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Light Years  作者: 塚原春海
Autumn Festival
110/187

Twilight in Platform

 ディスプレイの向こうのステージでは、すでに先輩たちが5曲目の演奏を終えようとしていた。薫は、ミチル先輩のサックスに耳を傾ける。

 最初に会った頃の演奏は、張りと輝きが主体のサウンドだったと思う。それが今は、しなさかさ、深みといったニュアンスを理解し始めている。何がその変化をもたらしたのかは、薫にはわからない。だが、ほんの数ヶ月の間にあった沢山の出来事や出会いが、影響を及ぼしていない筈もない。

 先輩達はどこまで行くのだろう。その行く末を、見てみたい気もする。そう思っていると、隣のリアナがぽつりと呟いた。

「先輩達って、どこまで行くのかな」

 薫はギクリと背筋を伸ばした。すると、その隣のアンジェリーカも小さく頷く。

「そうだね。本当に、あっという間に…偶然も重なったとはいえ、こんなステージに立つなんて」

「まるで名前のとおりね。ザ・ライトイヤーズ…光みたいな速さで、あっという間に遠くに行ってしまった」

 すると、アオイがくすりと笑った。

「その名前、私達が決めたんだよ」

 そう、そのバンド名は夏の市民音楽祭において、場つなぎに突然短いステージを命じられた"仕返し"で、1年生が勝手に客席に向かって命名・紹介してしまったのだ。由来はチック・コリア・エレクトリック・バンドの名曲"Light Years"である。

「あん時の先輩たちの顔、面白かったよな」

「ほんと。録画しておかなかったの、後悔してるもの」

 サトルとキリカはケラケラと笑った。確かに面白かった。とくにジュナ先輩が。バンド名を後輩に勝手に決められたグループというのも、そうそういないだろう。

 だが、先輩達はその名前を今、堂々と名乗ってくれている。そのことが、先輩達と1年生を結びつけていた。どれほど先輩達が先に進もうと、たぶん離れる事はない。

「俺たちも頑張ろうぜ。置いて行かれないように」

 そのサトルの宣言に、他のメンバーが軽い驚きを示した。ふだんチャラチャラしているイメージがどうしても拭えないサトルが、そんなふうに意志を示した事があっただろうか。だが、そんな熱いサトルも悪くない、と薫は思った。メンバーも微笑んでいる。

 それなら、自分も音響やアレンジで、みんなをサポートしよう。来年の今頃、先輩たちはもう部活にはほとんど出て来ないだろうが、サトルやリアナ達との活動は続く。将来なんかわからないが、今はそれでいい。薫はみんなを向いて言った。

「僕でよければ、手伝うよ。レコーディングだとか」

「何言ってんのよ、あなただって必要があれば、ステージに立ってもらうからね」

 アンジェリーカに突然そんな話を振られ、薫は狼狽えた。ステージに立てるようになったとは言え、まだうっすらと苦手意識はある。

「ねえ、とりあえず、例のあれを終わらせない?」

 アオイの提案に、サトル達は思い出したように顔を見合わせた。

「あっ、そうか」

「夏からこっち、色々あって仕上げるヒマなかったもんね」

 キリカが、ディスプレイのステージを見つめながら呟いた。ミチル先輩のサックスが、雄大に鳴り響く。

 気が付くと、最後の曲に入っていた。マヤ先輩の奏でるシンセが、暮れ行く秋の空に切なげに奏でられる。薫は、タンノイ・スターリングから響くステージの音に耳を傾けた。やがて、控えめなバック演奏にのせて、ミチル先輩の深みのあるサックスが流れてきた。まるで伊東たけしのような、色気と艶のある音色だ。

 この数日間練習していた新曲も、すでにレパートリーのひとつになっていた。いずれ完成版をレコーディングして、配信する事になるだろう。

 だが、現状で配信曲が非可逆圧縮音源のみなのが、薫は不満だった。そのことはすでに先輩たちに伝えてある。所属レーベルのワンダリングレコードは、可逆圧縮のハイレゾコンテンツも配信しているはずだ。そのために、ハイレゾのマスター音源も渡してある。いつ、リリースされるのか。先輩のサックスは、圧縮音源で聴きたくはない。


 ミチルのサックスが、ヘッドホンを通して響く。市橋菜緒は、ストリーミング配信されたジャズフェスの映像を観ていた。ミチルがアップになるたび、贈ったシルバースタインのリガチャーが光る。もうそろそろ、ワンランク上のを買ってもいいのではないか、と思えるくらいの腕前だ。

 2曲目で何故かEWIが使われなかったのは謎だが、ソプラノサックスもまあまあ吹けていた。アルトとはまた性格が異なるため、まだ練習は必要だろう。だが、ミチルはその気になれば、本田雅人のようなマルチプレイヤーになれるはずだ。

