(調整可)となった。将来的には宝石もこっちにいれたい。左ポケットはどうしようか。


「水、や食料の備蓄かな...」


冷蔵庫と冷凍庫のイメージでいいだろうか。それとも時を止めていつでも新鮮なものを出せる方がいいだろうか。

(鉱山での遭難を考えると、時を止める貯蔵庫が安心かも)

右ポケットから親指サイズの鉱石を取り出す。ドラ紐と同じようにイメージだけで狙いのものが取り出せるのは便利だ。

(イメージ、イメージ...うーん、難しいな。私にしか中が見えないし私にしか取り出せない時間がとまるタイプの食料保存庫ポケット)

片手は左ポケット、片手で宝石をはじきながら


「拡張」


またもや、立っていられない眠気が来て、慌ててベッドに潜り込む。

微睡みながら

(備蓄できるだけの食料、どうやって調達しようかな...)

などと考えていた。

今週(10/27~)は隔日投稿がんばります。

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