表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄壁のギルガⅣ ~リンゴール戦記Ⅱ~  作者: 金剛マエストロ
33/34

32 ~酒宴~

戦い済んで・・・

「結局、決勝を待たずに全滅なのね。」

 最年少のシャーナの言葉に、

「面目ない。」

「あぁ、まったくだ。」

 自嘲(じちょう)を込めて、最年長のエンゲとニナが応えた。

 武闘大会最終日まで三日を残し、全員が本戦敗退した鉄壁メンバとゴドー、クーナを含めた七名は、鉄壁パーティの常宿に集合している。

「わたしとエンゲさんだけなんですよねぇ。

 本戦で一回も勝てなかったのは。」

 ぶどう酒をちびちびと飲みながら(くだ)を巻いているのは、リーリアだ。

 ちなみに、神職のリーリアではあるが、神官の飲酒は特に禁止されてはいないとのこと。

「そうは言ってもな。

 知り合いだからと言って、あからさまに手を抜くわけにもいくまい?」

 クーナの手にも酒盃はあるが、リーリア程には、酒に呑まれてはいないようだ。

「それに、せっかくの機会だ。

 力の差を見せ付けておくのも、悪くはなかろう。」

「あれ?

 特別ルールでは負けてたって、言ってませんでしたか?」

 意地悪げな笑みを浮かべるリーリアに、

「い、いや、それはだな・・・」

 あたふたと動揺するクーナに、ずいとリーリアは顔を近づけ、

「まぁ、赤くなっちゃって。

 か~わ~い~い~。」

 むちゅうと、音を立ててクーナの頬に吸い付くリーリア。

「ちょ、おま、やめ・・・」

 リーリアに伸し掛かられ、止む無(やむな)くゴドーにしなだれかかってしまう、クーナ。

 不意のことで固まるゴドーに、

「ご、ご免なさい、ゴドーさん。」

「い、いや、俺は別に、このままでもいいんだが・・・ゴホン。」

「こんの、酔っ払い!」

 ガツン!と、クーナは、リーリアに頭突きを食らわせる。

「ふにゃぁ~」

 クーナの胸の中に倒れこむリーリアだが、なぜかその両腕はクーナの背中に廻され、クンカクンカを鼻を動かしている。

「クーナ姐さん、いい匂いがするです~」

「こいつ、防御魔法を展開してたのか?」

 グリグリと頬を、クーナの胸の谷間に押し付けるリーリア。

「クーナ姐さんて、着やせするタイプなんですねぇ。

 せっかくのおっぱいが、もったいないですよぉ。」

 そのうっとりとした声音が、あまりに幸せそうで、もはや誰も、リーリアの乱行を止められず・・・

 対照に、げっそりした顔で、リーリアを受け止めていたクーナが、

「・・・あれ?寝てる?」

 すぴーと、平和な寝息を立てているリーリアを、苦虫を噛むような表情で見下ろすクーナ。

「こんなに酒癖が悪いとは聞いてなかったわ。」

「いつの間にか、随分と懐かれたもんだな。」

「懐く?

 確かに、悪意は感じなかったけど・・・」

「甘えたかったのかも。」

 ポツリと、つぶやくシャーナ。

 シャーナとしても、リーリアの痴態(ちたい)は想定外だったが、リーリアの気持ちは理解できるような気がしていた。

「リーリアもわたしも、両親がいないから。」

「そうなの・・・って、わたしはそんなオバサンじゃない!」

 クーナの悲壮な叫びが、リンゴールの夜空を突きぬけていった。

毒舌魔法使いのシャーナ:次回で終わりなのね。

天然神官のリーリア:なんか、あっと言う間でしたね。ところで、昨日の夜の記憶がないんだけど・・・

毒舌魔法使いのシャーナ:ずいぶんとお楽しみだったわ。ポッ

天然神官のリーリア:えっ?それって、どういう意味?ねぇ、お願いだから教えて~(泣)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