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魔法実験2

2日目の実習が終わり、リリーはレイモンドの言葉を思い返していた。

「お前は別の作業を求められるかも」である。恐らくは、元孤児が命じられる危険な採掘作業の打診だろう。鉱石学校が6歳から入学可能なのはその為だ。こどもでないと入れない狭い場所の採掘をしてもらいたいのだ。

危険への対処は、それまでに何とか練習して魔法を使えるようにしておくとしても、問題は報酬だ。レイモンドに金銭交渉について意見をもらいたい。

レイモンドはメンターもとい兄弟子のようになってやる、とは言ったが、彼の目を見る限り、彼の利益にならねば動いてくれるとは思えない。


(私がレイモンドに与えられる情報...)


リリーは悩んで、プリシラの部屋のドアをノックした。


「あらリリー、こんにちは。どうしたの?」

「プリシラさんに頼みたい事があるんです」

「奇遇ね、私もお願いしたい事があるの」


こうしてリリーはプリシラと月に一度のショッピング(目を輝かせながら、一度お友達とお出かけしたいと思っていたの!と熱弁された)と事業相談をする事になった。変わりにリリーがプリシラに依頼したのが、新入生の名簿である。


レイモンドとの交渉は早くても日曜日。魔法の研究の進捗次第だ。リリーは実習でくすねドラ紐に保管しておいた鉱石をいくつか取り出した。


(昨日ははじいたら使えた。風呂上がりのイメージをしていたから...)


まずは昨日と同じように石をはじきとばしながらイメージしてみる

「整容」


何も起こらなかった。


「えっ!?」


何度か場所や強さを変えてはじきとばしても変わらない。リリーは頭を抱えた。

「何でだろう...」


(昨日は、左掌の上に乗せて右手の親指と中指ではじくように飛ばして、鈍く光った鉱石がパキッと...)


「光...?」


ふとリリーが夜空を見上げると雲が多く月明かりが弱く感じた。

鉱石と宝石では光の反射量が違う。宝石であれば使える状況でも、磨かれていない鉱石では光の加減で使えなくなるのだ。


「つまり、鉱石と宝石の違いは光の反射量...鉱石でも十分な光源があれば魔法は使える。そしておそらく魔法を使用するには弾いて衝撃を与え、エネルギーを宝石に与える必要がある...」


プリシラにいえばロウソクをもらえるかもしれないが、今日は既に頼み事をしたばかりである。雲間の間に月が顔を出した瞬間を狙い

「整容」

を試してみると問題なく清潔な体になれた。


急激に眠くなる体をベッドに横たえ、

(いくつか試そうと思ったのに無理ね...この眠気も魔法使用の影響かしら...)

などと考えながら寝入った。

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