 どうやらこの最後のナンバーが、話に聞いていた新曲らしい。シンプルなバラードナンバーだ。無難に吹けば無難な音になるし、ピースがはまれば至上の名曲になるだろう。ヴァイオリンソロしかり、アカペラしかり、シンプルなものほど、この世で最も難しい。今のミチル達の実力が、この演奏でわかるという事だ。

 菜緒は、ミチルのサックスに聴覚を集中させた。聴く度に上手くなっている。つまりおそらくは、今のこの演奏も1年後には、陳腐化している可能性があるという事だ。

 以前ユメが、ミチル達に対して嫉妬がないと言えば嘘になる、と話していた。それはそうだろう。たったひとつ下の後輩が、スターダムとまでは行かずとも、こうして大舞台に招かれているのだ。何も感じない方がおかしい。だが、その嫉妬と同じか、あるいは上回るレベルで、今は誇らしく思っているそうだ。

 ミチルは確かに巨大な才能を持っていた。だが、ダイヤの原石も磨かれて正しくカットされなくては、ただの石材にすぎない。ユメは、ミチルというダイヤモンドを最も美しく輝かせる、ラウンド・ブリリアント・カットを施す事に成功した。それは、ミチル自身と等しく誇って良い偉業だったと、菜緒は思う。たかが10代の1人の少女に、わずか1年半足らずでサクソフォン奏者を育てる事など、普通はできない。ユメはそれをやってのけたのだ。

 星が瞬きはじめた空に、ミチルのサックスがピアノの旋律を伴って響き渡った。


 

 そのメロディーは、まさしくフュージョンだった。その日、ステージで演奏された数々の音楽は、名曲で名演奏ではあっても、ジャズの範ちゅうを出るものではない。どんなジャンルにも、多くは"逸脱できないセオリー"というものが存在する。セオリーがあるからこそ、ジャンルとして成り立つ。だが、ステージの少女達はそのセオリーを、軽々と逸脱してみせている。

 フュージョン、その前身であるクロス・オーヴァーの源流は、強いて誰か決定的な1人を挙げるなら、マイルス・デイヴィスに行き着く。ジャズのセオリーからの脱却を計ったデイヴィスは、非難を受けながらも電子楽器を取り入れ、ロックとの融合を考えた。

 マイルスのもとで活動していたチック・コリアは、エレクトリック・ピアノの演奏を当初は拒んだ。おそらく黎明期の電子楽器は、現代のようなニュアンス表現が難しかったためだろう。だが、デイヴィスがフュージョンへと移行するのに、チック・コリアは間違いなく主要な役割を果たした。

 そのチック・コリアがのちに組んだ"チック・コリア・エレクトリック・バンド"の2枚めのアルバムの名を、ステージに立つ日本人の少女達はバンド名に冠している。奇しくも、同アルバム制作時のチックのバンドと、全く同じ編成だ。

 当時のチックは、より若い世代に音楽を伝える事を望んでいた。古い世代を蔑視するのではない。若い世代に訴えなくては、その世界は広がらないのだ。そして今それを体現するかのように、なんと10代の少女が、マイルス・デイヴィス、チック・コリアから続くフュージョンの流れを受け継ごうとしている。

 いや、彼女達は受け継いでいるだけではない。自分たちの音に、受け継いだものを昇華させようとしている。これは古いとか、あれはセオリーに沿っていないとか、そんな常套句は彼女達には関係ない。周りの意見を気にするのは、真の表現者ではない。私達はこれをやる。そんな意志が、あの美しい少女達からは感じられる。

 なんという、美しい音楽だろう。この、夕暮れから夜へと移ろう空を、そのままメロディーに変えたかのようだ。まるで、この演奏のために、フェスティバルが用意されたかと思えるくらいだ。この後に控えるアーティスト達は、ステージに立ちづらいだろう。はるばる日本まで来て良かった。



 実質5日間だけ練習したバラードの新曲が、今終わる。マヤのピアノが静かに、ミチル達のステージを締め括ろうとしていた。

 マヤの演奏は、ソロも含めて完璧だった。軽やかで、情感豊かで、非の打ちどころがない。きっといつか和泉宏隆のような、偉大な演奏家、作曲家になるだろう。そのときミチルは、それに応えられるプレイヤーでいられるだろうか。

 そんな未来を描くのは、遠く輝く星に届こうというのに等しいだろう。けれど、ミチルは今、素直にそれを目指したいと思う。何光年も先の、さらにその先までも。

 

