魔法実験3
入学3日目の採掘が終わり、リリーは実験の前に思考を整理する事にした。
黒は時空魔法、という事は時と空間とその両方に干渉する魔法が使えるはず。ドラ紐は空間、整容は時に干渉している。時と空間両方となると、いわゆる死に戻りやタイムリープ、タイムワープ、転生とかも可能なはず。
「あれ、という事は私の転生はもしかして宝石魔法と関係がある...?」
そしてタイムワープが可能という事は瞬間移動も可能なのか。それぞれの魔法と必要な鉱石の大きさや体力も把握しないと...。今までの”整容”は小指の先の大きさの鉱石を使ったからその反動で体力消費が多い可能性がある?そもそも私がなんとなくで使っている”整容”はどういう魔法なんだろう。シャワーを浴びた時をイメージしているから...
「まさか、シャワーを浴びた清潔状態に時空を戻してる...?」
という事なら転生前まで時をとばしている事になる。孤児院の湯浴み後をイメージすれば...いや、そもそも一度使っているなら昨日の寝る前の状況にすればいいんだ。
月明かりを確認して、昨日と同じくらいの鉱石を選び、指ではじきながら
「整容」
身体はスッキリさっぱり、眠気はやってこなかった。
「やっぱりイメージで巻き戻す時が変わるんだわ、そして巻き戻す時によって消費する体力が変わる。今まではシャワーを浴びたイメージだったから転生前の時空分の魔力を必要としてその分体力を消費した...」
明日の”整容”では鉱石の大きさを変えてみよう。鉱石の大きさで疲労度も変わるかもしれない。検証できないのは、鉱石と宝石の魔法効率の違いだ。
「空間も何かできないかな」
そもそも自分の持ち物がほとんどない。今来ている服くらいだが、
「そうだ」
ズボンのポケットの空間をひろげたい。今は一時的にドラ紐に鉱石を保管しているが、給金をもらう前に鉱石は別の場所にしまっておきたい。
親指ほどの鉱石を取り出す。これを使ってみよう。
「イメージはどうしよう...四次元ポケットは使いにくそうだしな...」
それに他の人が魔法に気づくのも避けたい。私だけの秘密基地...マジックミラーみたいに片側、私にしか認識できない空間...
片手はポケット、片手で宝石をはじきながら
「拡張」
瞬間、立っていられない眠気が来て、すぐにベッドに潜り込んだ。
10月13日にランキング入りしておりました。遅筆ながらぼちぼち連載しておりますので、とても嬉しいです!読んでくださっている皆様ありがとうございます。




