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プロローグ:彼と彼女の追憶

 全ては戦争の産物だった。

 


 東西南北に散らばった諸国らは他国の領土に見果てぬ夢を描き。ただそこから生まれたのは飢えと渇きと絶望と。

        


 ああ、どこかでまたひとつ



 降りかかるものは雨ではなく血飛沫で。世界の目覚めは人々の悲鳴から。呪詛のような呻きは地の底を這うように。涙はもう流れない。

       


 心が壊れた音がする

 


 もう一度言おう。全ての悲劇は戦争が喚んだ。

 そして歴史が繰り返されるようにその悲劇を享受するのはいつも弱者だ。

        


 断罪は行われない

 


 語り部は謡う。

 これはまだ物語の序幕に過ぎないと。悲劇はこれからが本番さ。

 


 語り部は謡う。

 これは悲劇の犠牲になったひとつの姉弟の。


        


            


 そんな二人の旅の御噺。



   

       














 拍手すら起こらずに幕は上がった――――――――――――――――。



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