 マヤのキーボードが、ザ・ライトイヤーズのライブの締め括りのメロディーを奏でる。小さな拍手が響くなか、全ての演奏がようやく終わった。

 静寂。水を打ったように、会場は静まり返る。ミチルが、マイクの前に立った。

『ベース、千住クレハ』

 ミチルは、ジャズベースを下げた美しい少女を示した。クレハは、優雅に頭を下げる。

『ドラムス、工藤マーコ』

 マーコはいつものように、ドラムスのアドリブで応える。

『キーボード、金木犀マヤ』

 照れくさいのか、マヤは軽く頭を下げたままだった。

『ギター、折登谷ジュナ』

 ジュナもまた、エディ・ヴァン・ヘイレンのごとくギターソロをかき鳴らし、頭を下げるでもなく背筋を伸ばして立っていた。

『そしてサックス、大原ミチル。ザ・ライトイヤーズでした。ありがとうございました』

 5人は、深く頭を下げる。再びマヤは気を利かせて、シンセで演出してくれた。一瞬の静寂ののち、もはや轟音の拍手、怒号かと思えるような圧倒的な歓声の洪水が、照明に照らされたステージを覆い尽くした。ミチル達はそのスケールに身を打たれ、立ち尽くしたまま足を動かす事ができなかった。

 歓声は止まず、袖のスタッフもどうすればいいのかオロオロしている。もうどうにもならないので、ミチル達は機材を外して立ち去ってしまった。その後の例外的なアンコールも、断固として拒否した。なぜなら、仮にOKが出たとしても、できるオリジナル曲があと1曲しかないからだ。

 

 まだ歓声が収まらない中、大勢のスタッフや出演したアーティストの拍手を浴びながら、5人は全て出し尽くした気持ちで楽屋に入った。

 楽屋の中はありがたいことに、どこからか電源を引っ張ってきたファンヒーターが置かれていた。ミチルは、汗を流したまま、4人に向き合うと、一言だけ言った。

「みんな、お疲れ様」

 5人は涙をにじませながら、肩を組んで互いを称えあった。みんながいたから、これだけの事ができた。誰が欠けても、それは出来なかった。

 クリーニングした制服は、もう汗と涙と海風でぐしゃぐしゃになっている。それは勲章だった。自分たちは確かにやったのだ。借り物ではない、自分たちの音楽で。本当に、信じられない気持ちだった。あの初夏の日々、部活の存続で右往左往していた少女達が、今こうして巨大なステージで、たった6曲だが演奏を成功させたのだ。

「もうここまで来たら、止まれないよね。行こう、行けるところまで」

 ミチルの言葉に、4人は静かに頷いた。どこまで行けるだろう。その先に何があるのだろう。それはわからない。そこまで、数多くの困難が待っているかも知れない。あるいは、途中で挫折が待っているかも知れない。それでも、そこを目指してみたい。もう、それ以外に選択肢はないように思えた。


 ザ・ライトイヤーズの5人は、汗で重く、冷たくなった制服を脱ぎ、私服へ着替えた。制服をバッグに仕舞う時、今までこんな重いアイスパッドを着けて演奏していたのかと唖然とした。マヤが「バトル漫画のライバルキャラかしらね」と冗談を言うと、全員が笑い出した。箸が転がっても面白い、というやつだろうか。

 バッグと機材を抱え楽屋を出て、クレハが小鳥遊さんに連絡を取ろうとした時だった。前方からスタッフが駆け寄ってきて、ミチル達に来客がある、と告げた。

「来客?」


 5人はきょとんとしつつ、スタッフに連れられてスタッフ用テントの裏手に回った、そこにいたのはミチル並みの黒い長髪に浅黒い肌のパンツスーツの女性、そして見覚えのある、豊かな白いひげを貯えた、老齢の白人男性だった。

『ミスター・シューメイカー、お連れしました』

『ああ、ありがとう』

 シューメイカー、と呼ばれた男性が、女性と一緒にミチルたちを振り向いた。そこで5人は、「あっ」と声を上げた。

「あの人だ!」

 マーコが思い切り指差して叫んだ。どの人だよ。名前を言え、名前を。

「シューメイカーさん!?」

 ミチルは驚いた。そう、その人は以前オンラインで会話した、ミチルたちの所属レーベルであるニューヨークのワンダリングレコード代表、マイケル・シューメイカーその人だったのだ。

『やあ、ライトイヤーズのみんな!素晴らしい演奏だったよ、お疲れ様!』

 クレハを除くネイティブのヒアリングが怪しい4人も、言っている事はなんとなくわかった。差し出された太く、しわだらけの手をミチルはガッチリと握った。

『会えて嬉しいよ!』

「こちらこそ…どっ、どうしてここに!?」

 例によって、ミチル達の会話をクレハが同時通訳してくれた。

『何の事はない。私のレーベルの所属アーティストは、君たちの他にもう一組参加していたんだ。午前中の出演で、もう帰ってしまったがね。視察という口実で、たまには老人らしく羽根をのばせと、口の悪いスタッフが言うもんでね!』

