ゲーマーは異世界で侍装備と無双します
いきなりだが俺はゲーマーだ。
仕事もしていないし、学校にも行ってない、
その代わりに大人気VRMMORPGで行われている大会に毎日のように参加して生活費を稼いでいる。
なんせ発売された当初からずっとプレイしてるので、レベルもスキルをフルカンストだ。
「さあ、今日もやるか」
そんな意気込みを入れていつものようにログインすると、
「運営より1000日連続ログインの報酬がございます」
「お好きなスキンをお選びください」
「へぇ~このゲームやり始めてもうそんなにたったのか」
時が経つのは早いな、なんて思いつつ報酬のスキン眺めていると。
「お、この侍っぽいスキンなんていいじゃん、これにしよ」と呟きながら受け取りボタンを押す。
「侍スキンですね、武器の種類が豊富なので試してみてくださいね」
早速、受け取った侍スキンのステータスを見てみると、
[ステータス]
[攻撃力~576]
[防御力~783]
[魔力~455]
[ユニークスキル~自分が持つもの全てに全ステータスアップの効果が付与される]
[付属武器~30本]
「なんだこのチート性能装備、強すぎんだろ」
そんなことを呟いてると
「それでは、新ワールドへ行ってらっしゃい」
「新ワールド?アップデートでもあったのかな?」
「まあいいや」
早くこのチート装備で戦ってみたいしな
「ん?」
目の前には見たことのない光景がうつっていた。
「どこだここ?」
少し古い洋風の建物に、建ち並ぶ屋台のようなお店、道を行き交うたくさんの人
これはまるでファンタジー世界じゃないか!
もしかしてこれが新ワールドってやつか?
だとしたら、一旦ログアウトして調べてみよう。
「ってあれ、メニューにあるはずのログアウトボタンが無いぞ」
しかし、運営がログアウト出来なくなるようなバグを見逃すとは、考えにくい。
「つまりこれは異世界転移ってヤツー」
落ち着け俺、もしここが本当に異世界なら言語が通じるかも分からない、とりあえず街の案内所的なところに行こう。
案内所を探しながら街を見て回っていると屋台には、正式名称は知らないが玉ねぎやじゃがいものようなものが売っていた。
それに通行人の話を聴いていると、普通に言語は通じるようだ。
てなわけで二十分ほど歩くと案内所らしき大きな建物があった。
そういえばゲーム内でのお金って使えるのかな?
メニュー画面を開いて見たがやはりゲーム内のお金は使えないらしい、なら早く仕事を見つけないと。
「すみません」
「はい、なんでしょうか」
案内所にいるスタッフさんにいい仕事がないか聞いてみよう。
「今、この街に来たばっかなんですけど、いい仕事ありませんかね」
「今すぐに仕事が必要ならそこの壁に貼ってあるクエストがおすすめですよ」
「モンスター狩りなら報酬は高いですが危険なので行く時はまず、ギルドに加入してステータスを測ってからにしてください」
「じゃあ、今あるクエストの中で一番報酬が高いクエストをやりたいんでギルドに加入してもいいですか?」
「え、本当に大丈夫ですか?今あるクエストの中で一番報酬が高いクエストはドラゴン狩りですよ、上級者パーティーが五個ぐらいでやっと倒せる相手です。」
「大丈夫ですよ多分」
「やってみないと分からないじゃないですか」
「そこまで言うならステータスを見て勝てるかどうかこちらが判断します。」
「分かった、じゃあそれで」
「それじゃあついてきてください」
「ここの台に手を置いて、魔力を込めてください」
「こうか?」
俺は言われた通りに台に手を置いて魔力を込めると、
視界が真っ白になりゆっくりと目を開ける。
すると
「こ、これは」
「どうかしたのか?」
「こんな化け物みたいな数値初めて見ました」
「これがそんなにすごいのか?」
「すごいもなにも、これだけの力を持っていればだいたいの敵は一発で倒せますよ」
ま、マジか
そんなに強いんだったらばらさない方が良かったかな?
でも強いって言ってもどれくらい強いんだ?
台を覗くと。
[ステータス]
[職業:侍]
[攻撃力~1256]
[防御力~1586]
[魔力~982]
[魔法耐性、物理耐性、言語理解、テレポート、
魔法反射、自動回復、魔法創作、空中浮遊]
[特殊スキル:全ステータスアップ、獲得経験値増加]
「っ、やっば」
これだったら多分ドラゴンもワンパンで倒せるだろ
「貴方、何者ですか?」
「さあ?、職業ってところに侍って書いてあるからそうなんじゃね」
「侍ってなんですか?」
「ああ、侍っていうのは俺の故郷に昔いた兵の事だよ」
「昔?」
「俺の故郷でも色々あってな」
「じゃあ、俺が強いってこと証明できたと思うから俺はもう行くから」
「おいっ、そこのお前」
そんな声が聞こえたので後ろを振り返るとそこには身長2メートルほどある巨漢が立っていた。
俺は内心驚きながらも顔には出さずに答えた
「なんか用?」
「さっきの話聴いてたけどよ、お前みたいなヒョロガリがドラゴンなんかに勝てると思ってんのか?」
「お前ような雑魚が行ったってすぐ死んで終わりだろ」
「少なくともあんたよりはマシだと思うけどな」
「舐めんじゃねえぞクソガキ、俺はこの街の中で最強のガイルだぞ」
「へぇ~ならその最強様の強さってやつを教えて貰おうじゃねえか」
「ちょっと、ギルド内での争いはやめてください」
「大丈夫ですよ、すぐ終わらせますから」
「いいじゃねえか、ボコボコにしてやる」
そして相手は身体に魔力らしきオーラを覆いながら蹴りをくり出して来た
「おりゃあ」
俺はそれを片手で受け止めつつ指に魔力を流し相手の腹に向かってデコピンする。
「ぐはっ」
その瞬間、その大きな巨体は吹き飛ばされ壁に突き刺さった。
「なっ」
ギルド内が静まり返る
そんな中俺は、
「まっ、俺の勝ちってことで、そんじゃクエスト受けてきまーす」
とっとと出ていくことにした。
初めて書いた小説です。ブックマークが30行ったら続編書こうと思うのでぜひお願いします。