 シューメイカー氏が笑うと、隣のパンツスーツの女性が咳払いした。

『初めまして。あなた達の担当スタッフ、サマンサ・クラックソンです』

 サマンサさんは、にこやかにミチルに手を差し出した。ラテン系の女性らしい。彫りが深く、格好いい顔立ちだ。『本当に、素晴らしい演奏だったわ。ほんの少しの間に、ずいぶんレベルが上がったのね』

「あっ…ありがとうございます」

 ミチルは、対面するのは初めてのレーベルスタッフから面と向かって称賛され、緊張してしまう。まさかレーベル代表とスタッフが演奏を聴いていたとは、考えもしなかったのだ。

 そのとき、マーコが盛大にくしゃみをした。ステージでの演奏で身体が冷えているのだ。

『あら、風邪をひいてはいけないわね。コーヒーを飲みながら、ちょっとお話しましょう』


 オーディエンスの群れから少し離れたところで、レーベルの2人とライトイヤーズの面々は、紙コップのホットコーヒーを飲みながら、それまで対面がかなわず積もった話を交わした。小鳥遊さんを放置するわけにもいかないので、合流してもらう事にする。

 シューメイカー氏は72歳との事だが、それより老けて見える気もするし、若いようにも思える、なんとも不思議な人物だ。とにかく、エネルギーに満ちた人である事は間違いない。

『しかし君たちは野外が好きなバンドだな』

 面白そうに、シューメイカー氏は肩を震わせた。それはミチルたち自身も思っている事である。ミチルもつられて笑った。

「好きか嫌いかで言えば好きなのは間違いないですが、とにかく野外が多いのは確かです」

『そうだ。君たちは空の下で演奏するのが似合う。いつか、アメリカ国内のイベントにも招きたいものだね』

 クレハが通訳すると、全員が身構えた。アメリカでのライブ。それまで考えもしなかったが、ニューヨークのレーベルと契約した以上、あり得る話だ。だが、仮にそれをやるとしても、現状では足りないものがある。ミチルは少し真剣な顔で答えた。

「それが実現したら、素敵だなと思います。ですが、今の私たちには楽曲が少なすぎます」

『うむ。確かにそうだ』

 シューメイカー氏も、やはり同じように考えていたらしい。今披露できるオリジナル曲は7曲。マヤとも以前話したが、もっともっと多くのレパートリーが必要だ。

『君たちは、これからどういう活動を考えている?』

 シューメイカー氏は、さらに真剣な表情で訊ねてきた。遊びでやっているのではない。彼は本気なのだ。ミチルたちを、ひとかどのミュージシャンとして認めているからこその真剣さだった。ミチルは、マヤと顔を見合わせたあとで語った。

「学校の先生や、先輩からも勧められているのですが、高校を卒業したら、2年だけ音楽理論を学んではどうだろうか、と」

『なるほど』

「もちろん、その間も活動は続けたいと考えています。そして、英会話も覚えないと…そのうち、彼女から通訳作業のギャラを請求されかねないので」

 そう言って、ミチルは同時通訳のクレハを指差した。レーベルの2人は笑い出し、クレハは「あとで請求書を送るわ」と微笑んだ。

『君たちはユーモアのセンスもあるね。うん、必要な素質だ』

「私たちには、まだ足りないものが多すぎます。才覚に頼っていては、作品は作れません。活動の基盤となる知識は、まず身に付けておきたいんです」

『なるほど』

 シューメイカー氏とサマンサさんは、頷き合ってからミチル達に向き直った。

『わかった。なに、今ここで全てを決めろと言っているわけじゃないんだ。ただ、君たちがどこに向かいたいのかを訊きたくてね』

「…どこに行くのか、それはわかりません。ただ、この数か月、色んな事がありました。その中で、何のために音楽をやりたいのか、まだ言葉にはできないけれど、少しだけ見えた気がしたんです」

 ミチルは、照明に照らされたステージを見やった。落ち着いたジャズが、空間を満たしている。

「これだけは確かです。私たちは、音楽を続けていきます」

『そうだ。それを、聞きたかったんだ』

 シューメイカー氏は、再びそのたくましい手を差し出した。

『改めて、よろしく。ミチル・オーハラ、そしてザ・ライトイヤーズのみんな』

 ミチルたち5人は、シューメイカー氏の手を全員で握った。自分達を見出してくれた人物と、ようやくこうして会えたことが、少女たちには頼もしく、嬉しかった。その後全員で記念写真を取り、LINEを交換し合うと、遅れてやって来た小鳥遊さんも交えて、心ゆくまで音楽について語り合った。

 空はもう暮れてしまっているが、音楽の祭典は終わらない。この時の事はミチルたちにとって、忘れられない思い出になるのだった。

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